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女騎士団長に認められる話
written by joker
  • ファンタジー
  • 女騎士
公開日2022年03月02日 16:23 更新日2022年03月02日 16:23
文字数
1941文字(約 6分29秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
1 人
演者役柄
女騎士団長
視聴者役柄
訓練生
場所
指定なし
あらすじ
強くなるため騎士団に入団したが女騎士団長がとても厳しい方で……そんな女騎士と駄目駄目な訓練生の話
本編
皆、よく来てくれた。私がこの騎士団の団長だ

今日からビシバシ鍛えていくからな

早速だが、皆の実力が見たい。この剣を振ってみてくれ

よし、次はお前だ。やってみろ

おいおい!なんだその体たらくは!貴様、ふざけているのか?

こうだ、こう振るんだ!分かったか?

よし、今日はここまでだ。明日から本格的に訓練が始まるからな!解散!

(少し間を開けて)

今日から本格的に訓練を始める!まずは走り込みだ!戦闘中に休めるわけないからな!

おい、貴様!もう疲れたのか?足が遅れてるぞ!お仕置きでもされたいのか?

嫌なら走れ!もっとだ!

よし、一旦休憩だ。貴様は待て、話がある

貴様、なんだあれは!?貴様だけだぞ!なぜ、体力もろくにないのに騎士になろうと思った?

強くなりたい?ふん!貴様には無理だな。向いてないんだよ、無理は言わん。

とっとと辞めるんだな。なんだと……?辞めるつもりはないだと?

なら、今日の訓練終了後残れ。私が直々に体力をつけてやる。覚悟しておけ

今日はここまで!明日の訓練に備えて体を休めろ!

ほう、貴様は残るのか。なら、鍛えてやろう

まず、貴様は体力がなさすぎる!もっと体力をつけろ

それに、剣の使い方もだ!もっと早く振れ!そうだ、それを続けろ

今日はここまでだな。さっさと休め

(少し間を開けて)

貴様、今日は早いな。そんなに強くなりたいのか。せっかくだ、私も付き合おう

皆!今日は城の外でモンスターとの実践訓練を行う!

ここ周辺のモンスターは弱いとはいえ、油断してると怪我するからな

今の間にしっかり準備しておけ!

(倒れる音)

なんだ!?おい、どうした!?大丈夫か?すごい熱じゃないか……

皆は準備をしていろ、私はコイツを医務室に連れていく!

全く……無理するからだ……

ん、目が覚めたか。記憶がないのか?貴様は急に倒れたんだ。どうやら熱があるらしい

まだ動いては駄目だ!完全に治っていない。

訓練だと?今日はもう休め

馬鹿者!ダメだと言ったら駄目だ!

少し昔の話をしよう。あれは、まだ騎士団長になったばかりのことだ……

お前みたいなやつがいてな。体力もなく剣の振り方も駄目そんな奴がいた

あいつは人一倍訓練をしていたっけ。そんな私も見かねていろいろ教えていたんだ

そんなある日、今日と同じように熱が出て倒れた。

あいつが目を覚ました時、あいつはもう大丈夫だと言った。だから私は午後の実践訓練にも参加させた

その時、事件が起きたんだ。急にモンスターの群れが現れたんだ

皆が逃げていく中、そいつがいないことに気づいた。

私が急いで探しに行ったが、時すでに遅しだった

あいつは、途中で倒れてモンスターの群れに殺された。私の所為だ

あいつが大丈夫だと言ったから私は……異変に気が付かなかったんだ

あの時、無理にでも止めていれば……あんなことはなかったんだ

お前にはあいつみたいになってほしくないんだ、だから……

すまないが……分かってほしい。

また、様子を見に来るよ

(少し間を開けて)

調子はどうだ?だいぶ良くなってきたんじゃないか。よかった~

ああ、すまない。気が抜けてしまった

どうだ?明日からはいけそうか?実践訓練はないとはいえ、無理だけはするなよ

それと、一つ質問なんだが

お前はここでの訓練生活が終わったらどうするんだ?隊長になるのか?それとも城を守る騎士になるのか

特に考えていないなら、お前には……いや、まだいいか。すまない

とにかく、今日はしっかり休んでくれ。じゃあな

(少し間を開けて)

おはよう、調子はどうだ?そうか今日からはまた訓練に参加できそうだな

休んでいた分はしっかり鍛えてやるからな、覚悟しておけよ~

それにしても、なかなか体力がついてきたな、剣の振り方も最近は見違えるほどよくなっている

あの頃は、全然だったのに……

最近は、1対1での訓練でも相手を倒している……なぁ少しいいか?

貴様がどのくらい強くなったのか、私が試してやる

全力で来い!ふっ、はっ!これでどうだ!

やるじゃないか……!なっ!しまった間合いが……!

やられたよ……!すごいじゃないか!1本とられたよ!

それでだな、貴様に……いや、君に話がある。

前に訓練生活が終わったらどうするかみたいな話をしただろ、特に考えていないなら

私の部下にならないか?十分な実力もある、それに……その……

これは私事なんだが、君と離れたくないというか……一緒にいたいと言うか……

私には戦いしかなかったからこんな気持ちが分からないんだが、君とともに研鑽を積んでいたら

なんだか君のことが……と、とにかく!考えてほしい

(少し間を開けて)

そ、それで……どうだ?いいのか?私のもとでともに働いてくれるのか?

う、嬉しい……な。えぇと……すまない反応の仕方がいまいちわからなくてな

可愛いだと……?ば、馬鹿いえ!団長をからかうのもいい加減にしろ!

あんなに弱かったのに……強くなったなお前は。

だが!私の部下としてビシバシ指導していくからな!覚悟しておけよ!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
女騎士団長に認められる話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
joker
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