貴女は(見た目と口調だけ)ヤンキーな彼氏と付き合っていた。ある日、デート中に彼氏の友達とばったり出会ってしまう。彼らに地味な女と小馬鹿にされる貴女だが、彼氏が思いっきり庇ってくれて…？

うぃーっす。お待たせ〜。


悪りぃな、トイレ激混みでよ〜…


おぅ。十分遊んだし、そろそろ帰るか。


だな〜。クレーンゲームで可愛いぬいぐるみも取れたし、めっちゃ満足した。


あ？意外？何がだよ。可愛いもんは可愛いだろーが。それこそお前だって…


(友達に声をかけられる)


おっ？よぉ。オメーら、こんなとこで何してんの？


……あ？なんだぁ…？いきなり喧嘩売ってんのか？


バカ！オメーら、コイツの良さが分かんねーのか！可愛いだろうがよ、俺の彼女！


(抱き寄せる)


おら、見ろ！このメガネの奥のクリクリお目目！ツヤツヤの肌！フサフサの髪！プルプルな唇！地味の中に隠された色気！これが分かんねーとか、オメーらの目は節穴かぁ⁉︎ あぁ⁉︎


ふん…分かりゃあいいんだよ。


あ、でも、コイツが可愛いからって手ェ出したらぶっ殺すからな？


おぅ。また明日、学校で。


(友達と別れて帰路につく)


……さっきは悪かったな。アイツらも悪りぃ奴らじゃねーんだけどさ、女を見る目がなくてさぁ…だからモテねーんだぞって、いっつも言ってんだけどな。


気にしてない？そっか…


でも、しんどかったら、ちゃんと言えよ？彼氏として、最大限フォローするつもりだから。


あ、おぅ…そうなん？俺、普段からフォローできてる？


へ、へぇ〜…マジか。思ったこと言ってるだけなんだけどな…お前が可愛いのは事実だし。


可愛いに決まってんだろ、バカ。分からねーなら、何度でも言ってやるよ。


お前は可愛い。俺の最高の彼女だ。これからもずっと俺の彼女でいてくれ、ください。


お、おぅ…なんだ？俺にやれることならいくらでも…


…泊まり？いいに決まってんだろ。いつでも泊まりに来いや。


オッケー、わかった。じゃあ準備してから家来いよ。俺、待ってっから。


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(彼女が家から出てくる)


おっ、準備できたか？じゃあ行こうぜ。


いや、なんかな…ちょっと待てなくて、迎えに来た。迷惑だったか？


(彼女に抱きつかれる)


おわっ…！な、なんだ急に⁉︎ びっくりすんだろ！


嫌じゃねえよ…むしろ嬉しい。まさかここまで好感度稼げてたなんてな…


いや…だって俺、ヤンキーだし、ガラ悪いし…


つか、お前こそ友達になんか言われてね？「アンタの彼氏ガラ悪いから、別れた方がいいよ」とか…


おっ、おぅ…意外とアグレッシブなんだな、お前…


へへっ、さーんきゅ…やっぱ可愛すぎるわ、お前。俺には勿体無いぐらい。


あたまえ。めっちゃ愛す。これからも愛しまくるから。覚悟しとけー？


おぅ…んじゃ、行くか。手、繋いでこーぜ。

・台本（ゆるボイ！）
ヤンキー彼氏は地味なわたしのことも好きでいてくれる
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎