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公開日2026年01月06日 19:29
更新日2026年01月06日 19:29
文字数
1915文字(約 6分23秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
口達者な悪魔
視聴者役柄
人生に絶望している社会人
場所
主人公の部屋の中
あらすじ
社会生活に疲弊しきった主人公は、怪しいオカルト本に書いてあった魔法陣で悪魔を呼び出す儀式を試した。
特に叶えてほしい願いなんてないし、まさか本当に悪魔が出てくるとは露知らず……。
※軽めですが主人公に希死念慮がある描写があります。それでも大丈夫な方だけどうぞ!
特に叶えてほしい願いなんてないし、まさか本当に悪魔が出てくるとは露知らず……。
※軽めですが主人公に希死念慮がある描写があります。それでも大丈夫な方だけどうぞ!
本編
()内 ト書き
//SE SEの指示
//SE:一時間が経ったことを知らせる時計の音
//SE:異質なものが出現するシューという音
(悪魔、現れる)
(気取って)重厚なる魔法陣の中心から現われたのは……。そう、この私
よくぞお呼びくださった。お若いお嬢さん
悪名高きファウスト博士の助手をした……ことはないが、これでもれっきとした悪魔だから安心したまえ。ふっふっふ……
前口上はここまでにして、早速貴女の願いを三つまで叶えてさしあげよう。ただし、願いを増やすことだけは無理だがね
ふむふむ。……何? 願いは特にない、だと?
(困惑して)なら、なぜ私を呼んだんだね?
いや、別に謝ることはないが……。奇特なお嬢さんだな
(嬉しそうに)はっはっは! なんだ、やはりあるじゃないか。言ってみたまえ
……それだけか? まあ、貴女が望むなら別にできなくもないが
(優しい声で)しかし、なぜそのようなことを思うのだ
気になるだろう、叶えてしまえばもう二度と取返しがつかなくなるのだからな
……ほうほう。……なるほど
(ため息)そうか、生きるのに疲れているというわけか
(同情するように)長く人間界を見ていると、仕事やらで心身をすり減らしている話はよく聞く。貴女もその一人というわけだ。気の毒に
しかし、その気に入らない上司と会社を何とかしたいとは思わないのかね?
(意地悪く、右耳に囁く)お望みなら、私が喜んで手を貸すが?
(残念そうに)……そうか。貴女は何というか、人が良すぎるな。とても人間とは思えん
言い方が悪かったな、すまない
魂からの善人だと褒めたのだよ。簡単に人を呪わないなど、なかなかできることではない
(考えるような少しの間を置いて)……ふむ。では、こうしよう。貴女の願いを叶える代わりに私が癒しを与えようではないか
(意地悪く)当然だ、私が意地悪いのは。伊達に悪魔はやっていないからな! はっはっは!
ベッドはそこか? さあ、そこに横たわりたまえ
なんだ、知らないのかね? 耳かきだよ
人間界には専門としている店もあるじゃないか。癒しを求めた人間がこぞってやってきているのを見たことがある
任せたまえ。悪魔の私にできないことなどない
//SE:布団に横たわる音
そんなことは問題ない。道具の用意など朝飯前さ
//SE:指を鳴らす音
(得意そうに)ご覧、繊細な貴女のために肌触りの良い綿棒にしたぞ。私の細やかな優しさだと思ってくれたまえ
さあて、思う存分癒すとしようか
(左、耳かき開始)
かなり弱い力でやっているが、加減はどうかね? 痛いところはないかな?
(嬉しそうに)そうかそうか、お褒めいただき光栄だよ
今後悪魔の職にはぐれたら、耳かきの店を始めてもうまくやっていけるかもしれないな、私は!
(左、耳かき継続)
……ああ、見違えるように綺麗になったぞ
耳掃除もできないほど疲れていたんだな、貴女は
(同情するように)善良な人間がこんな目に遭うとは、なんと嘆かわしい
……とまあ、不満ばかり言っていても仕方がないな
反対方向を向きたまえ、ここで終わってほしくはないだろう?
(嬉しそうに)……ふっふっふ、いいぞ。その顔、少しだけ欲が出てきたな。そういう表情も悪くない
//SE:寝返りを打つ音
さあ、何も考えずくつろぐがいい
(右、耳かき開始)
……今までにどれだけの魂と契約をしてきたか、だと?
そんなこと忘れたさ。この世には欲深い人間が、履いて捨てるほどいるからね
なかったな、「耳かきをしてほしい」などという願いは。800年以上、この仕事を続けているが
(皮肉るように)大概の人間は、もっと壮大で無茶な願いを押し付けてくる。それこそ「底なしの欲望」をね
(優しい声で)お嬢さんのように欲のない人間がもっといれば、世界も少しは良くなるのだろうな。そう思わんかね?
……そうだな。上手な生き方などを貴女に教えてあげられればいいのだが、生憎持ち合わせていない
だが「自分を責めたり、追い込んだりする必要は全くない』ということだけは言える
もっと、力を抜いて生きていけばいいのだ。人間一人が少しぐらいヘマをしたって、世界全体に大した影響は与えない
……そうか。少しでも貴女が救われたなら、それに越したことはない
(右、耳かき継続)
よし、これでいいだろう
残念ながら、悪魔の癒し時間はこれにて終了だ
ん? ……ああ、これは契約には当たらない
気まぐれな悪魔からのちょっとしたサービスだと思ってくれればいい
お嬢さんのような善人の魂を簡単に地獄に連れていくのは、悪魔としても寝ざめが悪いのでね
(意地悪く)もちろん、今後同じことを望むのなら、そのときは契約の上に施すつもりだよ。気が向けば、また呼び出してくれたまえ
それでは、これにて失礼
……ああ、最後に
(左耳に囁く)めげずに長生きするんだよ、お嬢さん
(悪魔、消えていく)
//SE:悪魔が消えていく、シューという音
了
//SE SEの指示
//SE:一時間が経ったことを知らせる時計の音
//SE:異質なものが出現するシューという音
(悪魔、現れる)
(気取って)重厚なる魔法陣の中心から現われたのは……。そう、この私
よくぞお呼びくださった。お若いお嬢さん
悪名高きファウスト博士の助手をした……ことはないが、これでもれっきとした悪魔だから安心したまえ。ふっふっふ……
前口上はここまでにして、早速貴女の願いを三つまで叶えてさしあげよう。ただし、願いを増やすことだけは無理だがね
ふむふむ。……何? 願いは特にない、だと?
(困惑して)なら、なぜ私を呼んだんだね?
いや、別に謝ることはないが……。奇特なお嬢さんだな
(嬉しそうに)はっはっは! なんだ、やはりあるじゃないか。言ってみたまえ
……それだけか? まあ、貴女が望むなら別にできなくもないが
(優しい声で)しかし、なぜそのようなことを思うのだ
気になるだろう、叶えてしまえばもう二度と取返しがつかなくなるのだからな
……ほうほう。……なるほど
(ため息)そうか、生きるのに疲れているというわけか
(同情するように)長く人間界を見ていると、仕事やらで心身をすり減らしている話はよく聞く。貴女もその一人というわけだ。気の毒に
しかし、その気に入らない上司と会社を何とかしたいとは思わないのかね?
(意地悪く、右耳に囁く)お望みなら、私が喜んで手を貸すが?
(残念そうに)……そうか。貴女は何というか、人が良すぎるな。とても人間とは思えん
言い方が悪かったな、すまない
魂からの善人だと褒めたのだよ。簡単に人を呪わないなど、なかなかできることではない
(考えるような少しの間を置いて)……ふむ。では、こうしよう。貴女の願いを叶える代わりに私が癒しを与えようではないか
(意地悪く)当然だ、私が意地悪いのは。伊達に悪魔はやっていないからな! はっはっは!
ベッドはそこか? さあ、そこに横たわりたまえ
なんだ、知らないのかね? 耳かきだよ
人間界には専門としている店もあるじゃないか。癒しを求めた人間がこぞってやってきているのを見たことがある
任せたまえ。悪魔の私にできないことなどない
//SE:布団に横たわる音
そんなことは問題ない。道具の用意など朝飯前さ
//SE:指を鳴らす音
(得意そうに)ご覧、繊細な貴女のために肌触りの良い綿棒にしたぞ。私の細やかな優しさだと思ってくれたまえ
さあて、思う存分癒すとしようか
(左、耳かき開始)
かなり弱い力でやっているが、加減はどうかね? 痛いところはないかな?
(嬉しそうに)そうかそうか、お褒めいただき光栄だよ
今後悪魔の職にはぐれたら、耳かきの店を始めてもうまくやっていけるかもしれないな、私は!
(左、耳かき継続)
……ああ、見違えるように綺麗になったぞ
耳掃除もできないほど疲れていたんだな、貴女は
(同情するように)善良な人間がこんな目に遭うとは、なんと嘆かわしい
……とまあ、不満ばかり言っていても仕方がないな
反対方向を向きたまえ、ここで終わってほしくはないだろう?
(嬉しそうに)……ふっふっふ、いいぞ。その顔、少しだけ欲が出てきたな。そういう表情も悪くない
//SE:寝返りを打つ音
さあ、何も考えずくつろぐがいい
(右、耳かき開始)
……今までにどれだけの魂と契約をしてきたか、だと?
そんなこと忘れたさ。この世には欲深い人間が、履いて捨てるほどいるからね
なかったな、「耳かきをしてほしい」などという願いは。800年以上、この仕事を続けているが
(皮肉るように)大概の人間は、もっと壮大で無茶な願いを押し付けてくる。それこそ「底なしの欲望」をね
(優しい声で)お嬢さんのように欲のない人間がもっといれば、世界も少しは良くなるのだろうな。そう思わんかね?
……そうだな。上手な生き方などを貴女に教えてあげられればいいのだが、生憎持ち合わせていない
だが「自分を責めたり、追い込んだりする必要は全くない』ということだけは言える
もっと、力を抜いて生きていけばいいのだ。人間一人が少しぐらいヘマをしたって、世界全体に大した影響は与えない
……そうか。少しでも貴女が救われたなら、それに越したことはない
(右、耳かき継続)
よし、これでいいだろう
残念ながら、悪魔の癒し時間はこれにて終了だ
ん? ……ああ、これは契約には当たらない
気まぐれな悪魔からのちょっとしたサービスだと思ってくれればいい
お嬢さんのような善人の魂を簡単に地獄に連れていくのは、悪魔としても寝ざめが悪いのでね
(意地悪く)もちろん、今後同じことを望むのなら、そのときは契約の上に施すつもりだよ。気が向けば、また呼び出してくれたまえ
それでは、これにて失礼
……ああ、最後に
(左耳に囁く)めげずに長生きするんだよ、お嬢さん
(悪魔、消えていく)
//SE:悪魔が消えていく、シューという音
了
クレジット
ライター情報
小説執筆の傍ら、「安心して眠りたい」と言う欲望から主に睡眠導入シチュエーションボイスのフリー台本を書いている台本師です。
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