ヴァンパイアである貴女は、兄弟でコンビのヴァンパイアハンターに敗北し、生け捕りにされる。拷問を受けるのかと思いきや、彼らから出されたのは、種族間における和解の提案で…？

A.兄
B.弟


A.ふぃ〜…ずいぶん手こずらせてくれたなぁ？追っかけるこっちの身にもなれよ、ったく…


B.まぁ、いいじゃないか。ようやっと、ここまで追い詰められたわけだし。けど、ボクらがヴァンパイア狩りでこんなに時間がかかったのは初めてかもよ？


A.あ〜、まぁ、そうだなぁ…コイツ、真祖級の力持っててビビったぜ。おかげでかすり傷まで負っちまったしよぉ…おい、俺様の美貌に傷をつけるなんざ、いい度胸してんじゃねえか。あぁ？


B.あはは…兄さんが美貌かどうかは置いといて、君はそろそろボクらに降参してくれないかな？あまり時間をかけすぎると、上がうるさくてね…


A.おいおい、マジか…かなり手傷を負わせたはずなのに、まだ戦えるってか。こりゃあ、今までで一番手強えかもしれねえな。


B.さっき、彼女のことを真祖級の力を持ってるって言ったのは兄さんだろう？真祖級の力を持ってるなら、一番手強くて当然じゃないか。


A.うるせえよ…細けえこと、ごちゃごちゃ言うな。とりあえず、サクッと片付けんぞ。他に邪魔が入らねえうちにな。


B.オッケー、兄さん。じゃ、そういうことだから、君のことは狩らせてもらうね。いくよ？


(激闘の末、彼女を生け捕りにする)


A.よぉ…目ェ覚めたか？ヴァンパイア女…なんやかんや、傷の治り早えな。羨ましいこって…


B.おはよう。ごめんね？暴れられると、面倒だから縛らせてもらったよ。悪く思わないでね？


A.はっ…威勢のいいこって。お前、なんで自分が殺されなかったか、疑問には思わねえのか？


B.ふふふ、違う違う。たしかに君の身体は暴力的なまでにボンキュッボンだけど、そうじゃない。君には人間とヴァンパイアとの和解の架け橋になって欲しいんだ。


A.つまりだな、オメーは同族のヴァンパイア共に「人間様はあなたたちヴァンパイアとこれ以上争う気はありません」って伝えりゃいいんだよ。ガキでもできる、簡単なお使いだろ？


B.あはは…にべもないね。だったら、こういうのはどう？「ボクたち人間は、君たちヴァンパイアに自発的に血液を提供する準備ができてる」って言ったら…？


A.マジだよ、大マジ。国がヴァンパイア用の吸血ドナーってのを始めてな、ヴァンパイア共に安定的に血液を供給できる制度を導入したんだよ。どうだ？悪くねえ話だろ？


B.君たちヴァンパイアにとって、ボクら人間の血液はとても魅力的な食料なんだろう？だったら、それをこちら側が上手く供給してやれば、君たちも無闇に人を襲う必要はなくなる。違う？


A.へっ…双方のメリットは理解できたようだな。つーことで、今から実験。ほれ、俺らの血ィ飲め。できねえとは言わせねえぞ？


(Aが上を脱いで、彼女の近くに寄る)


B.さっきはたくさん運動したし、お腹ぺこぺこでしょ？ほら、和解の印としてボクらの血、吸わせてあげるからさ…おいで？


(Bも上を脱いで、彼女の近くに寄る)


A.あ？どっちでもいいよ、そんなもん。好きな方、先に吸え。テメェの吸血シーン、ばっちり拝んどいてやるからよ…


B…ボクから？いいよ。じゃあ、その、お手柔らかにね？


(Bが彼女に吸血される)


B.やっ、んっ…♡ こ、これは、なんか、想像以上…♡


A.ははっ…なんだこりゃ。俺ァ、下手なAVでも見せられてんのかぁ？つーか弟、なんだその変な声。そう簡単にヴァンパイア女に屈服してんじゃねーよ。


B.ンンッ♡ に、兄さんは吸われてないから、そんなことが言えるんだよ…♡ 兄さんだって、吸われたらきっと…ンッ♡


A.あーあ…お前、顔がエグいことんなってんぞ？しっかり雄堕ちさせられちまったなぁ。はははっ！


(彼女からBへの吸血が終わる)


B.はぁ、はぁ…に、兄さん…身体、すごく熱い…まるで媚薬を飲んだ後みたいだ…


A.へぇ〜…吸血されっと、そういう感じになんだな。こりゃいい勉強になったn……うおぁっ⁉︎


(AがBに押し倒される)


B.兄さん…兄さん兄さん！ボク、もう我慢できないよ…♡ 兄さんの身体でボクの火照り、鎮めて♡


A.んなっ…⁉︎ お前、トチ狂ったか⁉︎ 離せ！


(Aはもがくが、Bの拘束から逃れられない)


B.ふふ…♡ どうやらボクも一時的にヴァンパイアになったみたいだね♡ じゃなきゃ、屈強な兄さんを押さえつけれるわけないし♡


A.マジか…吸血されると性欲魔人になんのかよ…洒落にならねぇ…


B.ね…君もちゃんと見てて？ボクと兄さんがいっぱい気持ちよくなるところ♡


A.おまっ、バカ…！こっち凝視すんじゃねぇ！腐女子さらけ出してんじゃねえよ、クソが！


B.さぁ、兄さん…♡ ボクと一つに、なろ…♡


A.……テメェら、後で覚えとけよな…くそ…


〜〜自主規制〜〜


B.あっはは…ごめん、兄さん。ちょっと高ぶり過ぎちゃったね？


A.……男とヤんのは初めてだよ。しかも相手が弟って、どーいう状況ですか、これは…


B.…そう？よかった。兄さんとボクの交わりを気に入ってくれて。ボク、実は兄さんのこと好きだったんだぁ…


A.俺はノーマルだけどな…まぁ、男相手でもヤれるって分かったのは収穫かぁ。それよか、おら…テメェら二人ともこっち来いや…なっ！


(AがBと彼女を同時に抱き寄せる)


B.わっ！兄さん…？その、まさかとは思うけど、ボクと彼女、両方同時に…？


A.たりめぇだろ…散々好き勝手やってくれた腐女子ヴァンプとホモヤローはこの手で分からせてやらねえとなぁ…？


B.あ、あはは…ちょっとヤりすぎたみたい。君、もう吸血はしなくて大丈夫？


A.足りねえなら後で俺のを吸わせてやるよ…今は俺様に大人しく可愛がられてろ。な？


B.ふふ…腐女子、ここに極まれりだね。ちょっとイケナイ扉、開いちゃったかもなぁ…


A.今夜は三人で仲良くシようや…そんで、これからは三位一体っつーことで、俺らが人間とヴァンパイアとの和解の象徴になる。これ、決定事項だから。くれぐれも異論反論挟むんじゃねえぞ…な？

・台本（ゆるボイ！）
【ボイスドラマ風】兄弟ハンターのBL展開がご褒美すぎてツラい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎