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恋人として、最後の添い寝
written by こん
  • 別れ話
  • 添い寝
  • 恋人同士
  • 切ない
公開日2021年06月25日 23:03 更新日2021年06月25日 23:03
文字数
997文字(約 3分20秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
恋人
視聴者役柄
相手
場所
自宅(深夜)
あらすじ
同棲してた恋人と色々あって別れることに。
貴女が引っ越しをしてしまう最後の日、僕は貴女と恋人として、最後の添い寝をお願いした。
本編
(コンコン)

ねぇ、入っていい?

(ガチャッ)

あっ、もしかしてもう寝る?
そっか……

あぁ、いや、まぁ……

あのさ…最後だから、一緒に寝ない?

良いの?
うん。ありがとう。

それじゃあ隣、入るね。

ヨイショっと…

ふぅ。
やっぱり2人は狭いね。

あぁ、離れてくれたの?

でもそれじゃあ、貴女が落ちちゃうよ。

ほら、もっとこっち来て。

うん、そうそう。

それじゃあ、電気消すね。

(カチッ)

はぁ、なんだか久しぶりだね、貴女と寝るの。

最後に一緒に寝たのって……
2ヶ月前も前か。
よく覚えてたね(笑)

まあ最近はお互い忙しかったから、帰ってきたら片方がもう寝てるって感じだったもんね。

そもそも、会話が久しぶりな気が……(笑)

ごめんって、謝らないでよ。

僕も忙しかったのが悪いんだし……。

仕事の方は落ち着いたの?

そっか、それなら良かった。

そういえば、引越し業者は明日、何時に来るんだっけ?

10時ごろか……。

それじゃあ、それまでに起きないとね。

まあでも、貴女の荷物はもう段ボールに詰め終わってるし、準備万端だね。

明日は一応有給取ったから、もし迷惑じゃなければ、荷物運び手伝おうか?

大丈夫そう?
そっか、ごめんね。なんか気を使えなくて。

てか、明日はもう恋人じゃないから、変だよね。

ほんとごめん。

……そういえばさ、貴女の荷物をまとめ終わった後に部屋を見たら、僕の家って何もないんだなぁって思ったんだ。

元々無趣味だった僕が、ゲーム機や漫画、一眼レフにキャンプまで、色々なものにハマったのは貴女が部屋に置いてくれてたからだね。

なんだか、貴女が僕を染め上げてくれているようでさ、それがすごい嬉しかった。

ありがとうね、色々な世界を見してくれて。


あぁ、もう眠い?

ごめんね、寝る前に話しかけちゃって。
寝ようか……。

おやすみなさい。

ねぇ、最後にさぁ教えてよ。

どうしてあの人のとこに行くの?
僕は何が足りなかったの?
僕が直したら、また戻ってきてくれるの?

離れたくない。
ずっと側にいて欲しい。

そんなこと言ったら、貴女は側にいてくれたのかな。

貴女ともっと話していれば良かった?

貴女のことをもっと分かれば良かった?

それとも、あの人よりもっとかっこよくなれば?

ゲームがもっと上手くなれば?
カメラにもっと詳しくなれば?

お願い、教えてよ……。

……全部私が悪いって、ずるいよ。

もう、何も話せないじゃん。

せめて今日だけは、貴女の恋人でいさせて。

おやすみなさい。
夢で会えたらなんて言わないよ。

ただ貴女が、幸せな夢をみれますように。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
恋人として、最後の添い寝
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
こん
ライター情報
はじめまして。pixivに台本を上げておりましたが、こちらにも上げてみようと始めました。
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