会社でひどい扱いをされたあなたは、
今日もボロボロな体で家に帰ると、そこには同棲中の青年がおり、
今日も優しくあなたの事を出迎えます。
そう、【出迎えます】。

あ、おかえり。
大丈夫だった？　お仕事？
ふふん、僕の方は大丈夫だよ。
ほら、晩御飯準備したよ。
一緒に食べよう。

今日は僕の自信作なんだ。
ほら、子の卵焼き、いつも以上より綺麗にできたんだよね。
ほら焦げていないでしょ？
痕跡最大の自信作と言っても過言じゃないよ。

………どうかしたの？　さっきから静かだけど、
どうかした？
何か嫌なの事でも？
………そうか、仕事辛いんだね。
………えっ？　会社でいじめに合っているの？
本当かい⁉　一体、誰が⁉
………同僚？
なんで⁉　君の同僚ってあの人たちでしょ！？
急にいじめられるなんて！
………もしかして、前言っていたイケメン部長に良い寄られたって奴？
それとも、厄介なパワハラ課長？
どっち？

そうか部長の方か。
彼だって僕がいること知っていたらしいんでしょ？
それでもいい寄ってきたの？
………はぁ、馬鹿なのかい？　その会社。
さっさとそんな奴追い出し………なに？
部長は優秀だから辞め差たくてもやめさせれない？
はぁ、資本主義の悪い所だよね。
なんだい？　声優色を好む、って奴？
本当に馬鹿らしい。
で、君はやめたいの？

そう、辞めたくないんだ。
まぁ、僕もいるしそう簡単にはやめられないよね。
本当にごめん、
僕がでていけば、君だってそんな会社すぐに辞められるのに、
いや、僕が悪いんだよ。
本当にごめんね。

君のそう言う不満とか、僕が解決できる力があるんなら、
何とかして見せたいけど………
本当にごめんね。
何もできないや。
ただこうして君の相談相手になれるだけ、
君を助けられるようになれば、
本当の君のパートナーになれるのかな？

な、なんてねっ！
驚いた⁉
ははは、冗談だよ。
………………、
な、何かな！？
え？　パートナーになっても、いい？
本当に良いのかい？
あはは、けど冗談だよ。
………………冗談だよ。

御馳走様でした。
あ、食器は置いといて大丈夫だよ。
僕が洗っておくから、
あ、けど、洗面所の方に食器は持って行っておいてよね。
御願いね。
じゃあ、先にお風呂入りに言っておくといいよ。

………………本当に厄介だな。
もう少し時間を、とかお思っていたけど、これ以上は駄目か。
精神異常、うつ状態なりかけになっている。
僕に依存して欲しい、と言うわけじゃないけど、
僕の者に手を出すなんて、
許せるわけない。
ふー、冷静になれ僕、
厄介を賭けるなんてなんて面倒くさいんだ。
本当に、本当に、本当に、あの男共、
僕もものに手を出すなんて、許せるはずない。
いじめるものも、穢すものも、手垢を付けようとする者も、
僕の前には必要ない。
必要ないんだ。
喝のは僕だ。
弱く見せても、強けりゃ、獲物は嫌という程やってくるんだから、ね。

・台本（ゆるボイ！）
能ある鷹は牙も隠す。例えそれが君の前であろうとも、
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・台本制作者
山鳥