彼氏と服を買いにデートに出かけた貴女。彼氏の選んだ服を着た貴女は、恥ずかしくて中々彼の前に出られずにいた。痺れを切らし、試着室のカーテンを開けた彼は、貴女の姿を見て、なぜか固まってしまって…？

お〜、これとか似合うんじゃね？ほら、ちょっと着替えてみ？


んなわけねーだろ！試着室で着替えてっつったんだよ！誰が目の前で着替えろっつった！


(ため息)


やめろよなー、そういうの…俺が前科持ちになっちゃうじゃん。いいのか？彼氏が犯罪者扱いされて…


お、おぅ…ありがとう。好きでいてくれんのは、スゲーありがたいけど…いや、でも前科持ちはやっぱヤダ。


うん、ここで待ってるから。ゆっくり着替えてきて。


(彼女を試着室の前で待つ)


……あれ？なんか遅くね？そんな着替えに時間がかかる服じゃなかったはずだけど…呼んでみるか。


(試着室に向かって呼びかける)


おーい？どうした？なんかあったかー？


…はぁ？恥ずかしいって何だよ…とりあえず着替え終わったんだろ？開けるぞ…


(試着室のカーテンを開ける)


…え？は？ちょ、待って待って…これは流石に聞いてない。


いや、だって…その、あれがあれだし、さ…


…え、言わなきゃダメ？どうしても？


わ、分かったって…その、か、可愛すぎんだよ、お前…想像の斜め上過ぎて、思考止まった…


だから…！可愛いっつったの！お前のことが！


だっておかしいだろ！なんだよ、その格好！似合ってるにも程があんだろ！


いや、俺はもっとこう、普通に似合うかな〜って感じで、軽く選んだんだよ。そしたら、想像以上に破壊力抜群で、完璧に不意打ちくらった…俺の彼女、可愛すぎるわ、ガチで。


あっ、こら、バカ…！やめろっての！そーいうあざとい表情するんじゃねぇ！こっちがもたねえわ！


と、とにかく…！さっさと元の服に着替えろって！欲しいなら、後で買ってやるから！


(服の買い物を済ませ、店を出る)


なぁ…結局俺が選んだ服、全部買ったじゃん。マジで良かったの？


あ、そう…まぁ、気に入ってくれたんなら、よかったけど。でも、あの最後の一着はなぁ…


いや、その…あれを外に着て行くつもりなら、やめて欲しいなって。あれは多分、ダメだと思う。


だって…あれ着たお前、反則級に可愛いし。あんなの着てったら、俺以外にモテちゃうじゃん。だからダメ。あれは家ん中だけ…俺の前でだけ、着て？


あ、ありがとう…そう言ってもらえると助かる、かな…


…バーカ。俺の方が好きだよ。可愛いお前を独占できんだもん…お前の彼氏になれて、マジ幸せだから。いつもありがとな。


るせー…たまには素直な気持ちくらい言わせろ。別にバチは当たらねえだろ…


ん…じゃあ、今日は俺ん家来る？その、久しぶりに二人で家でイチャイチャしたい、な…

・台本（ゆるボイ！）
【甘々】照れ屋な彼氏が愛おしくてたまらない
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎