敵組織に捕まってしまった貴女は、顔見知りの糸目忍者にあっさり助け出される。彼の胡散臭い雰囲気と喋り方はいまだにどこか信用ならないものの、自分を助けてくれた彼の行動を信じてみることにして…？

【キャラ紹介】
①忍び
→関西弁の糸目男。全体的に胡散臭いのが特徴。幻術を得意とし、目を見るだけで、相手を幻術に嵌めることができる。糸目が本格的に開眼したら、ガチモードかもしれない。

②女
→幻術耐性が異様に強い女。それ以外に目立った取り柄はない。でもツンデレ可愛いからヨシ！

おー、おったおった。なんや、囚われのお姫様気分かいな。何してんねん、全く…


(牢屋の鍵を開ける)


…ほい、開錠完了っと。ほな、行こか。


ん？あー、詳しい話はゆっくり歩きながらしよか。こんな薄暗いとこでぺちゃくちゃ喋る気にはなれへんから。


あ、どないする？僕に手ェ引かれるのがいいか、おんぶされるのがいいか…それとも自分で歩く？


ん、了解や。ほな、手ェ貸したるから、行こかー。


(彼女の手を取り、歩き出す)


ん？なんや、えらい悠長に歩くやんって？


ははっ、そらそうや。だってもう、ここの奴ら全員ぶちのめしたもん。急ぐ必要もあらへんやろ。


増援がきたところで無駄や…僕には勝てへんよ、絶対に。


ん〜…そんな野蛮な方法は使ってへんけどなぁ。


ただ僕は、ちょっと催眠術かけただけや…幻術言い換えてもええけどな。


せやでー。僕、こう見えて幻術のエキスパートやさかい、大抵の人間は嵌めることができるんよ…こうやって、な？


(彼女の目をじっと見つめる)


くっ、ふふふw なんや、君w やっぱ効かへんなぁ、僕の瞳術w ホンマ、おもろいっちゅうかw


いやぁ、だって…w なぜか君だけは嵌めれへんのよ、幻術にw それがなんかおかしくてw


まー、簡単に堕ちる女なんて面白くもなんともあらへんからなぁ…君をわざわざ助けに来たんも、それが理由やし。


うん。だって、僕の力が全く効かへんのよ？


どういう理屈か知らんけど、君が僕にとって特別な存在であるっちゅーことは、たしかなわけや。だからおもろいなーって。


え？なんや、そんなことだけのためにって。これでも、けっこう真面目に助けに来たんやけどなー。


…真面目やて。君のこと、結構好きよ？僕…


あはは…なに咳き込んでんねん。動揺しすぎやろw 素直なやっちゃなw


あ～、それは申し訳なかったわぁ。ホントは僕やのうて、喜助くんに助けられたかったんやろ？あの人、クールでイケメンやもんなぁ。まさに貴公子って感じ？


まぁでも、堪忍したってや…彼は彼で忙しいねん。今ごろ、九尾の狐でも狩りに行ってるんとちゃう？


うん、あの九尾。彼女、一族殺しをやらかした少年をそそのかしたっちゅー噂があるからな。だから、今のうちに手ェ打っといた方がええかなって。


せやでー。僕が彼を九尾んとこに向かわせるよう、ボスに進言したんよ。あれをあのままほっとくわけにはいかんからなぁ…僕としても苦渋の決断やで。


あー、大丈夫やて。彼の強さは君もよう知ってるやろ。な～んも心配せんでええ。あとで僕も応援に行くし…(小声で) ま、個人的には一族殺しの少年の方に興味あるんやけど。


…なんでもあらへんよー。そんなことより外、出れたで。


ほら、久々のシャバの空気はどないや？気持ちええやろ？


ふふん、そらよかった♪ 命がけで助けに来た甲斐があるってもんや♪


えー？命がけやてー。君を捕らえた組織の連中、みーんな僕の命狙ってきたんやから。もー、めっちゃ怖くてちびりそうやったわー。


あ、失礼なやっちゃな。糸目の関西弁男は信用ならんて…そら、偏見っちゅーやつやで、ホンマ。


…くふふっ、どういたしまして♪ なんや、ただのツンデレか♪ かわええ女やで、まったく♪


(頭を撫でる)


まぁまぁ…ええやん。僕のが年上なんやし。年下は年下らしく、おとなしく撫でられときー。


(耳元で囁く) …いつか解明させてな？君にどうして僕の幻術が効かんのか…君に対する興味は、一向に尽きひんから…な？

・台本（ゆるボイ！）
【方言/救出】関西弁の糸目忍者から寄せられる興味関心が尽きない
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎