- 百合
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- お姉さん
- 甘々
- 告白
- からかい
- ボーイッシュ
公開日2023年05月04日 16:50
更新日2024年02月21日 20:37
文字数
10424文字(約 34分45秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
指定なし
演者人数
2 人
演者役柄
大学1年生の女の子2人組
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
「彼氏いない歴=年齢」の瑠奈《るな》と「ダメ男ホイホイ」の結衣《ゆい》の仲良しJDゆるふわ会話劇
毎回、彼氏との交際が長続きしない結衣。
友達の瑠奈と一緒に頭を悩ませています。
そして話は、おかしな方向に……
<補足>
・本シナリオは、長ゼリフが、ほぼ無いので、噛み辛い作品となっています。
・瑠奈、結衣、2人の掛け合いをテンポ良く、そして、楽しんで演じて頂けたら嬉しいです。
・物語中に、ほんの少し百合表現、性的描写がありますので苦手な方はご注意ください。
瑠奈《るな》
大学一年生
「彼氏いない歴=年齢」
ボーイッシュで男友達は多いのだが、恋愛まで発展しない。
スレンダー体形
結衣《ゆい》
大学一年生
恋愛が長続きしないゆるふわ天然キャラ、そして「ダメ男ホイホイ」
男が振り返って二度見するほどの巨乳を持つ
毎回、彼氏との交際が長続きしない結衣。
友達の瑠奈と一緒に頭を悩ませています。
そして話は、おかしな方向に……
<補足>
・本シナリオは、長ゼリフが、ほぼ無いので、噛み辛い作品となっています。
・瑠奈、結衣、2人の掛け合いをテンポ良く、そして、楽しんで演じて頂けたら嬉しいです。
・物語中に、ほんの少し百合表現、性的描写がありますので苦手な方はご注意ください。
瑠奈《るな》
大学一年生
「彼氏いない歴=年齢」
ボーイッシュで男友達は多いのだが、恋愛まで発展しない。
スレンダー体形
結衣《ゆい》
大学一年生
恋愛が長続きしないゆるふわ天然キャラ、そして「ダメ男ホイホイ」
男が振り返って二度見するほどの巨乳を持つ
本編
瑠奈:やほやほ結衣たん!
結衣:やほやほ瑠奈たん!
瑠奈:最近楽しいことないよねー。 あ、結衣たんは彼氏がいるから楽しいか!
結衣:あははは、別れちゃった。ぴえん。
瑠奈:ええっ?! 付き合い始めたのいつだっけ?
結衣:先週の金曜日。
瑠奈:で、別れたのはいつでしょうか?
結衣:うーん。日曜日?
瑠奈:うぉい! 交際期間が3日ってどうなのよ?
結衣:あはは、3日坊主だね。
瑠奈:3日坊主の使い方合ってる?
結衣:知らないよ、そんなの。
瑠奈:だよねー。
結衣:ねー。
瑠奈:それで原因は?
結衣:えっとー。全面的に私が悪いの。
瑠奈:そうなんっ?!
結衣:そうなん。
瑠奈:何が悪かった?
結衣:うーん……飽きっぽい?
瑠奈:飽きっぽい……
結衣:ほら、私って何でも長続きしないじゃない? だから今回も、ね。
瑠奈:ね。って言われてもなー。確かに結衣ちゃんって、すぐ別れるよね。と言っても、さすがに今回は最短記録だと思うけれど。
結衣:いや、最短では無い。1日があるから。
瑠奈:1日……! それ、付き合ったって言うの?
結衣:ええー? じゃあ、何日続けば付き合ったことになるの?
瑠奈:うーん……わからん。
結衣:わからんかー。
瑠奈:そもそも、何で別れてしまうんだい?
結衣:なんかね、その人の嫌な部分が見えたりすると、一気に気持ちが冷めちゃうんだよねー。
瑠奈:そっかー。
結衣:そもそも好きだったのかもわからなくなっちゃって。
瑠奈:好きって何……的な?
結衣:そうそう。
瑠奈:哲学だねえ。
結衣:哲学だよう。
瑠奈:告白は相手から?
結衣:うん。
瑠奈:もてるぅ!
結衣:ひゅーひゅーっ!
瑠奈:乗っかるなよ。
結衣:楽しかった。
瑠奈:今まで、結衣ちゃんから告ったこと無いの?
結衣:無いねー。
瑠奈:モテモテガール結衣ちゃん。
結衣:なにそれ? かわいい。
瑠奈:何だかんだで、いつも彼氏いる案件。
結衣:うーん……どうだろ。
瑠奈:ちな、何人と付き合った?
結衣:数えたこと無いからわからん。
瑠奈:きゃー小悪魔っぽーい! むしろ悪魔だー。
結衣:誰が悪魔よ。
瑠奈:結衣ちゃん。
結衣:やめて。
瑠奈:で、次はいつ?
結衣:なにそれ。
瑠奈:どうせすぐ彼氏作るんでしょ?
結衣:いや、もう暫《しばら》く男はいらない。
瑠奈:なんか、一週間前にも同じようなことを聞いた気がする。
結衣:え、そうだっけ? デジャヴ。
瑠奈:デジャヴ。
結衣:つええ。
瑠奈:歴史は繰り返す。
結衣:それな。
瑠奈:すぐ別れるんだったら、付き合わなければ良いのに。
結衣:私だって付き合い始めは、すぐ別れるなんて思ってないよ。
瑠奈:うそ?
結衣:ほんと。
瑠奈:もっとよく考えてから、付き合った方が良くない?
結衣:そうなんだけどさー『お試しで良いから付き合って』って言われるから、いっかなーって。
瑠奈:ふんふん、男の常套句《じょうとうく》だね。
結衣:それな。
瑠奈:お試しだったら、付き合った数に入れなくて良くない?
結衣:おお! それアリ! と、言うことで私は、今まで彼氏がいたことない!
瑠奈:今までの彼、全員お試しか?!
結衣:全員だ! アリアリ!
瑠奈:いや、それはナシでしょ。
結衣:ナシかあ……
瑠奈:ちな一番長くてどれくらい?
結衣:んー。2週間?
瑠奈:みじかっ!!
結衣:でも、それ付き合った日から2週間会わなくて、次会った日に即別れたから実質2日?
瑠奈:実質って、家電のポイントじゃないんだから。
結衣:送料手数料は頂きません!
瑠奈:お得っ!
結衣:お得っ!
瑠奈:って、実質2日とか、すごいね。伝説だね。
結衣:私は伝説の女、結衣。
瑠奈:2週間会ってなかったって、その間、ちゃんと連絡取ってた?
結衣:毎日SNS通知が、ぱなかったから通知オフった。ウケる。
瑠奈:彼氏なのに?
結衣:未読数1000超えた時は恐怖さえ覚えた。
瑠奈:こわっ!
結衣:ねー。
瑠奈:それ、むしろ良く別れられたね。
結衣:ねー。
瑠奈:ちゃんと別れたの?
結衣:たぶん。
瑠奈:たぶんって! どうやって別れたのさ?
結衣:えっとー『ぱぴぷばる病』って感染症にかかっちゃってー、あなたにうつしたくないから別れよ? って。
瑠奈:ぱぴぷばる病! そんな愉快な名前の病気あるの?
結衣:ぱぴぷばる病と言う謎の病名が、私の脳内に舞い降りてきた。
瑠奈:謎なんだ。
結衣:そそ。ググっても出てこない病《やまい》。
瑠奈:ググって出てきたらびっくりだ。
結衣:びっくりだ。
瑠奈:そしたら彼どうしたの?
結衣:『あ、ああ……そうなんだ。』って、その場から秒で消えた。ウケる。
瑠奈:あはは……そかそか。彼も彼なのね。
結衣:そう、彼も彼なの。
瑠奈:いやー、なんでそんなにモテるかなあ……
結衣:いやー、そんな言うほどモテないって。
瑠奈:んな訳ない。
結衣:なんでよ。
瑠奈:だって、付き合う期間が短期間でも、結衣ちゃんに彼氏が居ない時を見たこと無い気がする。
結衣:そっかなあ……
瑠奈:そうだよー。いつでも彼氏いる印象。
結衣:じゃあそうかも。
瑠奈:是非コツを教えて頂きたい……!
結衣:必死か。
瑠奈:必死だ。出会いかもんぬ。
結衣:ウケる。
瑠奈:わいは真剣なんや。教えてくれ。
結衣:特にないなー。自然体……?
瑠奈:なんだそのふわっとした答え。
結衣:ゆるふわ最強説。
瑠奈:ゆるふわかー。
結衣:ゆるふわだねー。
瑠奈:確かに男はゆるふわに弱いわ。
結衣:アホやからな。
瑠奈:わかる。
結衣:わかる。
瑠奈:よっしゃ私も今日から、ゆるふわなるわ。
結衣:頑張れ。アホな男しか寄ってけーへんけどなっ!
瑠奈:あーね。
結衣:あーね。
瑠奈:やっぱり、ゆるふわやめる。
結衣:だよねー。
瑠奈:アホな男は面倒くさい。
結衣:それな。
瑠奈:と、言うことは結衣ちゃんに寄ってくるのはアホな男だけ説。
結衣:それな。
瑠奈:だめじゃん。
結衣:だめだった。
瑠奈:なのに何故に付き合う?
結衣:基本、断れない。
瑠奈:でた。都合の良い女。
結衣:出ちゃったかー。
瑠奈:出ちゃったよー。
結衣:一等賞ですな。
瑠奈:まあ、ある意味一等賞ですな。
結衣:優勝!
瑠奈:おめでとうございます。
結衣:ありがとうございます! って、全然うれしくないぽよ。
瑠奈:ぽよ、いただきました。
結衣:とっておきの、ぽよ、出ちゃったよ。
瑠奈:優勝おめでとうございます。この喜びを誰に伝えたいですか?
結衣:えっと……瑠奈ちゃんです。
瑠奈:まさかの私かっ!
結衣:瑠奈ちゃん、やったよ。結衣やったよ! 優勝したよ!
瑠奈:嬉しくないねえ……
結衣:ないねえ……
間2秒1
瑠奈:ちな、どんなアホ男とつきあったの?
結衣:ゲーマー?
瑠奈:あー。ありそう。
結衣:ずーっと、ゲームやってる。
瑠奈:え、結衣ちゃんと居るときも?
結衣:うん、命より大事レベルでスマホ触ってる。
瑠奈:ひどっ……!
結衣:あれたぶん、スマホから手を離したら死んじゃう病だ。
瑠奈:スマホから手を離したら死んじゃう病……病名ながっ!
結衣:うむ。奇病《きびょう》やからな。
瑠奈:奇病か。
結衣:うむ。スマホが手から離れると死んでしまう。
瑠奈:死んじゃうんじゃあ、しょうがない。
結衣:しょうがない。
瑠奈:彼がゲームやってる間、結衣ちゃん何やってるの?
結衣:テックトックやってる。自撮りしたり。
瑠奈:そんな変わらへんな。
結衣:だって、やること無いやんね。
瑠奈:別れちまえ。
結衣:別れた。
瑠奈:なるほど。そうだった。
結衣:そらそうよ。
瑠奈:他には?
結衣:んー。束縛ボーイ。
瑠奈:どゆこと?
結衣:もう、四六時中《しろくじちゅう》何をやってるか伝えなきゃあかんやつ。
瑠奈:おおー。
結衣:しかも、知らん間に、スマホに追跡アプリ入れられてた。
瑠奈:きもっ!!
結衣:きもいねー。
瑠奈:もう別れちまえ!
結衣:別れた。
瑠奈:なるほど。そうだった。
結衣:そらそうよ。
瑠奈:あとは?
結衣:ギャンブラー。
瑠奈:ぎゃんぶらーっ!
結衣:競馬、競輪、パチンコ……ギャンブルの部類に入るヤツは全部やってた。
瑠奈:うわー。ギャンブルで生活してるなんて、すげぇ!
結衣:いや、実家住み。
瑠奈:まじかっ!
結衣:まじだっ!
瑠奈:ちな勝率。
結衣:歴史的惨敗《れきしてきざんぱい》。
瑠奈:おおっ! 歴史に名を残すとな……!
結衣:残した……!
瑠奈:ちな収入源。
結衣:毎月のお小遣い。
瑠奈:え、おいくつ?
結衣:二十代後半かな?
瑠奈:ギャンブルするから、二十歳《はたち》は超えていると思ったがやはり!
結衣:するどい……!
瑠奈:お小遣いでギャンブルとかクズですな。
結衣:ですな。
瑠奈:ちなみに、おデートは割り勘?
結衣:割り勘、むしろ私が奢《おご》ること多し。
瑠奈:JDに奢《おご》らせるとは……!
結衣:ねー。
瑠奈:それ犯罪。
結衣:おまわりさん案件。
瑠奈:もう別れちまえ!
結衣:別れた。
瑠奈:なるほど。そうだった。
結衣:そらそうよ。
瑠奈:この流れ、いつまで続ける?
結衣:キリがないからやめておこう。
瑠奈:さすがダメ男ホイホイ日本代表やな。
結衣:日本代表なっちゃったかー。
瑠奈:全会一致やな。
結衣:ならしゃあないな。次のオリンピックは任せろ。
瑠奈:つーか、付き合う前にわからんの?
結衣:わからんかったねー。
瑠奈:お前の目は節穴《ふしあな》か!
結衣:節穴やねー。すっかすかやな。
瑠奈:認めるんかい!
結衣:むしろ、認めない材料が無かった。
瑠奈:ならしゃーない。
結衣:しゃーない。
瑠奈:これに懲《こ》りて、もうやるなよ。
結衣:へい、ちゃんと足を洗いやす。
瑠奈:でも、また繰り返しちゃうんだよね。
結衣:てへぺろ。
瑠奈:てへぺろ、いただいた。
結衣:貴重なてへぺろ、献上《けんじょう》した。
瑠奈:まあ、いらんけどな。
結衣:いらんかったかー。
瑠奈:しっかし、困ったね。
結衣:何がよ?
瑠奈:何がって、お前や、お前!
結衣:お前って、私は、瑠奈ちゃんの嫁じゃないよ!
瑠奈:嫁に来るかい?
結衣:行く!
瑠奈:即答か。
結衣:即答やな。
瑠奈:ごめんなさい。
結衣:なんでよっ! この人でなし……!
瑠奈:俺は、一人の女に縛られないんや。
結衣:二番目でもいいから付き合って……!
瑠奈:健気《けなげ》やな。
結衣:わかる。
瑠奈:嫁に来るかい?
結衣:行く!
瑠奈:即答か。
結衣:即答やな。
瑠奈:ごめんなさい。
結衣:この流れ、どこかで……!
瑠奈:デジャヴやな。
結衣:デジャヴか。唇噛んでヴ……か。
――そうだね。の関西弁「やな。」
瑠奈:やな。
結衣:やな。
瑠奈:彼氏いない歴=《イコール》年齢なのに、初めてが女って寂しすぎんぞ。
結衣:男より大切にするやで?
瑠奈:おっふ。
結衣:おっふ。頂いた。
瑠奈:私の貴重な、おっふが……
結衣:貰《もら》ったものは返さへんで。
瑠奈:くっ……! おっふ返せー!
結衣:ふははははは……! 返さへんでーっ!
瑠奈:なら、しゃあない。
結衣:しゃあない。
瑠奈:ほーんと、ダメ男ホイホイには困ったもんやね。
結衣:まあ、元気出しなよ
瑠奈:お前だ!
結衣:私か!
瑠奈:ゆるふわダメ男ホイホイ。
結衣:お好み焼きみたいで旨《うま》そうやな。
瑠奈:言うてる場合か!
結衣:まあ、失敗は若い内にしておくものだよ。キミ。
瑠奈:そうだった……! 私たちは若い!
結衣:若い!
瑠奈:失敗を恐れるな!
結衣:恐れるな!
瑠奈:だがしかし、結衣ちゃんは、恐れた方が良さげ。
結衣:なんと……!
瑠奈:残念なことに結衣ちゃん、学習機能ついてなかった。
結衣:ついてないタイプのヤツだったかー。
瑠奈:もう1ランク上のタイプだったら、ついてたんやけどな。
結衣:まじかぁ! 惜しい!
瑠奈:残念。
結衣:残念。
瑠奈:と言うことで、訂正。失敗を恐れろ!
結衣:恐れろ!
瑠奈:それ、絶対懲りてないやつ。
結衣:な、なぜそれを……!
瑠奈:さすが、ゆるふわ女子……!
結衣:ふわっふわやで。
瑠奈:ダメ男ほいほい
結衣:ほいほい。
間2秒2
瑠奈:でも、ダメ男ほいほいの原因、ゆるふわだけじゃないでしょ。
結衣:なんだろ?
瑠奈:あー……やっぱりあれだ。おっぱいだ。
結衣:おっぱい……だと?
瑠奈:結衣ちゃんのおっぱい、無駄にデカいじゃない?
結衣:無駄にとか酷《ひど》い。
瑠奈:男は、何故におっぱいが好きなのか。
結衣:好きなのか。
瑠奈:結衣ちゃんと歩いてると、すれ違う男の人、次々に結衣ちゃんの胸ガン見してる。むしろ二度見。
結衣:二度見! あははははっ! ウケる。
瑠奈:いやいや、ウケてる場合じゃ無いよ。キミのことだよ。
結衣:そうだった。
瑠奈:天然っぽいところが良いのかなあ……
結衣:天然じゃ無い! 計算だお!
瑠奈:あーうん。そう言うところ。
結衣:そう言うところかー。
瑠奈:なんて言うのかな、隙《すき》がある?
結衣:隙なんてないよ! ぴっちぴちだよ! 隙間《すきま》無しだよ!
瑠奈:ぴっちぴちって、それもどうなのよ?
結衣:え、なんか違う?
瑠奈:ぴっちぴちだと、おっぱい目立つよ?
結衣:らめーっ! それは、らめーーーっ!
瑠奈:ほーんと羨《うらや》ましい悩みだよ。私に少しわけてよ。
結衣:むしろ分けたい。
瑠奈:交渉成立。
結衣:だな。
瑠奈:その肉塊《にくかい》をくれ。
結衣:それ生々《なまな》しい。怖い。
瑠奈:じゃあどうしよう。
結衣:おっぱい揉めば大きくなるらしいで?
瑠奈:噂《うわさ》には聞いてる。
結衣:揉んでもらいなよ。
瑠奈:揉んでくれる彼氏とかいない。
結衣:私、よろこんで揉むよ?
瑠奈:おいこら。
結衣:何なら今から。
瑠奈:おまわりさーん!
結衣:女同士だからギリギリセーフ。
瑠奈:余裕でアウトでしょ。
結衣:そっかー。揉めないかー。
瑠奈:その手やめて。わきわきすんな。
結衣:今、脳内シミュレーションしてる。
瑠奈:おまわりさーん!
結衣:一緒に揉みますかー!
瑠奈:やめて。おまわりさんに私のおっぱい揉ませないで。
結衣:そうだった。瑠奈ちゃんのおっぱいは私のものだ! おまわりさんには揉ませない!
瑠奈:なんかもう色々と情緒不安定《じょうちょふあんてい》やな。
結衣:思春期《ししゅんき》やからな。
瑠奈:思春期長いな。
結衣:だろ?
瑠奈:ならしゃあないか。
結衣:しゃあないな。
瑠奈:って、なんで結衣ちゃんが、私のおっぱいの揉む権利握ってるのよ。
結衣:私が瑠奈ちゃんの彼女だからや。
瑠奈:やめろ。
結衣:いや、もう男は懲《こ》りたから、瑠奈ちゃんでいっかって。
瑠奈:……え?
結衣:しゅき。
瑠奈:わろえない。
結衣:わらうところじゃないから、おけまる。
瑠奈:まじか。
結衣:まじだ。
瑠奈:おい、目を閉じるな。
結衣:いつでも準備おっけーだよ!
瑠奈:いや、ダメでしょ。
結衣:そっかー。ダメかー。
瑠奈:大事なことだから2回言います。ダメでしょ。
結衣:瑠奈ちゃんだったら、おっぱい揉んでもいいよ。
瑠奈:えっ?
結衣:えっ?
瑠奈:どういうこと?
――照れた様子で。
結衣:……私のはじめて、あ、げ、る。
瑠奈:うーん、いらないかも。
結衣:そうかーいらないかー。ぴえん。
瑠奈:いるって言ったらどうするのよ。
結衣:え、喜ぶ。差し出す。献上《けんじょう》する。
瑠奈:差し出さなくて良い。献上しなくて良い。
結衣:なんなら脱ぐよ? 出すよ?
瑠奈:しまっておきなさい。
――結衣 イケボで。
結衣:さあ、僕と人気《ひとけ》のないところに行こうか。
瑠奈:やめて。行っちゃいそうになる。
結衣:やだー! 瑠奈ちゃん、えっち!
――イケボで。
瑠奈:女は、みんなエッチだよ。
結衣:キュン死《じ》にした。
瑠奈:死ぬな。生きろ。
結衣:生きる。
瑠奈:で、なんの話しだっけ?
結衣:あれ、瑠奈ちゃんのおっぱいを大きくする方法検討会。
瑠奈:ちげーよ。
結衣:ちがったか。
瑠奈:あったら、聞きたいわ。
結衣:結論、僕が揉む。
瑠奈:本当に大きくなるなら、いくらでも揉んでくれ。
結衣:ふおおっ! ありがてえ。
瑠奈:それ、目的違うでしょ。大きくする気ないでしょ?
結衣:瑠奈ちゃんのおっぱいは、今のままでええんやで。
瑠奈:大きくする気ないんかいっ。
結衣:結果、大きくなるから、ウィンウィンだ。
瑠奈:ウィンウィン……
結衣:なんかエロい。
瑠奈:何の話だ。
結衣:瑠奈ちゃんのおっぱいを大きくする方法検討会。
瑠奈:絶対違う。
結衣:違ったか。
瑠奈:そうだ。結衣ちゃんが彼氏と長続きしない問題だった。
結衣:問題かあ。
瑠奈:でしょー。
結衣:そうだったかー。
瑠奈:そうだよ。
結衣:じゃー俺はどうすればいいんだよおおおおおお!
瑠奈:男断《おとこだ》ち?
結衣:それな。
瑠奈:解決。
結衣:解決。
瑠奈:ええんか。
結衣:瑠奈ちゃんが彼氏になれば解決。
瑠奈:なぜに私が男役なのよ。
結衣:おっぱい的な問題?
瑠奈:殺意しかわかねえ……
結衣:瑠奈ちゃんだったら、殺されてもいい!
瑠奈:健気《けなげ》やな。
――関西弁の「うん」、語尾上げる発音
結衣:やろ?
瑠奈:やな。
結衣:付き合うか。
瑠奈:まじか?
結衣:まじだ。
瑠奈:うーん……ちょっと考えさせてくれ。
結衣:えーなんで?
瑠奈:結衣ちゃんと百合想定は無かった。
結衣:他の子とはあったんか。
瑠奈:訳がない。
結衣:それでよし。
瑠奈:そもそも女の子と付き合う想定ない。
結衣:想定しようず。
瑠奈:中々の難題やな。
結衣:身体なら自信あるでな。
瑠奈:あーね。
結衣:おっぱいいつでも揉み放題やで。
瑠奈:う、それは……!
結衣:お試しで触ってみるかい?
瑠奈:ええんか?
結衣:優しくして、ね。
瑠奈:ホントに、おっちゃんでええんか?
結衣:おっちゃんじゃなきゃイヤなんや!
瑠奈:どれどれ……
結衣:ひゃっ!
瑠奈:敏感ですな。
結衣:触られたことないからな。
瑠奈:え、そうなの? 生娘《きむすめ》?
結衣:まさにそれ。
瑠奈:なんか意外やなあ……
結衣:そうかあ?
瑠奈:それにしても、中身が詰まってますなあ……
結衣:ぴっちぴちやで。
瑠奈:下から持つと重いな。
結衣:肩こってしゃーない。
瑠奈:わい、生まれてからこのかた、肩こり知らず。
結衣:羨《うらや》ましいこと、この上ない。
瑠奈:って、いつまで揉んでていいの?
結衣:一生いいぜ!
瑠奈:イケメン。
結衣:だろ?
瑠奈:惚れる。
結衣:むしろ惚れてる。
瑠奈:そうか。
結衣:毎朝、俺のおっぱい揉んでくれ。
瑠奈:どんなプロポーズだ。
結衣:……もう、責任取ってよね!
瑠奈:え、困る。
結衣:なんでさー?
瑠奈:いや、正直な話、結衣ちゃんと付き合ったとしても長続きしなくね?
結衣:そんなことなくない?
瑠奈:ついさっきの過去事例参照。
結衣:あーーーっ! そう来たか。
瑠奈:くるでしょ。
結衣:くっそ。
瑠奈:だって、結衣ちゃんとは、ずっと仲良しで居たいもの。
結衣:全僕《ぜんぼく》が泣いた。
瑠奈:全僕って、何人いるねん。
結衣:5億人。
瑠奈:すげーな。
結衣:まあな。
瑠奈:ってことで、ごめんなさい。
結衣:ちょっとちょっと。待ってくれるかな?
瑠奈:なにさ。
結衣:瑠奈ちゃんとは付き合っても長続きすると思うんだ。
瑠奈:何でさ。
結衣:瑠奈ちゃんは、私のおっぱい目当てじゃ無い。むしろ私が瑠奈ちゃんのおっぱい揉みたい。
瑠奈:おいこら、ドサクサやめろ。
結衣:いや、ほんとに。
瑠奈:念押しすんなし。
結衣:するし。
瑠奈:私が巨乳だったら、告ってないのか。
結衣:瑠奈ちゃん巨乳だったら巨乳で楽しむから問題ない。
瑠奈:男目線やな。
結衣:やな。
瑠奈:このケダモノがっ!
結衣:がおーっ!
瑠奈:これっ! 胸をつかもうとするなし。
結衣:くっ! ダメだったか。
瑠奈:そらダメでしょ。
結衣:さっき私のおっぱい揉んだくせに。私の純潔《じゅんけつ》を返せ。
瑠奈:返すも何も、揉めって言ったの結衣ちゃんでしょ。
結衣:そうだったかー。
瑠奈:そらそうよ。
結衣:なんなら、もう1回揉んでみる? 今度は生で。
瑠奈:生乳《なまちち》……!
結衣:生乳!
瑠奈:それは、さすがにまずくね?
結衣:まずいかー。
瑠奈:ガチやんそれ。
結衣:だって、ガチだし。瑠奈ちゃんのこと好きやし。
瑠奈:そんな口説《くど》くなよー。
結衣:だって、ガチだもん。
瑠奈:結衣ちゃんのことは好きだけれど、飽きられて捨てられたら困る。
結衣:捨てない。一生愛します。
瑠奈:愛しますとか!
結衣:ガチで。
間2秒3
瑠奈:でもさー、友達だと何年も付き合いが続くけれど、いざ、付き合っちゃうと何故か永遠の別れってくるよね。
結衣:哲学。
瑠奈:哲学なのか?
結衣:頭良さそうだから、哲学って言ってみたかった。
瑠奈:哲学。
結衣:哲学。
瑠奈:頭悪そうだった。
結衣:頭良さそう作戦失敗。
瑠奈:残念。
結衣:残念。
瑠奈:結衣ちゃんと永遠に別れるのはイヤだよ。
結衣:私だってイヤだよ。
瑠奈:だから、ごめんね。
結衣:だから、別れないってば!
瑠奈:いやいや、付き合う前は誰でも言うことだよ。
結衣:そんなこと無い! 私たちの愛は永遠だよ!
瑠奈:いきなりガチモードか。
結衣:ガチだお! このチャンス逃したら、二度と告白するチャンスが来ない気がするから必死なってる。
瑠奈:おおおおおーっ。
結衣:そもそも、生まれてから今まで私から告ることなんて無かった!
瑠奈:衝撃《しょうげき》の事実!
結衣:私をそこまでにした瑠奈ちゃん、責任取ってよね!
瑠奈:そもそもさ、女同士が付き合うってどういうことさ。
結衣:うーん……気持ち的な問題?
瑠奈:気持ち、ねぇ……
結衣:いっそのこと一緒に暮らしちゃう?
瑠奈:そんなん親が許さないっしょ。
結衣:女の子の友達とルームシェアする! って言えば万事解決《ばんじかいけつ》。
瑠奈:越後屋《えちごや》、お主《ぬし》も悪《わる》よのう……
結衣:いやいや、お代官様《だいかんさま》ほどでは……!
――棒読みで笑う
瑠奈:はっはっはー。
――棒読みで笑う
結衣:はっはっはー。
瑠奈:言うてる場合か。
結衣:言い始めたの瑠奈ちゃん。
瑠奈:そうでした。
結衣:話逸《そ》らそうとしてるの知ってる
瑠奈:するどいねー。
結衣:必死やからな。
瑠奈:初めてが女の子って、ガチ百合勢みたいでさー、気が進まないよね。
結衣:瑠奈ちゃんの初めてをボクにください!
瑠奈:そうなると、お互い一生、処女じゃね?
結衣:一生、清《きよ》い身体でいましょう。
瑠奈:結衣ちゃんは、清くなさそうな気がする。
結衣:えーなんでー?
瑠奈:いやなんとなく。
結衣:ひどっ!
瑠奈:今だって、隙あらば、私のおっぱい揉もうとしてるし!
結衣:瑠奈ちゃんのおっぱい大きくしてあげようとしてる優しさ。
瑠奈:これ付き合ったら、どこまでエスカレートするかわからん。マジ怖い。
結衣:優しくするから大丈夫だってー。
瑠奈:するんじゃないか。
結衣:うん、するする。
瑠奈:私の身体が目当てなのねっ!
結衣:身体も目当てなのだ!
瑠奈:この欲しがり屋め。
結衣:欲しがっちゃった。
瑠奈:ちょっと笑えない。
結衣:おじさんが気持ち良くさせてあげるからね。
瑠奈:ちょっやめて、そのわきわきしてる手やめて。
結衣:ああ、感情が手に乗り移ってた。
瑠奈:巨乳のおっさん怖いわー。
結衣:揉んでもええんやで?
瑠奈:隙あらば揉ませようとするな。
結衣:くっ……! 作戦失敗した……!
瑠奈:どんな作戦よ?
結衣:えろかわいいおじ作戦……!
瑠奈:どっちか言うと、きもきもいいおじ作戦やね。
結衣:きも多すぎ案件!
瑠奈:だって、結衣ちゃん目が笑ってなかった。
結衣:マジか。
瑠奈:うん、何か本気なのを冗談ぽく言ってる感じ。
結衣:まさかのテレパス!
瑠奈:そう、私は心が読めるのだよ。ふははははは。
結衣:きゃあああー!
瑠奈:ふははははは。全てお見通しさ!
結衣:じゃあ、告る必要無くなったな。
瑠奈:そう来たか。
結衣:来ちゃったな。
瑠奈:話戻す天才結衣ちゃん。
結衣:まかせろ。
瑠奈:まかせたら大変なことになりそう。
結衣:そんなことないよー。お姉さんが優しく教えてあ、げ、る。
瑠奈:おじさんの次は、お姉さんキャラ来た。
結衣:おじさんキャラはドン引きしてたから、そっと引っ込めた。
瑠奈:賢明《けんめい》やな。
――ショタボ(少年の声)で。
結衣:ボク、出来る子だから!
瑠奈:お子ちゃまキャラ、かわいい!
結衣:せやろ?
瑠奈:子供はずるいわ。
結衣:おねえちゃーん、おっぱい揉ませてー!
瑠奈:やめいっ!
結衣:くそっ、ダメだったか。
瑠奈:ワンパクに言ってもダメなものはダメっ!
結衣:じゃあ、どう言えばいいんだよー!
瑠奈:いやいや、どう言ってもダメでしょ。
結衣:ダメだったか。
瑠奈:って、もう、結衣ちゃんの目的が、私のおっぱい揉むことになってるけど?
結衣:欲望ダダ漏れ案件。
瑠奈:こんなんで、告白受け入れられる訳がないな。
結衣:だって、シリアスな空気苦手なんだよー。
瑠奈:あーそれは分かる。
結衣:だろ?
瑠奈:でも話題のチョイスは大幅に間違ってるがな!
結衣:きゃー。欲望に負けてしまったが故《ゆえ》!
瑠奈:しょうがないなー。
結衣:しょうがないねー。
瑠奈:結衣ちゃんダメ男ホイホイ脱出の答えが、私と付き合うとか。
結衣:最良の答えが出たね!
瑠奈:最良かなあ……
結衣:ウィンウィンだよ。
瑠奈:私のウィンは何さ?
結衣:おっぱいが大きくなる!
瑠奈:まじかー。
結衣:まかせろ!
瑠奈:だから、その手をやめなさい。わきわきやめなさい。
結衣:おっと、いけねぇ。
瑠奈:たのむよー。
結衣:たのまれた。
瑠奈:いや、でも今、脳内が大変なことになってるし。
結衣:何で?
瑠奈:女の子と、しかも結衣ちゃんと付き合うとか今の今まで考えたこと無かった。
結衣:じゃあ、OKしちゃおう!
瑠奈:じゃあって、話の繋《つな》がりおかしい。
結衣:ノリでOKするかと思いまして。
瑠奈:付き合うのにノリとか無いでしょ?
結衣:いやでも、時には必要よ?
瑠奈:はぁ……こんなの即答できないよー。
結衣:ボクは、ずっと待ってるから! キミを待ってるから!
瑠奈:待たれてもなー。
結衣:ずっと瑠奈ちゃんのこと見てるよ。
瑠奈:……まあ、気持ちはわかった。
結衣:で、返事は?
瑠奈:返事、今しなきゃだめ?
結衣:実は、ドキドキして死にそうなんですけろ。
瑠奈:けろ。
結衣:かえるちゃんなった。
瑠奈:ふう、わかったよ。とりあえず……
結衣:うん、とりあえず、からの~?
瑠奈:お試しで。
結衣:うん! お試しで!
間1秒
――瑠奈に対して手を広げて迎え入れるイメージ。
結衣:百合の世界へようこそ!
結衣:やほやほ瑠奈たん!
瑠奈:最近楽しいことないよねー。 あ、結衣たんは彼氏がいるから楽しいか!
結衣:あははは、別れちゃった。ぴえん。
瑠奈:ええっ?! 付き合い始めたのいつだっけ?
結衣:先週の金曜日。
瑠奈:で、別れたのはいつでしょうか?
結衣:うーん。日曜日?
瑠奈:うぉい! 交際期間が3日ってどうなのよ?
結衣:あはは、3日坊主だね。
瑠奈:3日坊主の使い方合ってる?
結衣:知らないよ、そんなの。
瑠奈:だよねー。
結衣:ねー。
瑠奈:それで原因は?
結衣:えっとー。全面的に私が悪いの。
瑠奈:そうなんっ?!
結衣:そうなん。
瑠奈:何が悪かった?
結衣:うーん……飽きっぽい?
瑠奈:飽きっぽい……
結衣:ほら、私って何でも長続きしないじゃない? だから今回も、ね。
瑠奈:ね。って言われてもなー。確かに結衣ちゃんって、すぐ別れるよね。と言っても、さすがに今回は最短記録だと思うけれど。
結衣:いや、最短では無い。1日があるから。
瑠奈:1日……! それ、付き合ったって言うの?
結衣:ええー? じゃあ、何日続けば付き合ったことになるの?
瑠奈:うーん……わからん。
結衣:わからんかー。
瑠奈:そもそも、何で別れてしまうんだい?
結衣:なんかね、その人の嫌な部分が見えたりすると、一気に気持ちが冷めちゃうんだよねー。
瑠奈:そっかー。
結衣:そもそも好きだったのかもわからなくなっちゃって。
瑠奈:好きって何……的な?
結衣:そうそう。
瑠奈:哲学だねえ。
結衣:哲学だよう。
瑠奈:告白は相手から?
結衣:うん。
瑠奈:もてるぅ!
結衣:ひゅーひゅーっ!
瑠奈:乗っかるなよ。
結衣:楽しかった。
瑠奈:今まで、結衣ちゃんから告ったこと無いの?
結衣:無いねー。
瑠奈:モテモテガール結衣ちゃん。
結衣:なにそれ? かわいい。
瑠奈:何だかんだで、いつも彼氏いる案件。
結衣:うーん……どうだろ。
瑠奈:ちな、何人と付き合った?
結衣:数えたこと無いからわからん。
瑠奈:きゃー小悪魔っぽーい! むしろ悪魔だー。
結衣:誰が悪魔よ。
瑠奈:結衣ちゃん。
結衣:やめて。
瑠奈:で、次はいつ?
結衣:なにそれ。
瑠奈:どうせすぐ彼氏作るんでしょ?
結衣:いや、もう暫《しばら》く男はいらない。
瑠奈:なんか、一週間前にも同じようなことを聞いた気がする。
結衣:え、そうだっけ? デジャヴ。
瑠奈:デジャヴ。
結衣:つええ。
瑠奈:歴史は繰り返す。
結衣:それな。
瑠奈:すぐ別れるんだったら、付き合わなければ良いのに。
結衣:私だって付き合い始めは、すぐ別れるなんて思ってないよ。
瑠奈:うそ?
結衣:ほんと。
瑠奈:もっとよく考えてから、付き合った方が良くない?
結衣:そうなんだけどさー『お試しで良いから付き合って』って言われるから、いっかなーって。
瑠奈:ふんふん、男の常套句《じょうとうく》だね。
結衣:それな。
瑠奈:お試しだったら、付き合った数に入れなくて良くない?
結衣:おお! それアリ! と、言うことで私は、今まで彼氏がいたことない!
瑠奈:今までの彼、全員お試しか?!
結衣:全員だ! アリアリ!
瑠奈:いや、それはナシでしょ。
結衣:ナシかあ……
瑠奈:ちな一番長くてどれくらい?
結衣:んー。2週間?
瑠奈:みじかっ!!
結衣:でも、それ付き合った日から2週間会わなくて、次会った日に即別れたから実質2日?
瑠奈:実質って、家電のポイントじゃないんだから。
結衣:送料手数料は頂きません!
瑠奈:お得っ!
結衣:お得っ!
瑠奈:って、実質2日とか、すごいね。伝説だね。
結衣:私は伝説の女、結衣。
瑠奈:2週間会ってなかったって、その間、ちゃんと連絡取ってた?
結衣:毎日SNS通知が、ぱなかったから通知オフった。ウケる。
瑠奈:彼氏なのに?
結衣:未読数1000超えた時は恐怖さえ覚えた。
瑠奈:こわっ!
結衣:ねー。
瑠奈:それ、むしろ良く別れられたね。
結衣:ねー。
瑠奈:ちゃんと別れたの?
結衣:たぶん。
瑠奈:たぶんって! どうやって別れたのさ?
結衣:えっとー『ぱぴぷばる病』って感染症にかかっちゃってー、あなたにうつしたくないから別れよ? って。
瑠奈:ぱぴぷばる病! そんな愉快な名前の病気あるの?
結衣:ぱぴぷばる病と言う謎の病名が、私の脳内に舞い降りてきた。
瑠奈:謎なんだ。
結衣:そそ。ググっても出てこない病《やまい》。
瑠奈:ググって出てきたらびっくりだ。
結衣:びっくりだ。
瑠奈:そしたら彼どうしたの?
結衣:『あ、ああ……そうなんだ。』って、その場から秒で消えた。ウケる。
瑠奈:あはは……そかそか。彼も彼なのね。
結衣:そう、彼も彼なの。
瑠奈:いやー、なんでそんなにモテるかなあ……
結衣:いやー、そんな言うほどモテないって。
瑠奈:んな訳ない。
結衣:なんでよ。
瑠奈:だって、付き合う期間が短期間でも、結衣ちゃんに彼氏が居ない時を見たこと無い気がする。
結衣:そっかなあ……
瑠奈:そうだよー。いつでも彼氏いる印象。
結衣:じゃあそうかも。
瑠奈:是非コツを教えて頂きたい……!
結衣:必死か。
瑠奈:必死だ。出会いかもんぬ。
結衣:ウケる。
瑠奈:わいは真剣なんや。教えてくれ。
結衣:特にないなー。自然体……?
瑠奈:なんだそのふわっとした答え。
結衣:ゆるふわ最強説。
瑠奈:ゆるふわかー。
結衣:ゆるふわだねー。
瑠奈:確かに男はゆるふわに弱いわ。
結衣:アホやからな。
瑠奈:わかる。
結衣:わかる。
瑠奈:よっしゃ私も今日から、ゆるふわなるわ。
結衣:頑張れ。アホな男しか寄ってけーへんけどなっ!
瑠奈:あーね。
結衣:あーね。
瑠奈:やっぱり、ゆるふわやめる。
結衣:だよねー。
瑠奈:アホな男は面倒くさい。
結衣:それな。
瑠奈:と、言うことは結衣ちゃんに寄ってくるのはアホな男だけ説。
結衣:それな。
瑠奈:だめじゃん。
結衣:だめだった。
瑠奈:なのに何故に付き合う?
結衣:基本、断れない。
瑠奈:でた。都合の良い女。
結衣:出ちゃったかー。
瑠奈:出ちゃったよー。
結衣:一等賞ですな。
瑠奈:まあ、ある意味一等賞ですな。
結衣:優勝!
瑠奈:おめでとうございます。
結衣:ありがとうございます! って、全然うれしくないぽよ。
瑠奈:ぽよ、いただきました。
結衣:とっておきの、ぽよ、出ちゃったよ。
瑠奈:優勝おめでとうございます。この喜びを誰に伝えたいですか?
結衣:えっと……瑠奈ちゃんです。
瑠奈:まさかの私かっ!
結衣:瑠奈ちゃん、やったよ。結衣やったよ! 優勝したよ!
瑠奈:嬉しくないねえ……
結衣:ないねえ……
間2秒1
瑠奈:ちな、どんなアホ男とつきあったの?
結衣:ゲーマー?
瑠奈:あー。ありそう。
結衣:ずーっと、ゲームやってる。
瑠奈:え、結衣ちゃんと居るときも?
結衣:うん、命より大事レベルでスマホ触ってる。
瑠奈:ひどっ……!
結衣:あれたぶん、スマホから手を離したら死んじゃう病だ。
瑠奈:スマホから手を離したら死んじゃう病……病名ながっ!
結衣:うむ。奇病《きびょう》やからな。
瑠奈:奇病か。
結衣:うむ。スマホが手から離れると死んでしまう。
瑠奈:死んじゃうんじゃあ、しょうがない。
結衣:しょうがない。
瑠奈:彼がゲームやってる間、結衣ちゃん何やってるの?
結衣:テックトックやってる。自撮りしたり。
瑠奈:そんな変わらへんな。
結衣:だって、やること無いやんね。
瑠奈:別れちまえ。
結衣:別れた。
瑠奈:なるほど。そうだった。
結衣:そらそうよ。
瑠奈:他には?
結衣:んー。束縛ボーイ。
瑠奈:どゆこと?
結衣:もう、四六時中《しろくじちゅう》何をやってるか伝えなきゃあかんやつ。
瑠奈:おおー。
結衣:しかも、知らん間に、スマホに追跡アプリ入れられてた。
瑠奈:きもっ!!
結衣:きもいねー。
瑠奈:もう別れちまえ!
結衣:別れた。
瑠奈:なるほど。そうだった。
結衣:そらそうよ。
瑠奈:あとは?
結衣:ギャンブラー。
瑠奈:ぎゃんぶらーっ!
結衣:競馬、競輪、パチンコ……ギャンブルの部類に入るヤツは全部やってた。
瑠奈:うわー。ギャンブルで生活してるなんて、すげぇ!
結衣:いや、実家住み。
瑠奈:まじかっ!
結衣:まじだっ!
瑠奈:ちな勝率。
結衣:歴史的惨敗《れきしてきざんぱい》。
瑠奈:おおっ! 歴史に名を残すとな……!
結衣:残した……!
瑠奈:ちな収入源。
結衣:毎月のお小遣い。
瑠奈:え、おいくつ?
結衣:二十代後半かな?
瑠奈:ギャンブルするから、二十歳《はたち》は超えていると思ったがやはり!
結衣:するどい……!
瑠奈:お小遣いでギャンブルとかクズですな。
結衣:ですな。
瑠奈:ちなみに、おデートは割り勘?
結衣:割り勘、むしろ私が奢《おご》ること多し。
瑠奈:JDに奢《おご》らせるとは……!
結衣:ねー。
瑠奈:それ犯罪。
結衣:おまわりさん案件。
瑠奈:もう別れちまえ!
結衣:別れた。
瑠奈:なるほど。そうだった。
結衣:そらそうよ。
瑠奈:この流れ、いつまで続ける?
結衣:キリがないからやめておこう。
瑠奈:さすがダメ男ホイホイ日本代表やな。
結衣:日本代表なっちゃったかー。
瑠奈:全会一致やな。
結衣:ならしゃあないな。次のオリンピックは任せろ。
瑠奈:つーか、付き合う前にわからんの?
結衣:わからんかったねー。
瑠奈:お前の目は節穴《ふしあな》か!
結衣:節穴やねー。すっかすかやな。
瑠奈:認めるんかい!
結衣:むしろ、認めない材料が無かった。
瑠奈:ならしゃーない。
結衣:しゃーない。
瑠奈:これに懲《こ》りて、もうやるなよ。
結衣:へい、ちゃんと足を洗いやす。
瑠奈:でも、また繰り返しちゃうんだよね。
結衣:てへぺろ。
瑠奈:てへぺろ、いただいた。
結衣:貴重なてへぺろ、献上《けんじょう》した。
瑠奈:まあ、いらんけどな。
結衣:いらんかったかー。
瑠奈:しっかし、困ったね。
結衣:何がよ?
瑠奈:何がって、お前や、お前!
結衣:お前って、私は、瑠奈ちゃんの嫁じゃないよ!
瑠奈:嫁に来るかい?
結衣:行く!
瑠奈:即答か。
結衣:即答やな。
瑠奈:ごめんなさい。
結衣:なんでよっ! この人でなし……!
瑠奈:俺は、一人の女に縛られないんや。
結衣:二番目でもいいから付き合って……!
瑠奈:健気《けなげ》やな。
結衣:わかる。
瑠奈:嫁に来るかい?
結衣:行く!
瑠奈:即答か。
結衣:即答やな。
瑠奈:ごめんなさい。
結衣:この流れ、どこかで……!
瑠奈:デジャヴやな。
結衣:デジャヴか。唇噛んでヴ……か。
――そうだね。の関西弁「やな。」
瑠奈:やな。
結衣:やな。
瑠奈:彼氏いない歴=《イコール》年齢なのに、初めてが女って寂しすぎんぞ。
結衣:男より大切にするやで?
瑠奈:おっふ。
結衣:おっふ。頂いた。
瑠奈:私の貴重な、おっふが……
結衣:貰《もら》ったものは返さへんで。
瑠奈:くっ……! おっふ返せー!
結衣:ふははははは……! 返さへんでーっ!
瑠奈:なら、しゃあない。
結衣:しゃあない。
瑠奈:ほーんと、ダメ男ホイホイには困ったもんやね。
結衣:まあ、元気出しなよ
瑠奈:お前だ!
結衣:私か!
瑠奈:ゆるふわダメ男ホイホイ。
結衣:お好み焼きみたいで旨《うま》そうやな。
瑠奈:言うてる場合か!
結衣:まあ、失敗は若い内にしておくものだよ。キミ。
瑠奈:そうだった……! 私たちは若い!
結衣:若い!
瑠奈:失敗を恐れるな!
結衣:恐れるな!
瑠奈:だがしかし、結衣ちゃんは、恐れた方が良さげ。
結衣:なんと……!
瑠奈:残念なことに結衣ちゃん、学習機能ついてなかった。
結衣:ついてないタイプのヤツだったかー。
瑠奈:もう1ランク上のタイプだったら、ついてたんやけどな。
結衣:まじかぁ! 惜しい!
瑠奈:残念。
結衣:残念。
瑠奈:と言うことで、訂正。失敗を恐れろ!
結衣:恐れろ!
瑠奈:それ、絶対懲りてないやつ。
結衣:な、なぜそれを……!
瑠奈:さすが、ゆるふわ女子……!
結衣:ふわっふわやで。
瑠奈:ダメ男ほいほい
結衣:ほいほい。
間2秒2
瑠奈:でも、ダメ男ほいほいの原因、ゆるふわだけじゃないでしょ。
結衣:なんだろ?
瑠奈:あー……やっぱりあれだ。おっぱいだ。
結衣:おっぱい……だと?
瑠奈:結衣ちゃんのおっぱい、無駄にデカいじゃない?
結衣:無駄にとか酷《ひど》い。
瑠奈:男は、何故におっぱいが好きなのか。
結衣:好きなのか。
瑠奈:結衣ちゃんと歩いてると、すれ違う男の人、次々に結衣ちゃんの胸ガン見してる。むしろ二度見。
結衣:二度見! あははははっ! ウケる。
瑠奈:いやいや、ウケてる場合じゃ無いよ。キミのことだよ。
結衣:そうだった。
瑠奈:天然っぽいところが良いのかなあ……
結衣:天然じゃ無い! 計算だお!
瑠奈:あーうん。そう言うところ。
結衣:そう言うところかー。
瑠奈:なんて言うのかな、隙《すき》がある?
結衣:隙なんてないよ! ぴっちぴちだよ! 隙間《すきま》無しだよ!
瑠奈:ぴっちぴちって、それもどうなのよ?
結衣:え、なんか違う?
瑠奈:ぴっちぴちだと、おっぱい目立つよ?
結衣:らめーっ! それは、らめーーーっ!
瑠奈:ほーんと羨《うらや》ましい悩みだよ。私に少しわけてよ。
結衣:むしろ分けたい。
瑠奈:交渉成立。
結衣:だな。
瑠奈:その肉塊《にくかい》をくれ。
結衣:それ生々《なまな》しい。怖い。
瑠奈:じゃあどうしよう。
結衣:おっぱい揉めば大きくなるらしいで?
瑠奈:噂《うわさ》には聞いてる。
結衣:揉んでもらいなよ。
瑠奈:揉んでくれる彼氏とかいない。
結衣:私、よろこんで揉むよ?
瑠奈:おいこら。
結衣:何なら今から。
瑠奈:おまわりさーん!
結衣:女同士だからギリギリセーフ。
瑠奈:余裕でアウトでしょ。
結衣:そっかー。揉めないかー。
瑠奈:その手やめて。わきわきすんな。
結衣:今、脳内シミュレーションしてる。
瑠奈:おまわりさーん!
結衣:一緒に揉みますかー!
瑠奈:やめて。おまわりさんに私のおっぱい揉ませないで。
結衣:そうだった。瑠奈ちゃんのおっぱいは私のものだ! おまわりさんには揉ませない!
瑠奈:なんかもう色々と情緒不安定《じょうちょふあんてい》やな。
結衣:思春期《ししゅんき》やからな。
瑠奈:思春期長いな。
結衣:だろ?
瑠奈:ならしゃあないか。
結衣:しゃあないな。
瑠奈:って、なんで結衣ちゃんが、私のおっぱいの揉む権利握ってるのよ。
結衣:私が瑠奈ちゃんの彼女だからや。
瑠奈:やめろ。
結衣:いや、もう男は懲《こ》りたから、瑠奈ちゃんでいっかって。
瑠奈:……え?
結衣:しゅき。
瑠奈:わろえない。
結衣:わらうところじゃないから、おけまる。
瑠奈:まじか。
結衣:まじだ。
瑠奈:おい、目を閉じるな。
結衣:いつでも準備おっけーだよ!
瑠奈:いや、ダメでしょ。
結衣:そっかー。ダメかー。
瑠奈:大事なことだから2回言います。ダメでしょ。
結衣:瑠奈ちゃんだったら、おっぱい揉んでもいいよ。
瑠奈:えっ?
結衣:えっ?
瑠奈:どういうこと?
――照れた様子で。
結衣:……私のはじめて、あ、げ、る。
瑠奈:うーん、いらないかも。
結衣:そうかーいらないかー。ぴえん。
瑠奈:いるって言ったらどうするのよ。
結衣:え、喜ぶ。差し出す。献上《けんじょう》する。
瑠奈:差し出さなくて良い。献上しなくて良い。
結衣:なんなら脱ぐよ? 出すよ?
瑠奈:しまっておきなさい。
――結衣 イケボで。
結衣:さあ、僕と人気《ひとけ》のないところに行こうか。
瑠奈:やめて。行っちゃいそうになる。
結衣:やだー! 瑠奈ちゃん、えっち!
――イケボで。
瑠奈:女は、みんなエッチだよ。
結衣:キュン死《じ》にした。
瑠奈:死ぬな。生きろ。
結衣:生きる。
瑠奈:で、なんの話しだっけ?
結衣:あれ、瑠奈ちゃんのおっぱいを大きくする方法検討会。
瑠奈:ちげーよ。
結衣:ちがったか。
瑠奈:あったら、聞きたいわ。
結衣:結論、僕が揉む。
瑠奈:本当に大きくなるなら、いくらでも揉んでくれ。
結衣:ふおおっ! ありがてえ。
瑠奈:それ、目的違うでしょ。大きくする気ないでしょ?
結衣:瑠奈ちゃんのおっぱいは、今のままでええんやで。
瑠奈:大きくする気ないんかいっ。
結衣:結果、大きくなるから、ウィンウィンだ。
瑠奈:ウィンウィン……
結衣:なんかエロい。
瑠奈:何の話だ。
結衣:瑠奈ちゃんのおっぱいを大きくする方法検討会。
瑠奈:絶対違う。
結衣:違ったか。
瑠奈:そうだ。結衣ちゃんが彼氏と長続きしない問題だった。
結衣:問題かあ。
瑠奈:でしょー。
結衣:そうだったかー。
瑠奈:そうだよ。
結衣:じゃー俺はどうすればいいんだよおおおおおお!
瑠奈:男断《おとこだ》ち?
結衣:それな。
瑠奈:解決。
結衣:解決。
瑠奈:ええんか。
結衣:瑠奈ちゃんが彼氏になれば解決。
瑠奈:なぜに私が男役なのよ。
結衣:おっぱい的な問題?
瑠奈:殺意しかわかねえ……
結衣:瑠奈ちゃんだったら、殺されてもいい!
瑠奈:健気《けなげ》やな。
――関西弁の「うん」、語尾上げる発音
結衣:やろ?
瑠奈:やな。
結衣:付き合うか。
瑠奈:まじか?
結衣:まじだ。
瑠奈:うーん……ちょっと考えさせてくれ。
結衣:えーなんで?
瑠奈:結衣ちゃんと百合想定は無かった。
結衣:他の子とはあったんか。
瑠奈:訳がない。
結衣:それでよし。
瑠奈:そもそも女の子と付き合う想定ない。
結衣:想定しようず。
瑠奈:中々の難題やな。
結衣:身体なら自信あるでな。
瑠奈:あーね。
結衣:おっぱいいつでも揉み放題やで。
瑠奈:う、それは……!
結衣:お試しで触ってみるかい?
瑠奈:ええんか?
結衣:優しくして、ね。
瑠奈:ホントに、おっちゃんでええんか?
結衣:おっちゃんじゃなきゃイヤなんや!
瑠奈:どれどれ……
結衣:ひゃっ!
瑠奈:敏感ですな。
結衣:触られたことないからな。
瑠奈:え、そうなの? 生娘《きむすめ》?
結衣:まさにそれ。
瑠奈:なんか意外やなあ……
結衣:そうかあ?
瑠奈:それにしても、中身が詰まってますなあ……
結衣:ぴっちぴちやで。
瑠奈:下から持つと重いな。
結衣:肩こってしゃーない。
瑠奈:わい、生まれてからこのかた、肩こり知らず。
結衣:羨《うらや》ましいこと、この上ない。
瑠奈:って、いつまで揉んでていいの?
結衣:一生いいぜ!
瑠奈:イケメン。
結衣:だろ?
瑠奈:惚れる。
結衣:むしろ惚れてる。
瑠奈:そうか。
結衣:毎朝、俺のおっぱい揉んでくれ。
瑠奈:どんなプロポーズだ。
結衣:……もう、責任取ってよね!
瑠奈:え、困る。
結衣:なんでさー?
瑠奈:いや、正直な話、結衣ちゃんと付き合ったとしても長続きしなくね?
結衣:そんなことなくない?
瑠奈:ついさっきの過去事例参照。
結衣:あーーーっ! そう来たか。
瑠奈:くるでしょ。
結衣:くっそ。
瑠奈:だって、結衣ちゃんとは、ずっと仲良しで居たいもの。
結衣:全僕《ぜんぼく》が泣いた。
瑠奈:全僕って、何人いるねん。
結衣:5億人。
瑠奈:すげーな。
結衣:まあな。
瑠奈:ってことで、ごめんなさい。
結衣:ちょっとちょっと。待ってくれるかな?
瑠奈:なにさ。
結衣:瑠奈ちゃんとは付き合っても長続きすると思うんだ。
瑠奈:何でさ。
結衣:瑠奈ちゃんは、私のおっぱい目当てじゃ無い。むしろ私が瑠奈ちゃんのおっぱい揉みたい。
瑠奈:おいこら、ドサクサやめろ。
結衣:いや、ほんとに。
瑠奈:念押しすんなし。
結衣:するし。
瑠奈:私が巨乳だったら、告ってないのか。
結衣:瑠奈ちゃん巨乳だったら巨乳で楽しむから問題ない。
瑠奈:男目線やな。
結衣:やな。
瑠奈:このケダモノがっ!
結衣:がおーっ!
瑠奈:これっ! 胸をつかもうとするなし。
結衣:くっ! ダメだったか。
瑠奈:そらダメでしょ。
結衣:さっき私のおっぱい揉んだくせに。私の純潔《じゅんけつ》を返せ。
瑠奈:返すも何も、揉めって言ったの結衣ちゃんでしょ。
結衣:そうだったかー。
瑠奈:そらそうよ。
結衣:なんなら、もう1回揉んでみる? 今度は生で。
瑠奈:生乳《なまちち》……!
結衣:生乳!
瑠奈:それは、さすがにまずくね?
結衣:まずいかー。
瑠奈:ガチやんそれ。
結衣:だって、ガチだし。瑠奈ちゃんのこと好きやし。
瑠奈:そんな口説《くど》くなよー。
結衣:だって、ガチだもん。
瑠奈:結衣ちゃんのことは好きだけれど、飽きられて捨てられたら困る。
結衣:捨てない。一生愛します。
瑠奈:愛しますとか!
結衣:ガチで。
間2秒3
瑠奈:でもさー、友達だと何年も付き合いが続くけれど、いざ、付き合っちゃうと何故か永遠の別れってくるよね。
結衣:哲学。
瑠奈:哲学なのか?
結衣:頭良さそうだから、哲学って言ってみたかった。
瑠奈:哲学。
結衣:哲学。
瑠奈:頭悪そうだった。
結衣:頭良さそう作戦失敗。
瑠奈:残念。
結衣:残念。
瑠奈:結衣ちゃんと永遠に別れるのはイヤだよ。
結衣:私だってイヤだよ。
瑠奈:だから、ごめんね。
結衣:だから、別れないってば!
瑠奈:いやいや、付き合う前は誰でも言うことだよ。
結衣:そんなこと無い! 私たちの愛は永遠だよ!
瑠奈:いきなりガチモードか。
結衣:ガチだお! このチャンス逃したら、二度と告白するチャンスが来ない気がするから必死なってる。
瑠奈:おおおおおーっ。
結衣:そもそも、生まれてから今まで私から告ることなんて無かった!
瑠奈:衝撃《しょうげき》の事実!
結衣:私をそこまでにした瑠奈ちゃん、責任取ってよね!
瑠奈:そもそもさ、女同士が付き合うってどういうことさ。
結衣:うーん……気持ち的な問題?
瑠奈:気持ち、ねぇ……
結衣:いっそのこと一緒に暮らしちゃう?
瑠奈:そんなん親が許さないっしょ。
結衣:女の子の友達とルームシェアする! って言えば万事解決《ばんじかいけつ》。
瑠奈:越後屋《えちごや》、お主《ぬし》も悪《わる》よのう……
結衣:いやいや、お代官様《だいかんさま》ほどでは……!
――棒読みで笑う
瑠奈:はっはっはー。
――棒読みで笑う
結衣:はっはっはー。
瑠奈:言うてる場合か。
結衣:言い始めたの瑠奈ちゃん。
瑠奈:そうでした。
結衣:話逸《そ》らそうとしてるの知ってる
瑠奈:するどいねー。
結衣:必死やからな。
瑠奈:初めてが女の子って、ガチ百合勢みたいでさー、気が進まないよね。
結衣:瑠奈ちゃんの初めてをボクにください!
瑠奈:そうなると、お互い一生、処女じゃね?
結衣:一生、清《きよ》い身体でいましょう。
瑠奈:結衣ちゃんは、清くなさそうな気がする。
結衣:えーなんでー?
瑠奈:いやなんとなく。
結衣:ひどっ!
瑠奈:今だって、隙あらば、私のおっぱい揉もうとしてるし!
結衣:瑠奈ちゃんのおっぱい大きくしてあげようとしてる優しさ。
瑠奈:これ付き合ったら、どこまでエスカレートするかわからん。マジ怖い。
結衣:優しくするから大丈夫だってー。
瑠奈:するんじゃないか。
結衣:うん、するする。
瑠奈:私の身体が目当てなのねっ!
結衣:身体も目当てなのだ!
瑠奈:この欲しがり屋め。
結衣:欲しがっちゃった。
瑠奈:ちょっと笑えない。
結衣:おじさんが気持ち良くさせてあげるからね。
瑠奈:ちょっやめて、そのわきわきしてる手やめて。
結衣:ああ、感情が手に乗り移ってた。
瑠奈:巨乳のおっさん怖いわー。
結衣:揉んでもええんやで?
瑠奈:隙あらば揉ませようとするな。
結衣:くっ……! 作戦失敗した……!
瑠奈:どんな作戦よ?
結衣:えろかわいいおじ作戦……!
瑠奈:どっちか言うと、きもきもいいおじ作戦やね。
結衣:きも多すぎ案件!
瑠奈:だって、結衣ちゃん目が笑ってなかった。
結衣:マジか。
瑠奈:うん、何か本気なのを冗談ぽく言ってる感じ。
結衣:まさかのテレパス!
瑠奈:そう、私は心が読めるのだよ。ふははははは。
結衣:きゃあああー!
瑠奈:ふははははは。全てお見通しさ!
結衣:じゃあ、告る必要無くなったな。
瑠奈:そう来たか。
結衣:来ちゃったな。
瑠奈:話戻す天才結衣ちゃん。
結衣:まかせろ。
瑠奈:まかせたら大変なことになりそう。
結衣:そんなことないよー。お姉さんが優しく教えてあ、げ、る。
瑠奈:おじさんの次は、お姉さんキャラ来た。
結衣:おじさんキャラはドン引きしてたから、そっと引っ込めた。
瑠奈:賢明《けんめい》やな。
――ショタボ(少年の声)で。
結衣:ボク、出来る子だから!
瑠奈:お子ちゃまキャラ、かわいい!
結衣:せやろ?
瑠奈:子供はずるいわ。
結衣:おねえちゃーん、おっぱい揉ませてー!
瑠奈:やめいっ!
結衣:くそっ、ダメだったか。
瑠奈:ワンパクに言ってもダメなものはダメっ!
結衣:じゃあ、どう言えばいいんだよー!
瑠奈:いやいや、どう言ってもダメでしょ。
結衣:ダメだったか。
瑠奈:って、もう、結衣ちゃんの目的が、私のおっぱい揉むことになってるけど?
結衣:欲望ダダ漏れ案件。
瑠奈:こんなんで、告白受け入れられる訳がないな。
結衣:だって、シリアスな空気苦手なんだよー。
瑠奈:あーそれは分かる。
結衣:だろ?
瑠奈:でも話題のチョイスは大幅に間違ってるがな!
結衣:きゃー。欲望に負けてしまったが故《ゆえ》!
瑠奈:しょうがないなー。
結衣:しょうがないねー。
瑠奈:結衣ちゃんダメ男ホイホイ脱出の答えが、私と付き合うとか。
結衣:最良の答えが出たね!
瑠奈:最良かなあ……
結衣:ウィンウィンだよ。
瑠奈:私のウィンは何さ?
結衣:おっぱいが大きくなる!
瑠奈:まじかー。
結衣:まかせろ!
瑠奈:だから、その手をやめなさい。わきわきやめなさい。
結衣:おっと、いけねぇ。
瑠奈:たのむよー。
結衣:たのまれた。
瑠奈:いや、でも今、脳内が大変なことになってるし。
結衣:何で?
瑠奈:女の子と、しかも結衣ちゃんと付き合うとか今の今まで考えたこと無かった。
結衣:じゃあ、OKしちゃおう!
瑠奈:じゃあって、話の繋《つな》がりおかしい。
結衣:ノリでOKするかと思いまして。
瑠奈:付き合うのにノリとか無いでしょ?
結衣:いやでも、時には必要よ?
瑠奈:はぁ……こんなの即答できないよー。
結衣:ボクは、ずっと待ってるから! キミを待ってるから!
瑠奈:待たれてもなー。
結衣:ずっと瑠奈ちゃんのこと見てるよ。
瑠奈:……まあ、気持ちはわかった。
結衣:で、返事は?
瑠奈:返事、今しなきゃだめ?
結衣:実は、ドキドキして死にそうなんですけろ。
瑠奈:けろ。
結衣:かえるちゃんなった。
瑠奈:ふう、わかったよ。とりあえず……
結衣:うん、とりあえず、からの~?
瑠奈:お試しで。
結衣:うん! お試しで!
間1秒
――瑠奈に対して手を広げて迎え入れるイメージ。
結衣:百合の世界へようこそ!
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猫と初音ミクを溺愛しているライターです。
コメディ、日常、メンヘラ、そして百合&ライトBL
ゆるふわ台本多め
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