海辺に現れるという牛鬼を退治すべく、近隣に住む者から依頼を受けた退治屋の娘の前に、突如二本のツノを生やしたイケメン過ぎる鬼が現れて…？

よぉ、姉ちゃん。
こんな夜更けに外、出歩いてたら危ねえよ？
俺が家まで送ってやろうか？


つれねぇなぁ。俺は姉ちゃんのためを
思って言ってやってるってのに…


あはは、わりぃわりぃ。
余計なお世話だったな。


だからさ…俺を
退治しようとすんの
やめてくんね？


(急接近して腕を掴む)


ちょいと遅かったな。
人間の反応速度じゃ
それが限界か。


なぁ、お前…
誰に頼まれて
俺を退治しに来た？
村の人間か？


そっか…まぁそうだろうな。
知ってて聞いた。


しかし、もっとごつい
オヤジみてえなのが来るかと
思ってたけど、まさかこんな
若え女が来るなんてな…


ほら…もっと顔、見してみ？


へぇ…綺麗な顔してんじゃん。
その辺の男にやるには勿体ねぇ。
俺のモンにしてやるよ。


反抗すんなって…
どうせ無駄なんだからさ。


つーか、そんな物騒なモンは捨てて
直接手で俺に触れよ。


へぇ…手も綺麗じゃん。
指も細長いし、爪の手入れも
きちんとされてる。


なんだよ…俺の顔に
何かついてるか？


ん、まぁな。これが
人としての姿をとった時の俺。
惚れたか？


ははっ…そうやって
ツンケンするとこも
可愛いじゃん。
ますます気に入った。


(抱き寄せる)


あ〜…いい感触だわ。
やっぱお前を俺の女にしてぇ。


モゾモゾすんなよ…
抵抗しても振りほどけねえのは
お前が一番よく分かってんだろ？
退治屋ちゃん？


そっかそっか…
俺みたいな軽薄な男は嫌い、か。


でも…顔赤いぞ？
心なしか身体も熱くなってるし…
ホントはこうして迫られて
ドキドキしてんじゃねえの？


もっかい顔、ちゃんと見して？ンッ…


(キス)


悪りぃ。可愛すぎてつい
唇奪っちまった。


そんな怒んなよ…
満更でもないんだろ？ホントはさ…


今日、めっちゃ月綺麗じゃん…
しかもそばにあんのは夜の海ときた。


女口説く場として、これ以上に
最適な状況はねえだろ。


抗うな…俺を受け入れろ。
そうすりゃ、もっと優しく
抱いてやるから。


あぁ。この牛鬼様が
たくさん甘えさせてやるよ。


そうだ。一つ条件を
提示してやる。


俺の女になるってんなら
もう他の人間には手を出さねえ。
どう？悪い条件じゃねぇだろ？


ははっ…そこは
信じてもらわねえと困るなぁ。


人間と違って鬼は
約束を破らねえ。
これは本当のことだ。


力、抜けてきたな…
俺を受け入れる気になった？


あぁ。もうお前以外の
人間なんてどうでもいいしな。


たくさん遊んでやるから…
俺に食われろ。一人の女として…な？


(キス)

・台本（ゆるボイ！）
イケメンすぎる牛鬼に口説かれまくって堕とされる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎