0
彼を縛っているのは…たぶん僕だ
written by
  • 職場/オフィス
  • ヤンデレ
  • ガイドバース
  • ガイド視点
公開日2026年02月13日 00:00 更新日2026年02月12日 23:38
文字数
1200文字(約 4分0秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ガイド
視聴者役柄
エスパー
場所
管理施設
あらすじ
ガイドバースのガイド視点(受)
以前投稿したエスパー視点と対になるようにしてますが
これだけでも読める台本にしてます
【】読み手の感情等
()相手のセリフ
本編
あの人が呼ぶ時
僕はいつも気づいてしまう

通信が鳴る前
頭の奥がじんと熱くなって
胸の奥がざわつく…

――まただ
不安定になってる

正式ガイド辞退の申請書を提出した直後だった
タイミングが最悪なのは分かってる…

それでも、今しかなかった

僕がそばにいる限り
あの人は自分で立たない

そう思った…

管理施設の廊下は、夜になると静かすぎる
足音がやけに大きく聞こえる

正直逃げたいって思った
それでも、足は勝手にあの人の部屋へ向かっていた

…やっぱり、だ

ドアを開けた瞬間
精神圧が肌を撫でる
暴走寸前特有の、ひりつく感覚

彼は平然とした顔をしていた…
いつも通り、冷静で、静かで
それが一番怖い

(やっぱり来た)

その一言で、胸が締めつけられる
ああ…この人は僕が来ると最初から分かっていた
いや、確信してた

辞退申請のことを指摘された瞬間
言い訳が全部喉に詰まった

僕は彼のために辞める
でも、それを彼は絶対に認めない
平行線だ

距離を取ろうとしたのに
それすら許されない…
視線だけで縫い止められる

怖い?
そう聞かれて否定できなかった

怖い
でもそれは彼自身よりも
彼を支えている「自分」を失うことが

リンクを弱めたのは、無意識じゃない
切る準備だった

でも、すぐに見抜かれた

警告だと言われた言葉が
胸の奥で重く響く

(君が切ったら、俺は制御を失う)

それは脅しじゃない…じゃなかった
事実だから、余計に残酷だ

彼が震えているのを見て
自分の心拍数が一気に跳ね上がる

ああ…だめだ
この人を、このままにはできない
しちゃいけない

触るな、と言われなくても
手はもう伸びていた

また、繋がった瞬間
世界が一気に流れ込んでくる

ノイズ…
割れる思考
抑えきれない感情
全部流れ込んでくる

…それと同時に僕への依存

息が詰まりそうになる
まるで水中にいて溺れてしまうみたいだ

離れたくない、という感情が
まるで当然の前提みたいに
彼の精神の中心に居座っている

独占欲じゃない、と彼は言った
必要なだけだ、と

それが一番、残酷だった

必要とされることはこんなにも重い

彼の想像する「僕がいない世界」は色も音も意味も失っていた

ああ、そうか…
僕はもう――この人の世界の一部なんだ

リンクを強められたとき
拒否しようと思えばできた

でも、できなかった

流れ込んできたのは
依存だけじゃない

恐怖
喪失への怯え
僕を失いたくない、という必死な願い

この人は
僕がいなくなったら本当に戻れない

その事実を僕だけが知っている
知ってしまった…

だから彼は決める
辞退は却下
契約は無期限

檻も鎖もない
ただ、そばにいろ、と

逃げられるのに逃げ道がない

いや――
逃げ道を、僕が自分で潰している

彼が安定していくのを感じながら同時に思う

この人を縛っているのは…
たぶん、僕だ

もう手を離せない

彼が戻るまで
彼が“彼”でいられるまで
そばに居ると僕は約束をする

そして、それが終わる日が永遠に来ないことを祈る

そう僕はもう壊れていたんだ
だから壊れた僕から彼を逃がそうとしたのに…

ふふっ…
可哀想な人

せっかくの逃げる機会をなくしちゃた
【壊れた笑いでフェードアウト】
アハハッ…
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
彼を縛っているのは…たぶん僕だ
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者

ライター情報
基本pixivにシチュエーションボイス台本や声劇台本をあげています
何かありましたらpixivのDM又はXのDMまでお願いいたします
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
の投稿台本(最大10件)