組織の大事なシステムを保管している基地が大量の敵に襲撃され、ついには最終防衛ラインまで突破されそうになる。あまりの大軍に戦意喪失しかけていた貴女のもとに、別動隊で動いていた後輩が単身駆けつけてきて…？

ちょっとちょっと〜…こんなとこでなに膝ついてんすかぁ？先輩…


はぁ？そりゃあ決まってんでしょうーよ。先輩を助けに来たんすよ。


いや、そーいう細かいことはいいんで。てか、先輩がここで諦めたら、最終防衛ライン、敵に突破されちまうじゃないすか。うちのシステムが奴らの手に落ちたら、それこそ終わりっすよ？


…ずいぶん似合わねえこと言うんすね。いつも勝気な先輩らしくないっすよ？


ま、戦意なくした腰抜け先輩は、後ろで俺の勇姿でも眺めといてください。増援来るまでは持ちこたえるんで。


いや、いけますって。先輩には無理でも、俺なら。あんな連中、物の数じゃねーんで。


…別に死ぬ気はねーし、俺にできることをやるだけっすよ。それに…


(いったん言葉を区切る)


それに、先輩みてーなツラのいい女が死ぬなんて、この世の損失じゃないっすか。俺、そういうの断じて容認できないんで。


バカで結構。ここ守り切れたら、ご褒美のチューか、おっぱい揉む権利くらいはくださいよ？そんじゃ。


(戦闘が終了し、意識不明の重体を負うが、数日後に目を覚ます)


ん…？ここ、どこ…？知らない天井だ…


あ、先輩…どもっす。俺ってどういう状態になってんすか…？てか、最終防衛ラインは…？


あ、あ～…そうなんすね。守り切れたんすね…例のシステムも別の基地に移して…よかった…


えっ？あ、あー、先輩？そんな怒ると眉間にしわが…


はい、すんません…説教は短めにオナシャス…傷に響くんで…


(長時間説教をかまされる)


はい…はーい。今後は気を付けます……ッ⁉


(抱きしめられる)


あの、先輩…？いきなりハグされると死ぬんすけど…主に俺の心臓が…


いえ、まぁ、あれは無茶のうちに入らないっつーか…いい女守るためなんで、仕方ないっすよ…はは…


え？な、何がですか…？俺、先輩に何か要求しましたっけ…？


え、マジマジ？グッジョブじゃん、倒れる前の俺…！


そんなギャルゲーみてーなイベントの伏線を自分で張ってたとか、天才じゃね？


あ～、どっちにしよ～？キスか、おっぱいか…めっちゃ悩む…！


あ……俺、手ェ動かせねえじゃん…今気づいた…


クッソ～…じゃあもう選択肢一つしかねえじゃん。でも、せっかくのおっぱいが…


(ほっぺにキスされる)


んぇ…先輩、めっちゃいい唇してますね…へへ…俺と付き合います？


はは…冗談っすよ。んな全力で否定しなくても…はぁ…


…え？それ、フォローしてくれてるんすよね…？


いや、うん…とりあえず先輩が無事でよかったっす。ここで助かってなかったら、身体張った意味なかったですし。


へへ～…でしょ？俺、ツラとスタイルのいい女は、下心全開で助けるんで。これからも期待しててください。


わはは！先輩、めっちゃ手厳ｓ…いてて…


あ、や、なんか笑ったら、腹の傷が勝手に…


はーい…当分は大人しく寝とくんで、ご心配なく…


(不意打ちキスをくらう)


…ッ⁉ せ、先輩…？今のはどういう…？


(先輩が捨て台詞を吐いて、病室から出て行く)


…なんだったんだ、今の。脈あり、ってこと…？わっかんねー…


ま、いいや…とりあえず傷が塞がるまで安静安静…いてて…

・台本（ゆるボイ！）
別動隊にいた後輩男子が下心全開で助けに来た
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎