【あらすじ】
彼女は彼を多少のヤンデレ気質はあるものの自分を好きだから束縛するくらいの軽い気持ちでいた
しかしある事をきっかけに彼は彼女の首に手をかけて殺してしまう…
彼はその亡骸を綺麗に保管するために借りている冷凍倉庫に連れていくがそこには…
実は彼は…

《ご挨拶》
初めまして拙い本を手に取って頂きありがとうございます。

《朗読して下さる演者様へ》
話の本筋が変わらないアレンジや言い回しの変更は演者様にお任せします。
文字と読み言葉では違いが出ますので、その辺に関しましても演者様のやり易い方向でお願いいたします。

作中内のSEもあれば付けていただいて、無ければ飛ばして大丈夫です(話の流れで必要な部分のみ表現して頂ければOK)

ト書の種類
【 】 場所、シーンチェンジ、SE:指示
( ) 心情、行動、呟き
【()】彼女の心情、行動

～～～本編～～～

プロローグ
【港の倉庫街】
【SE:海風の音←あればお願いします】
【SE:台車を押すガラガラ音】

ふぅ～結局、君もここに来ることになっちゃった。

でも大丈夫、寂しくないからね(笑)

【ここから本編です】

【駅改札口】

今日は少し早い電車に乗れてかった。
あれ？あの後ろ姿は…彼女だ。
同じ電車だったんだ。

でも隣にいる奴だれ？
ずいぶんと仲良さげ…
ちっ、普段からほかの男仲良くするなって言ってるのに、僕に隠れて何しているんだ。

【SE:足音】
(彼女に近づいて)
【SE:肩を叩くポンという音】
お帰り…同じ電車だったんだね。

どうしたそんなにびっくりして？
(隣の男は居ないものとして彼女に話しかける)
今日の夕飯の当番は君だけど僕も早く帰れたから一緒に作ろう。
ほら、早く帰るよ。
【SE:彼女の手を掴んで早歩きに歩く】
フェードアウト

【シーンチェンジ】

【SE:ドアの開閉音】
ほら、早く入って…
何してるの？
そんなところに突っ立って？
早く来いって…
(彼女の手を引く)

【(駅で男を無視した事を責め出す彼女)】

なんで僕が君に怒られるの？
あぁさっきの事か…
だって僕には知らない奴なんだから無視しても構わないだろ？

(ここからどんどん病んでいってください。ヤンデレMAXは首絞めシーンになる様にお願いします)

はぁ？人間としてどうなのって…それを君が言うんだ。

ねぇ！ねぇ！君もよく言えるね？
そんな事を言う前に僕に言う事あるんじゃない？

ほら、早く言えよ！
わからない？なんで！どうして！
普段から僕が言ってる事だろ！

【SE:抱き寄せる】
(耳元で)
他の男と並んで歩くなんて論外だろうが。

そう。思い出した僕が付き合う時に出した条件…
君はそれでもいいから僕と付き合いたって言ったんだよね？

僕は束縛が激しいから彼女になると大変だよって親切丁寧に説明してあげたのにさ。それを忘れてない？

忘れてないんだ…それなのに男と並んで歩くんだ。
それで言い訳ですか？
相手が誰であろうとそんな事は僕にはそんな事関係ない！
同僚だろうが上司だろうが、それこそ君の親や兄弟であっても男ってだけで嫌なんだ！

違わない！男は男！

おかしい？この僕が？

なんで？どうして？
それでもいいって言ったのはきみじゃないか！

僕は…僕は…君がそれくらい好きなんだ！
愛してるんだ！
だからどんな男も君には見て欲しくない！
世界で君が見る男は僕だけでいい！
僕だけを見てればいいんだよ！

【SE:逃げようとする足音】
どこに行くつもり逃がさないよ。

この僕から離れることなんて許可してない。
わかってないね君は…
この先もずっと僕の側にいて僕だけ見て君は暮らすんだ。

【SE:暴れる彼女】
じっとして、暴れても無駄…
男の僕に敵う(かなう)わけないだろ(笑)

君だって僕の事をあんなに愛してるって言ってただろ!
それでも一緒に居たいって言ったのは君だろ！

僕には君以外いらないんだから、君にも僕だけでいい！
どうしてたったそれだけの事がわからないんだ！

逃がさない…どこにもやらない。
もしも逃げ出そうとするなら…

(彼女の首に手をかける)
このまま僕だけのものにする。
暴れると君の首にまわした手に力が入って締まっていくよ…
どんどん苦しくなっていくのは君(笑)

ほら、ほら、暴れないでよ。
じっとしてて…
まだ足りないんだね僕の愛が…

(手を離す)
【SE:ドサッと高いところが人が落ちて倒れる音】

あぁ…
大丈夫ってまた壊しちゃった。
なんで僕の好きな子はみんなすぐに壊れちゃうんだろ？

【SE:抱き締める】
黙って僕の言うままに愛されてればこんな風に壊れないのに…
でも君はけっこう長く一緒にいたから大丈夫って思ってたんだけどな。
仕方ないか…

【ここからは殺人鬼として感覚が狂っているので楽しそうに台詞をお願いします】

さて、このままここにいてもきっと君も寂しいよね。

僕の大好きな洋服に着替えさせてっ～
【SE:衣擦れの音】
メイクも可愛くしてっ…

首は…跡が残ってるのは美しくないな…

【SE:引き出しを掻き回す音】
あった！このチョーカーなら跡も隠れるし洋服にもピッタリ。

【SE:彼女を姫抱っこする】
よいしょっと…さぁこれからお出かけするよ。
君の新しいお家に連れて行ってあげる。
みんないるから寂しくない。安心して…
【SE:足音】
フェードアウト

【シーンチェンジ】
【港の倉庫街】
【SE:海風の音←あればお願いします】
【SE:台車を押すガラガラ音】

ふぅ～結局、君もここに来ることになっちゃった。
でも大丈夫、寂しくない。
待ってて今、鍵を開けてあげる。

【SE:重い鉄のドアの開閉音】

うっ寒い…いつ来てもここは寒いなぁ…
まぁ当たり前か(笑)冷凍倉庫だもんね。

ほら見て…みんな僕の彼女なんだ。
ひとりじゃないから君も寂しくないでしょう？

・台本（ゆるボイ！）
【ヤンデレ×殺人鬼】愛するが故に…
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
葛葉　茉白