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梅雨空の図書館と物静かな文学少女
written by 戦艦ブリアキ
  • 学校/学園
  • 純愛
  • 癒し
  • ダウナー
  • 文学少女
公開日2025年06月02日 01:09 更新日2025年06月02日 01:09
文字数
592文字(約 1分59秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
ちょっと前から仲良くなった図書館の常連さん。
いつも空いている閲覧室だが、今日は小雨だからか、ここには常連さんと私しかいないようだ。
*静かなトーン、一定のリズムで。
本編
*遠くに雨の音

・・来たんだ。やっぱり。
君、最近この時間によく来るから、ちょっとだけ・・待ってた。

(*カバンをのける)
ここ、空いてる。座って。・・隣。

(*数秒の間)

今日の本、これ。
静かで、不思議な世界の・・余白の多いお話。
文字で書かれていない部分を、好きに想像できるから、好き。

君の本は?
製鉄の、技術史。
困難に挑戦していく男たちの闘い?

ふふ、ジャンルは全然違うけど、2人とも、本が好き。そこは同じ。(*心の中では「♪」)
君が居なかったら存在すら認知しなかった本の話。たのしい。
君は私の世界を広げてるんだよ。ふふ

(*数秒の間)

雨、強くなってきたね。窓閉めてくるね。

(*雨の音が消え、代わりに訪れた静寂が時計の秒針に存在感を与える)

これで、いい。ふふ、静か。
・・・音が無いって、贅沢だね。

(*数秒の間)

あ、今。めくるタイミング、一緒だったね。ふふ、偶然。

・・ね。静かだから、息する音、きこえるね
ううん、耳障りじゃない。むしろ、おちつく。

もしかしたら、心臓の音も、きこえる?
そっか。さすがに聞こえないか。私、速くなってたから、よかった。

なんでだろ。ドキドキしてる。聞いてみたい?
・・・いいよ。誰もいないから。
ほら、ここ。聞こえるまで、耳近づけて?

・・ふふふ、君の心臓も、きこえる。
2人とも、ドキドキしてる。同じ♪

もうちょっと、こうしてよっか。
静かな図書館。物音の代わりに、心の音が響く場所だから。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
梅雨空の図書館と物静かな文学少女
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
戦艦ブリアキ
ライター情報
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