たまには彼氏をぎゃふんと言わせたいーそんな思いに駆られた彼女は彼氏を酔い潰すべく、疲れているところを見計らって飲み比べを挑むが、結局返り討ちに遭って…？

ただいまー。あ～、疲れた疲れた。腹減ったし、飯にすっかな～…


…え、何？急にどうした？どういう風の吹き回し？


いや、つってもなぁ…俺、明日セミナーのプレゼンしなきゃだし…


うわ、何その安い挑発…俺がそんなんに乗ると思った？あめぇんだよ、バーカ。


…今度は泣き落としかよ。どんだけ俺と飲み比べしたいの？


えぇ～…その自信はどっから湧いてくるんですかねぇ…俺が酒強いの、知ってるくせに…


(ため息)


しゃーねぇなぁ…可愛い彼女の頼みだ、一瞬だけ付き合ってやるか。


(椅子に座って、グラスに酒を注ぐ)


よーし…んじゃあさっそく、飲み比べ始めるか。


ルールは先に潰れたほうの負け、負けた方は勝った方の言うことを何でも聞くこと。これでいい？


よし、決定。それじゃ、かんぱーい。


(乾杯して酒をあおる)


ふぃ～…仕事終わりの酒は身体に沁みる…


…あ？なにお前、俺にどんな命令する気だよ。絶対よからぬこと考えてるだろ。


怪しい…負けたらヤバそうなんで、頑張って勝つわ。大事な仕事前に、ろくでもない目に遭うのは勘弁だからな。


(しばらく二人で飲み比べ)


意外と食らいついてくるな…そこそこ飲めるようにはなったみたいじゃん。


俺～？まだまだいけるに決まってんだろ。流石に彼女の前でだらしねえ姿見せらんねーし。


やだよ。お前の目の前でベロベロになんぞなりたくねぇわい。どーせしょーもないいたずらする気だろ。その手には乗らねぇからな。


(酒をあおる)


ほら、どーした？口は回ってるけど、酒のペースは落ちてんぞ？もう降参する？


この負けず嫌いめ～…いい加減めんどくせぇし、さっさと潰すか。


(しばらくすると、彼女の呂律が怪しくなる)


おい…そろそろやめとけ。呂律回ってねぇし、死ぬぞ？


はい、もうダメー。これ以上は飲ませてやらねー。てことで、お酒は没収～。


ダメったらダメ。もうほぼ潰れてるようなもんだから、お前。


つーかさ、その程度の強さでよく俺に挑もうとしたよな？何？もしかしていじめられたかった？


はっ…バーカ。俺に酒で勝とうなんざ、百年はえぇんだよ。彼氏舐めんな。


へーへー。とりあえず……よっ、と…


(抱き上げる)


あ、こら、暴れんな。酔っぱらいは大人しくしてろ。


え、やだよ。酔っぱらいにチューなんぞしてやらん。


ん～…しらふの時に可愛くおねだりしたら、考えてやらんでもない。


ホントホント。さ、良い子はさっさとおねんねしような～。


(ベッドに彼女を下ろす)


あ？いいじゃん、別に。俺のが年上なんだから、ガキ扱いしても問題ないだろ？


あ、そうだ。そういや、勝った方が負けた方に何でも命令できるってルールだったよな？たしか…


おい、忘れたふりすんな。酔っててもそれくらいは覚えてるだろ。


じゃ、命令。目ェつぶって？薄目開けたら、しばくからな。


(ライトキス)


何って…おやすみのチューだよ。だから今日はエロいこと無しな。


拗ねてもだーめ。酔っぱらってるときに無理するもんじゃない。いいから寝ろ。


ん…ちゃんと寝付くまでそばにいてやるから。おやすみ…

・台本（ゆるボイ！）
同棲している年上彼氏に飲み比べを挑んでみた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎