重度のブラコンである貴女は弟の世話にかまけて、彼氏を放置しがちになっていた。それを不満に思った彼氏は、貴女に仕返しすべく、裏で何やら悪巧みを始めて…？

あれ？もう帰んの？今日もヤってかねえの？


あ、そ…(舌打ち) まーた弟の世話かよ…


口を開けば弟、弟ってさぁ…


なに？彼氏より弟の方が最優先なわけ？


クソ…やっぱいつものブラコンかよ。つまんねえの。


あー、はいはい。仕方ないんですねー。


俺なんかより弟のが可愛くて仕方ないんですよねー。分かってますー。


早く帰って面倒見てやれば？俺のことなんかほっといてさ。


拗ねてねえよ。いいから帰れって。


俺もやること思い出したし。お前いると邪魔だから。


ふん…じゃーなー。気をつけて帰れよ。


(彼女が出て行く)


ムカつく…んだよ、弟がそんなに大事かよ…


あ…いいこと思いついた。


ブラコンのアイツなら、致命傷は確実だな…


うっし！そうと決まれば、まずは伝手探しからだな！どうすっかな〜？


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(インターホン)


おっ、来た来た…


(扉を開く)


よっ。どうした？今日は弟のことはいいのか？


相談？いいよ。どーぞ上がってもろて。


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んで？相談ってのは？


へー…いいことじゃん。


よかったな。手のかからない弟に成長して。


世話がし足りないって…あのな、男ってのは女から見るとガキに見えるかもしれねえけど、ちょっと目を話した隙に成長してるもんなんだぞ？


ほら、「男子三日会わざれば云々」って言うだろ？それだよ。


いつまでもお前が世話してちゃ、弟自身のためにならねえだろ？


あ？何、いきなり？俺のせいだって言いたいの？


ははっ…！アイツ、俺の名前出しちゃったかぁ…口の軽いガキだなぁ。


そ。弟を一人前の男にしたのはこの俺。


今や彼女までつくってさぁ…もう完全に姉から自立したよな。


学生ながらすげえ奴だよ、アイツは。


会ってみて分かったぜ？


アイツ、元々一人前の男としての素質は備わってた。


その素質をお前は活かせないばかりか、むしろ殺してた。


これを同じ男としては黙って見てられねえよなぁ？


俺はアイツのためを思って鍛えてやったんだ。むしろ感謝されてもいいくらいだな。


ま、アイツに彼女紹介したのも俺だけどな。はははっ！


…何？生き甲斐を奪われたって言いてえの？


言っとくけどな、アイツもお前に構われすぎてちょっとしんどいって言ってたぜ？


俺はそんな可哀想な弟に過保護な姉から自立する方法を教えただけ。


な？俺、なーんも悪いことしてないだろ？むしろ良いことしかしてねぇ。


そうやって俺に文句言うのは筋違いってこと。わーった？


おいおい、変な勘繰りはやめろよ…


…って言いたいとこだけど、今回はお前が正解。


そ。お前には俺に集中して欲しくて、こんなことをした。


だってそうだろ？彼氏より弟優先する彼女を良く思うわけねぇじゃん。


だから一番穏便な形で、弟とお前を引き離してやったんだよ。


でも悪いことじゃないよな？弟のためにはなってるんだし。


アイツの成長を邪魔すんなよ…姉なら遠くから大人しく見守っとけって。な？


もう弟を世話する必要は無くなったっつーことで…俺の相手、シてもらうぞ？ンッ…


(彼女の唇を強引に奪う)


ハァッ…これまで散々焦らされたんだ。今日は思っきしヤらせてもらうぜ。


大丈夫だって。そこまで酷くはしねえから。


彼女だし、優しくするよ…俺の気分次第で、だけどな。


逃がすかよ、バーカ…てか、俺から逃げられると思ってんの？


お前のこと、マジで好きだからさぁ…離れられると困るし、寂しいんだよ。


ずっと俺のそばにいろ…付き合った時からお前は俺のモンって決まってんだよ。


俺と遊ぼうぜ…？今まで遊べなかった分、たっぷりな…くくくっ♪

・台本（ゆるボイ！）
俺様系ヤンデレ彼氏はブラコン彼女をわからせたい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎