- 添い寝
- お姉さん
- 睡眠導入
公開日2021年06月05日 18:00
更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1451文字(約 4分51秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
義姉
視聴者役柄
義弟
場所
指定なし
あらすじ
聞いてて絶対眠くなる台本を書きました。
本編
あ、まだ起きてたの?
もう、ダメじゃない。こんな遅い時間までゲームしてちゃ、めっ、よ?
…もしかして、まだ眠くならないのかな?
しょうがないなあ。それなら君が眠くなるように、お姉ちゃんがベッドの中でご本を読んであげる。
本物のお姉ちゃんじゃないからって、遠慮しなくていいのよ?
だから、はい。早くベッドに入って?
ふふ、いいこいいこ。
それじゃあ、読んであげるね。
「えほん よいこのぶんせきかがくにゅうもん」
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
どれくらい昔なのかというと、放射性炭素(炭素14)の半減期を利用した炭素年代測定法を用いて計算した場合に、自然放射線による測定誤差の影響を十分に無視できるほど昔のことです。
ある日、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯をしに行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、未知の分子量を持った有機試料Aと未知の結晶からなる無機試料Bが、どんぶらこ、どんぶらこと流れてきたのです。
これを家に持ち帰ったおばあさんは、おじいさんといっしょに試料の定性を行うことにしました。
おばあさんはおじいさんにこう言いました。
「ねえおじいさん、未知の有機試料を分析するには、どんな分析方法がいいですかねえ」
それを聞いたおじいさんはこう答えました。
「そうだねえおばあさん。まずは赤外分光法を試して、その後に熱重量測定やガスクロマトグラフィーなどの不可逆的な検査を行うのがいいねえ」
そして二人は有機試料の持つ赤外吸収スペクトルを測定し、分子運動状態の遷移に用いられたエネルギーから分子構造を推定することに成功しました。
それだけではありません。熱重量分析の結果からは有機物の燃焼温度を測定し、そのうえガスクロによる燃焼ガスの分離まで同時に済ませてしまったのです。
未知の有機試料に対して適切なカラムを選択できるなんて、おじいさんが持つ分析の腕は本物です。
でも、おばあさんも負けてはいません。
今度は未知の無機試料を取り出すと、無機試料が結晶かどうかを確かめるためX線回折装置にセットしてX線の照射を開始しました。
もちろん、安全のため最新の日本産業規格に準拠したルミネスバッジの着用も忘れません。おじいさんにも、男性用ルミネスバッジの着用を促します。
結晶を扱わせたら、おばあさんにかなうものはいません。
しばらくして測定が終わると、試料の回折パターンが得られました。
おじいさんはそれを見てこう言いました。
「ふむふむ…ピークの幅がここまで広いということは、どちらかというと単結晶よりアモルファスに近いかもしれないね」
それを聞いたおばあさんはこう答えました。
「それだけではありませんよ、おじいさん。幅の広いピークの中に半値幅の異なる鋭いピークが見られますから、これはきっと結晶度に差があって、なおかつ近い面間隔を持つ複数の結晶が混在した試料なんだと思いますよ」
それを聞いたおじいさんは、おばあさんの分析力にとても感心しました。
その後も二人は、走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡、蛍光X線分析装置などを駆使し、分析を続けていきました。
こうして未知試料の定性に成功したおじいさんとおばあさん。
次回の分析でコンタミを起こさないよう分析機器を丁寧にメンテナンスした後、その分析力を生かして鬼ヶ島の鬼たちと共同研究を始めましたとさ。
めでたしめでたし…
あれ、もう眠っちゃってる。ふふ、かわいい寝顔…
途中で眠っちゃうなんて、君には簡単すぎて退屈だったのかな?
次はもう少し、難しいご本を読んであげるからね…
もう、ダメじゃない。こんな遅い時間までゲームしてちゃ、めっ、よ?
…もしかして、まだ眠くならないのかな?
しょうがないなあ。それなら君が眠くなるように、お姉ちゃんがベッドの中でご本を読んであげる。
本物のお姉ちゃんじゃないからって、遠慮しなくていいのよ?
だから、はい。早くベッドに入って?
ふふ、いいこいいこ。
それじゃあ、読んであげるね。
「えほん よいこのぶんせきかがくにゅうもん」
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
どれくらい昔なのかというと、放射性炭素(炭素14)の半減期を利用した炭素年代測定法を用いて計算した場合に、自然放射線による測定誤差の影響を十分に無視できるほど昔のことです。
ある日、おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯をしに行きました。
おばあさんが川で洗濯をしていると、未知の分子量を持った有機試料Aと未知の結晶からなる無機試料Bが、どんぶらこ、どんぶらこと流れてきたのです。
これを家に持ち帰ったおばあさんは、おじいさんといっしょに試料の定性を行うことにしました。
おばあさんはおじいさんにこう言いました。
「ねえおじいさん、未知の有機試料を分析するには、どんな分析方法がいいですかねえ」
それを聞いたおじいさんはこう答えました。
「そうだねえおばあさん。まずは赤外分光法を試して、その後に熱重量測定やガスクロマトグラフィーなどの不可逆的な検査を行うのがいいねえ」
そして二人は有機試料の持つ赤外吸収スペクトルを測定し、分子運動状態の遷移に用いられたエネルギーから分子構造を推定することに成功しました。
それだけではありません。熱重量分析の結果からは有機物の燃焼温度を測定し、そのうえガスクロによる燃焼ガスの分離まで同時に済ませてしまったのです。
未知の有機試料に対して適切なカラムを選択できるなんて、おじいさんが持つ分析の腕は本物です。
でも、おばあさんも負けてはいません。
今度は未知の無機試料を取り出すと、無機試料が結晶かどうかを確かめるためX線回折装置にセットしてX線の照射を開始しました。
もちろん、安全のため最新の日本産業規格に準拠したルミネスバッジの着用も忘れません。おじいさんにも、男性用ルミネスバッジの着用を促します。
結晶を扱わせたら、おばあさんにかなうものはいません。
しばらくして測定が終わると、試料の回折パターンが得られました。
おじいさんはそれを見てこう言いました。
「ふむふむ…ピークの幅がここまで広いということは、どちらかというと単結晶よりアモルファスに近いかもしれないね」
それを聞いたおばあさんはこう答えました。
「それだけではありませんよ、おじいさん。幅の広いピークの中に半値幅の異なる鋭いピークが見られますから、これはきっと結晶度に差があって、なおかつ近い面間隔を持つ複数の結晶が混在した試料なんだと思いますよ」
それを聞いたおじいさんは、おばあさんの分析力にとても感心しました。
その後も二人は、走査型電子顕微鏡、透過型電子顕微鏡、蛍光X線分析装置などを駆使し、分析を続けていきました。
こうして未知試料の定性に成功したおじいさんとおばあさん。
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次はもう少し、難しいご本を読んであげるからね…
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ライター情報
全年齢向けからR15、癒し系からセクシー系、なんか変なお姉さんまで。
面白いと思ったシチュエーション台本を幅広く書いていきます。
他とはちょっと変わったネタが欲しいクリエイター様は一度見てみてください。
pixivではこれ以外にも女性向けシチュエーション台本やミステリー小説、セクシーな小説も書いてます。
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