女友達のお誘いだからって、彼女の田舎の秘祭に参加すると……一生出られなくなっちゃいますよ♡

あ、ねぇねぇ

私さ、今度地元に帰るんだよね

そうそう、かーなり田舎なんだけどね

でも、自然がすごくてさぁ、やっぱり故郷っていいなぁって思うの

それに、今帰る時期ってお祭りやってるんだよね

いわゆるー、秘祭ってやつ？　村特有の、昔からある祭り

それなんだけど、君も参加しに来ない？

あ、もちろん宿とか取らなくていいよ

実家が結構おっきくてさ、君が泊まる部屋くらいあるんだよ

え？　大事な祭りに参加していいのかって？

うん、大丈夫だよ

私が連れて帰ってちゃんと説明するから

ね？　どう？　興味ー……ない？

んふふ♪　よかった♪

じゃー、来週の土日は開けといてね！

じゃあまた明日！

//場面転換

ふぅー、着いたぁー

やっぱりうち遠すぎだわー、もっと近くがいいなぁ

あ、ここが私んちねー

えへへ、すごいでしょ

さぁさぁ、早く入って入って♪

多分、もうすぐお昼出てくると思うから荷物置いちゃお！

//家入り

あ、ここが君の部屋ね

自由に使ってくれて構わないからー……えーっとトイレは右に出て突き当たりを左に行けばあるから

あとはー……まぁ、ご飯食べ終わったら、今日やる秘祭のこと説明するね

じゃーこっち来て、皆でご飯食べよっ♪

//場面転換

どう？　美味しかったでしょ

なんてったって、お母さん、めちゃくちゃ力いれてたからねー

あれはすごいよー……んふふ、ふふふふふふふっ♪

お母さんの本気度伝わってきたなぁ……

じゃ、ちょっとゆっくりしながら秘祭について教えるね

うちの村で数年に一度行われてるのは、シンカの儀式っていうの

あ、神に化けるって書いて神化ね

誰かが神様になって、この村を繁栄させる役割を背負うの

とっても盛大にやるんだよ？

神化するのに選ばれた人は、当日豪勢な食事とかでもてなされて、一杯体に栄養を蓄えるの

それで夜になったら、村中皆の前で、村一番の娘のモノとして逃げないように縛り上げて、娘のモノだっていう証拠を植え付ける

それで……ん？　眠くなってきたぁ？

あららー……ちょっと頑張って最後まで聞いてくれる？　いいところなんだから

それでその人は一生、その娘と添い遂げることで神になれるの♡

すごくロマンチックだよねー……

よかったね♪　選ばれて♪

……え？　そうだよ？

君をこのお祭りに参加させるためにここに呼んだんだもん

まぁ、もう逃げられないもんね♡

じゃあとりあえずー……

お、や、す、みぃ♡

//場面転換
//祭り中

ほら、起きてー

みんなが待ってるんだから

あ、起きたかな

ん、じゃあお祭りの続きしよっか

ん？　そうそう、うちの秘祭

君を縛り上げて、私のモノになったって証拠をみんなに見せつけるの

あ、その証拠はね

君に強制的にキスすることで証明されるの♡

でも、君にとってもいいよね？

だから君を連れてきたんだけど……

……んふふ

なんでって……いまさら？

私、君のことが好きなんだよ

だからうちに連れ込んで、うちの村の秘祭に呼んで、私のモノにしてあげようかなって思ってたんだよっ♡

もしかしてー……いや？

//低音
へぇー……嫌なんだー……

なんで？　いいじゃん、村一番の娘なんだよ私？　これからは不自由ばっか待ってるけど私と一杯愛し合えるんだからいいよね別にさぁ、だって君には世間も社会も生活もどうでもいいんだよ、君が幸せになるには私といればいいんだよ、ううん私といるだけでいいんだよ、他の余計なものなんていらない、だからちょうどいいお祭りがあるから誘ってあげたのになにその態度、許せない、許せない、許せない！！

はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……！

でも、別にいいもんね

君をこの生け贄にするって言ったら、村の皆が協力してくれる、皆で君をどうにでもできるんだから

わかる？　ほら見て、あれが今日から君が住む家、私たちのおうち

あそこの中で首輪をはめて、鎖で繋ぐの

大丈夫、お風呂とかトイレとかもちゃんと新しいのがあるし、暮らしやすくなってるから！

だって、あそこは今日から神様が住む家……んふふ、君が住むんだから♡

村が幸せになれるように、むりやり幸せになってもらわなくちゃなんだから……♡

ほら、見て♡

こんなに一杯の村の人が君を見てるからね

朝でも夜でも、絶対に誰かが見てるから

//低音囁き
逃げ出そうなんて思わないでね……みんな、神様を絶対に逃がしたりしないから

それじゃあ、首輪今からはめるね♡

//首輪はめながら
大好きだよ、私の神様♡

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレ女友達の帰省に付き合ったら、秘祭の生け贄に捧げられてしまう
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
空上新奇