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図書室の麗しき王子様の耳かき
written by 暇崎ルア
  • 耳かき
  • 睡眠導入
  • 先輩
  • ボーイッシュ
  • 男装の麗人
  • ボクっ娘
公開日2026年01月08日 22:12 更新日2026年01月08日 22:12
文字数
1956文字(約 6分32秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
「男装の麗人」な女性の先輩
視聴者役柄
学校の図書室で勉強している学生
場所
学校の図書室
あらすじ
あらすじ
 部活がないので、夕方まで図書室で明日の授業の予習だ。
 静かな場所で集中できるかと思いきや、窓際に先客が座っていた。放課後の図書室によく本を読んでいる、麗しき「王子様」だ。
 そわそわしながら遠く離れた席で勉強を始める。
 一時間ぐらい経って、伸びをしながら窓際に目をやると目が合った。途端、王子さまは完璧なスマイルを見せ、隣にやってきた……。
本編
()内 ト書き
//SE SEの指示

シーン 図書室
//SE:紙面の上で、シャーペンを走らせる音
//SE:筆記が止まる音
やあ、こんにちは
(微笑んで)今日も頑張っているね!
//SE:シャーペンを床に落とす音
おやおや、大丈夫かな? ごめんね
はい、君の。……ふふ、どういたしまして
ごめんね、いきなり話かけたりして
気になってしまったんだよ、今日も随分と集中しているなあって
もちろんわかるよ。放課後ここにくるの、ボクと君ぐらいだし
ところで、いつも何の勉強しているの?
まだ試験前じゃないし、そんなに根詰めなくてもいいと思うんだけど
……ふーん、授業の予習が習慣なんだ
偉いね、よしよし
//SE:頭を撫でる音
おや、顔が真っ赤になった……
(苦笑して)ごめん。ボクってスキンシップ多くて
(爽やかに)頑張ってる人には、いつもこうしてしまうんだ
……ねえ君、ところで
ちょっと一休みしたら、どうかな?
(左耳に囁く)今日のボク、良い物持ってるんだ
(呆れたように)嫌だなあ、そんな変なものじゃないよ
ちょっと待っていて
//SE:カバンのジッパーを開ける音
……あったあった
これ! 綿棒!
勉強の休憩として、これから君に耳かきをしてあげるよ。遠慮は禁物さ
ほら、椅子二つくっつけたからそこに横になって
それから、ボクの膝の上に横になってごらん
//SE:横になる音
大丈夫。この時間なら司書さんもいないし、見られたりしないよ
見られたとしたらその時は……そうだなあ
(誤魔化すように)まあ、何とかしよう! きっと何とかなる!
さあ、始めるよ。動いてはダメだからね?
(左、耳かき開始)

ん? 先輩はいつもここで本ばかり読んでるけど、勉強はしないのかって?
(おどけたように、むっとして)ひどいなあ、そんなこと考えていたのかい?
(得意げに)残念だけど、ボクだってちゃんと勉強しているのさ
学校よりは、家でやることの方が多いんだけどね
だから、ここではただ本を読みたいんだ。何にも煩わされずにさ
……こういうの、何といえばいいんだっけ
それだ。「憩いの場」というやつだね
(茶化すように)そうさ。ボクだって、見えないところで頑張っているんだよ
(左、耳かき継続)

さっき、ボクが読んでいた本?
詩集だよ。イギリスの高名な詩人の詩を日本語訳にしたものさ
内容は実に難解だけど、言葉の選び方一つ一つが繊細でね
不思議な世界観を作り出していて、好きなんだ
(得意げに)良ければ、ボクが後で朗読してあげよう
(残念そうに)必要ない? そうかい、それは残念だな

左は終わったよ
(爽やかに)心地良かっただろう? 良い息抜きになったようで良かったよ
さてさて、右の方もやってあげようかな
さっきとは反対の方を向いてごらん
(SE:寝返りを打つ音)
うんうん、良い子だ
(右、耳かき開始)

(気まずそうに)……ああ、そうだね
君の言う通り、本当のボクは女子だよ
どうしていつも男みたいな口調なのかって?
(少し間を置いて)やっぱり気になるのか、そういうの
それはね……
(右耳に囁く)ひ・み・つ!
(面白がるように)ふふふ。残念だったね
だけど、わからないことはわからないままのこともある
それでいいじゃないか?
世の中、その方が面白いこともあるというものさ……
(右、耳かき継続)

悩み事?
もちろん。ボクに答えられることであれば何でも
……ほうほう、なるほど
これからの進路が決まらない、か……
(悲しそうに)ふむ、難しい問題だ……
わかるよ、考えないといけないことが多すぎるよね。全くその通りさ
昔の人たちと違って、今のボクたちは自由だ。何になることもできる
だけど、その分自分で決めることだって多い
(ため息をついて)悩ましいことだよ……
ボクも決まっていないよ。これから何になろうかなんて
……ボクはね、こう思うんだ
どんな選択をしたところで、きっと後から後悔するだろうって
ああ、あのときあの道を進んでおけば良かったな、とか
もっと別の生き方もあったんじゃないか、とかね
心苦しいかもしれないけど、そうやって生きていくしかないんだと思う
今はたくさん勉強して、悩んで
答えを出さなきゃいけない時が来た時は
その時の自分の心の声に従う!
それでいいんじゃないかな?
大丈夫さ。ボクたちにはまだ十分時間がある
君はいつも頑張っているし、悪い結果にはならないさ
(一息ついて)何だか、説教めいた話になってしまったね
ちょっとすっきりした? そうか、そうか
おやおや、耳かきもういいのかい?
なら、今日の耳かきはこれにて終わりだ
//SE:起き上がる音
(小声で)……もうちょっとこうしていたかったんだけどな
え? 何も言ってないよ
君の空耳さ、本当だって
(誤魔化すように)ほら、勉強するんだろう? 頑張りたまえ!
(にやにやしながら)せっかくだから、ボクが君の隣で見守っていてあげようか?
それは困る? わかったよ……
だけど、困ったことがあったら言ってくれよ
(微笑んで)ボクはいつでもここにいるし、いつだって君の味方だからね!

クレジット
・台本(ゆるボイ!)
図書室の麗しき王子様の耳かき
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
暇崎ルア
ライター情報
小説執筆の傍ら、「安心して眠りたい」と言う欲望から主に睡眠導入シチュエーションボイスのフリー台本を書いている台本師です。
Youtube等、基本無料配信でのご使用であればご自由にお使いください。
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