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寂しがりやな神様に神隠しされてしまいました
written by こん
  • 寝落ち
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  • 人外 / モンスター
  • 年上
  • 寝かしつけ
公開日2021年07月25日 00:19 更新日2021年07月25日 00:19
文字数
1268文字(約 4分14秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
男性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
神様
視聴者役柄
特になし(ショタ?)
場所
神社
あらすじ
森で遊んでいると、廃れた神社を見つける。興味本位で奥へ進むと、帰り道も分からなくなってしまった。
どうしたらいいのか途方に暮れていると、不意に話しかけたのは、なんとも奇妙な自称神様でした。
本編
……お主
そこの、そうだお主じゃ

こんな真夜中に何用かのぅ

なるほど、迷ってしまったのか

ふむ、すまんがそのような名の町は知らんのぉ

ここか?
ここはワッチの寝床じゃ

といっても結界で封じられているはずなんじゃがのぅ

いかようにここへ入ってこれたのじゃ?
ワッチしか入れないはずなんじゃがのぅ

森で遊んでいたら知らない神社にたどり着いた
それでそのまま迷い込んでしまい気づいたらか……

ふむ……もしかしたらワッチのせいかもしれんなぁ

あぁ、ワッチはもう長いこと独りでなぁ、流石に人肌が恋しくなってしもうてなぁ

そう思っていた最中、お主がここへ来たという事じゃな
だから、もしかしたらワッチが神隠しをしてしまったかもしれんのぅ

あぁ、そんな泣かないでくれ

ほら、童はいい子、童はいい子

(ナデナデ)

大丈夫じゃぞ
ワッチの責任じゃからな、明日になればお主の住む町まで送ってやろう

だから、泣き止んでくれないかぇ?
童は笑った顔の方が可愛げがあるからのぅ

笑ってくれたか、あぁありがとう。
お主は強い子じゃな

それじゃぁ今日はもう寝てしまおうか

ほら、こっちへ来い
共に眠ろうではないか

(布団に入る)

温いか?そうか
ワシの寝床に誰かがいるのは不思議な感じじゃのぅ

あぁ、もう何十年、何百年と独りじゃったからな
どうしてここにいるのか?

そうさなぁ、一人になりたいと思い、ここへいたんじゃがなぁ
気づいたら独りぼっちになってしもうた……まぁ自業自得じゃな

(笑)

ん?
慰めてくれるのかえ?

ありがとうなぁ

お主は本当に優しい子じゃなぁ

自分の心配よりもワッチの心配をしてくれて、
こんな優しくされたのは何年ぶりかのぅ

気持ちが分かるから?
もしやお主も独りぼっちなのかぇ?

そうか、それは寂しかったじゃろう

ほれ、抱きしめてやるさかい、もっとこちらへ

(ギュー)

おぉ、抱きしめ返してくれるのか
あぁとても温いぞ

どれ、頭も撫でてやろう

(ナデナデ)

気持ちよさそうにして、まるで小動物のじゃな

ほれ、ここが気持ちええんじゃろう
ほれほれ(笑)

これ、暴れるでない(笑)
すまんすまん、遊びすぎてしもうたな

はぁ、こんなに楽しいのはいつぶりかのぅ

……のう、お主
やはりしばらくここに住まぬか?

食事は毎日ワッチが作ろう

遊び相手にもなるし、疲れたら、ワッチの膝を貸そう

風呂から出たら髪も整えてやるし、耳かきももちろんな

そして、夜なればこうやって毎日共に眠ろう

どうじゃ?
魅力的ではないか?

もしお主が求めるなら、その先も…なぁ?

……そうか、やはり帰りたいか……

そんな謝る必要はない、

すまぬな、お主を困らせてしもうて

そうさなぁ、それならまたここに来てくれぬか?

本当か?
来てくれるか、そうかそうか

それなら明日、お主の家の近くに結界を貼り直そう

そうすれば、迷うこともなかろう

お主がワッチに会いたくなったら、いつでも遊びに来て良いからのぅ

ふふふ、明日が楽しみじゃ

おうおう、そんな大きいあくびをして、
眠くなったか?

そうか、それならお主が眠るまで、ワッチが背中を叩いててやろう

(トントン)

さぁ、今日は疲れたであろう?
もう眠ってしまって良いんじゃよ

(トントン)

ふふ、もう頭の中は夢の中じゃな(笑)

おやすみ
またこうして、共に眠ろうぞ
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
寂しがりやな神様に神隠しされてしまいました
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
こん
ライター情報
はじめまして。pixivに台本を上げておりましたが、こちらにも上げてみようと始めました。
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