あなたの高身長でイケメンな幼馴染はとても気が利くし、お世話してくれます

でもその対価は……♡

//右至近距離囁き
おーい、幼馴染がきたぞー

ふふふっ、なにしてたんだい？

またボーッとしていたのかな？

まったく、もう大学に行く時間だよ

さぁ、支度して

今日の講義は覚えてる？

はぁ……覚えてないんだね？

しょうがないなぁ……ほら、僕が覚えてるから、教科書とノート、一緒に準備しよう

……ん？　それくらい覚えてるよ

君は一緒に入った幼馴染だし、同じ学部だから

１人分くらいは覚えていられるよ

それにさ、せっかくいい大学に入れたんだからさ、ストレートで卒業しようよ

お互いに支えあえば、きっと二人一緒も夢じゃない

君だっていつまでも大学に居座るのはイヤだろ？

僕も一緒に受けるから、ほら、一緒に行こう

……ふふ、まだそんなこと言ってるの？

そんなにしっかりしているわけじゃないよ

そうやっておだててもダメだからね

さぁ、行くよ

//大学で授業が終わり

おーい、起きろー

もう授業終わったぞー

……ふふ

//甘く右至近距離囁き
早く起きないと、君の体、好き勝手してしまうぞ？

あはは、おはよう

よく眠れた？

そっかそっか

まぁ仕方ないさ、授業は退屈なのは僕も同意するところだ

だから、授業のノートは見せてあげるよ

……え？　いや、別に幼馴染だし

君からもいろいろもらっているからね、いいんだよ

例えば、一緒にいるだけで心が休まる……とかね

あはは、ダメな君を見てると～っていうやつじゃないよ

幼馴染だから、だよ

……え？　突然なんだい？　僕の弱点って

そうだなぁ……僕も寝てるときに攻撃されるのは弱いかな？

そういうこと以外？　うーん、困ったね……

でも、君に隠していることもあんまりないからねぇ

なんだろうね？

……え、僕の部屋？

ふふ、また突然だね

いいよ

……って言いたいけど、僕も一応女だからね

部屋はちょっと恥ずかしいし、人は入れない主義なんだ

ごめんね

……ええ？　どうしても？

だーめ

僕の部屋なんて面白いものなんてないし、それよりもどこか外に遊びに行った方がいいと思う

ああ、それじゃあ僕の部屋に入れられないお詫びに、帰りにラーメンでもご馳走するよ

ふふ、まぁちょっとだけ投資してた分が儲かったからね

じゃあ行こっか、あんまり遅いと並んじゃうからね

その間に今日の授業の復習でもしようよ、そしたら期末テストも余裕さ

さぁ、行こう

//後日。こっそり幼馴染の部屋に入ると、そこには……

あれ……あはは、鍵がないからおかしいなとは思ってたんだ

落とした記憶もなかったからさ

そんなに僕の秘密、知りたかったんだ？

//右至近距離囁き
君のコレクションで溢れたこの部屋、どうかな

まさに完璧な部屋だろう？

君と出会ったときからの写真をきちんと並べて貼ってあるんだ

一緒に遊んだときとか、お泊まりしたとき、それにお風呂で撮った写真もあるよ

ほら、そこには小さいときに一緒に壊しちゃったおもちゃのかけら

あそこには小さい頃から順番に並べた髪の毛の標本もある

//低音右至近距離囁き
こら、逃げたらダメだ
もっとちゃんと見てよ、僕の秘密

こういう弱みが知りたかったんでしょ？

なら、最初から最後まで、全部見せてあげるよ♡

僕のねじ曲がってしまった性癖、もっと見てくれよ、さぁ、さぁ！

……ふふ、どうしてこうなったのか、知りたいかい？

……もういい？

いや、だめだ、ここまで来たのなら知らなくちゃいけない

さぁ、こっち向いて

ほら、いやいやさせないよ

さぁ向くんだ♡

あははっ、どうせ力で勝てないのに、無駄に抵抗しちゃってさ……

僕の想い、全部受け取れるようになるまで教えてあげる

……ほら、ここには君のお口から抜けた乳歯が全部揃ってる

庭に投げたと思ってるでしょ？　んふふふ、残念ながら、全部拾っておいたんだよ

それに……こっちには君が使ったティッシュとか紙を厳選して保存してあるんだ

……この趣味、誰かに言いふらしちゃうの？

いやだなぁ……ふふっ、それはすごくいやだな

//以下甘く至近距離囁き、左右任意

君も、迷ってるでしょ

こんなに思ってくれている人がいるのに、わざわざ険悪にしなくちゃいけない？

同じ大学で同じ学部なのに、仲が悪くなったらどうなっちゃうのかな

それにさ……君は僕無しでちゃんと生きられるの？

これから先、自立できる？

……無理だと思うなぁ

ちゃんと講義に出て、ちゃんと勉強して、それにちゃんと生活しなくちゃなんだよ？

最低限の生活でもいいならゴミみたいになってもいいけど、そうなったら、君は人間でいられるのかな？

君が毎日出してくれるものを僕にくれるだけで、君は人間でいられる

それってさ、凄くいいよね

お互いにウィンウィンな関係なんだけど……ふふっ、こっちの方がいやなのかな

僕の愛はしっかり見せてあげたよ

君はどうかな

長い間、僕と過ごしてきて、今さら一人ぼっちになってもいいの？

それとも、僕の弱みを許して、今までの生活を続ける？

僕は、今までの方がいいなぁ……ふふ、今までの方がいいと思うよ

だってさ……君のこと、よぉく知ってる幼馴染だからさ……

ここでさようならってしたところで、本当に君は僕から離れられるのかな……？

むしろ、僕を拒否して突き放そうとしたおかげで……

君自身も、ここのコレクションに加えちゃうかもよ……？

どうする？　君が決めて

決まったら……そうだなぁ

僕の唇に、キスしてよ

……そう、今日から幼馴染じゃなくて、僕と恋人になるんだ

ふふ、僕の弱みを知ったんだから、それくらいはなってくれなくちゃね

さぁ、早く決めて

待っていてあげるから

んふ、んふふふ……♡♡

・台本（ゆるボイ！）
背が高くて低音イケボな幼馴染の可愛いところを探そうとしたら、実は激ヤバストーカーだったことが発覚、だけど彼女に逆らえずに……♡
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
空上新奇