とある婚活パーティーで、淫魔の女は次のターゲットを見つける…が、その男は実は手練れの探偵で…？

［婚活パーティー会場にて］


ん？あ～、俺ですか？もしかしてお話していただける感じ？


へ～！ありがとうございます！いや、こんな美人さんのお眼鏡にかなうなんて、俺もまだまだ捨てたもんじゃないっすね。


あ、そうですね。こっからは完全自由時間みたいですし、さくっとアフターいっちゃいます？


お！マジっすか！お姉さん、めっちゃ積極的！俺、舞い上がっちゃいますよ？


あー、全然！もうめっちゃ行きます！お姉さんが悪い女だとしても、喜んで騙されますんで！


オッケーっす。じゃあ、行きましょっか。手、繋いでいいっすか？


やった♪ ありがとうございます。そんじゃ、失礼して…


(手をつなぐ)


よーし…こっからは大人の時間っすね。へへっ♪


(ホテルへ移動)


お姉さん、先シャワー浴びます？俺、柔軟体操でもして待ってますよ？


え～？マジっすかぁ？いきなり本番いっちゃいます？俺、今けっこう汗臭いっすよ？


了解でーす。じゃ、俺が先シャワー浴びてくるんで、お姉さんはちょっとだけ待っててください。


(風呂場から出てくる)


お姉さ～ん。上がりましたよっと。


いや、もうピッカピカです。身体の隅から隅まで洗ったんで、文句なしに準備万端ですよ……⁉


(女にそっと抱きつかれる)


やー…お姉さん、すっげーいい匂いしますね…これは理性危なめっすわ…


なはは…俺、理性より本能強めなんで。このままだとお姉さんのこと、襲っちゃうかも。


ん～…じゃあ、一個だけ俺のわがまま聞いてくれます？


えぇ…ちょっと目ェつぶって？……バーン☆


(発砲)


ふぅ～…一丁上がり。どーよ、お姉さん？対魔族に特化した快楽弾は…


いやいや、これはお姉さんの力を抜いて、リラックスさせるためだから。全然害を与えるつもりとかないから安心して？


いやさ～、俺、こういう者なんだけど。ほら、名刺に書いてあるっしょ？


そ、探偵。しかも異種族専門の。今日のターゲットは淫魔のお姉さんってわけ。


とぼけなくていいって。全部調べはついてるから。はい、証拠写真ドサー。


(懐に隠し持っていた写真をばらまく)


お姉さん、すげーなぁ。こんなにたくさんの婚活男性を食い散らかして…


若いのから年寄りまで、よりどりみどりじゃん。どんだけストライクゾーン広いんだよ。


婚活の運営会社さん、困ってたぞ？参加者の男性に手垢つけては、ヤったら即ポイしてるって。


しかも、色んなタイプの女性に擬態しては、男を誘惑してるみたいじゃん。ダメだって、そういうことしちゃぁ…


まぁ淫魔だから誘惑するまでもなく、魅了魔法かければ男なんてイチコロなんだろうけど。


俺？残念ながら効かねーよ。


あ、特異体質とかじゃなくて、今までさんざんそういう魔法かけられてきたから、耐性ができちゃって。


そーそー。一応、異種族専門の探偵やってるんで。


ぶっちゃけ、魅了魔法ごときに引っかかってちゃ、商売あがったりなんだよなぁ…


今回は前払いで運営会社さんから云十万円もらってるんで…ちゃんともらった分は働くってこと。悪く思うなよ？


とりあえず…男の純情を散々弄んだ悪～い淫魔はわからせなきゃダメだよな？男の恐ろしさってやつを…


(押し倒す)


あ～、余裕で押し倒せちゃった。


すげーな、この対魔族用の銃弾…マジで効きまくり。男食らいの淫魔にここまでアヘ顔晒させるとは…お値段しただけある～。


あ、わりぃわりぃ。もういきなり本番ヤっちまうかぁ。覚悟オッケー？出来てなくてもするけど。


あ？舐めんなよ？これでも数多の異種族の女と渡り合ってきた男だぞ？おめーくらい、とっとと屈服させてやるよ。


男の純情を弄んだ罪、今のうちに俺で償っとけ。な？

・台本（ゆるボイ！）
クソチョロいと思った男は、対異種族専門の探偵でした
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎