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公開日2025年06月28日 09:23
更新日2025年06月28日 09:23
文字数
2024文字(約 6分45秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
主人公に仕える家臣のくノ一
視聴者役柄
里の長候補の有望な忍び
場所
忍びの里
あらすじ
将来里の長になる有望な忍びの主人公とその家臣のくノ一の身分の差を超えた恋愛話。
本編
あの…若様?
本当によろしいのでしょうか?
私は若様の一家臣にすぎません。
なのに、若様と二人きりでお出かけだなんて…。
いえ、嫌ではありません!
むしろ嬉しいです。
昔のようにこうして二人で一緒に居られるなんて、
最近は任務でお忙しそうで中々そういう機会はありませんでした。
聞いてますよ、
相当ご活躍されてるようですね。
ほんと、立派になられました。
え?
私を守るために強くなった…。
そう言っていただけて嬉しいですよ。
(諭しつつ少し悲しそうに)
でも若様、
先ほども言いましたが私はあなたの家臣です。
私達が添い遂げるなんてことはありません。
側室にでもなれれば奇跡でしょう。
こんなこと言うのはなんですが、
諦めてたほうがよろしいかと。
私は若様の剣としていつまでも御そばに仕えますから。
どうしたのですか?
急に立ち止まって…。
私が良ければ正妻になって欲しいと?
そんな、無理です。
先ほども言いましたが身分が違います。
第一に若様の御父上、つまり御屋形様が許すはずがありません!
なんと、既に御屋形様を説得して
私を正妻にしても良いと…。
(本気で怒る)
嘘を仰らないでください!
御屋形様はそんなこと許すはずがございません!
一体、どの様な手を使ったのですか。
(数分後)
最近の若様の活躍に対する報償とくノ一の地位向上のため、
許可を出したと。
信じられません。
あんなに厳格なお方がそんなことを…。
人見知りで口数が少ないから厳格に見えるだけ?
確かに、寡黙な印象はございましたが…
ですが、理由は納得いたしました。
若様のような身分は、
今までは外からの姫と嫁ぐのが当たり前でした。
ですが私達のような前例が出来れば、
里に居るくノ一たちも己を磨き、男たちは無碍に扱うものが少なくなる。
そこまでのことを考えたのでしょう。
…。
本当に若様には構いませんね。
剣の腕なら私が上ですが、
計略では若様に遠く及びません。
御屋形様を説得するために
いろいろと考え、動かれたのでしょう。
頑張りましたね。
(笑いながら)
若様と初めて会う前、
生き残るために多くの人を殺めていました。
初めて会ったときは若様を本気で殺そうとしてましたよ。
そんなところを若様に拾ってもらい、今があります。
…。
若様の優しさ、勇気にいつの間にか惚れておりました。
ですが身分の違いもあり叶わぬ夢だと悟り、
せめてお力になれればいいと
里のものに負けぬよう剣の道を究め、
一家臣として成り上りました。、
若様の隣に入れることが何よりの喜びだったのに…。
(泣きながら)
まさか…こんなことが…。
諦めてたのに、若様は諦めてなかったのですね!
ありがとうございます…若様。
私今、とても幸せです!
答えがまだでしたね。
私は正式に若様の正妻として嫁ぎます。
末永くお願いいたします。
(茂みから人が出てくる音)
…!何奴!
って里のみんな!
それに御屋形様まで…。
全て聞いてたのですか。
若様の反応を見るに
このことは知らなかったのですね。
皆さんお聞きください。
私は若様の正妻になります。
若様の為ひいては里の為、精一杯努めてまいります。
ですのでどうかこの婚姻、許していただけないでしょうか。
お願いいたします。
(驚き)
やっと嫁いだか?
そ、それはいったいどういう事ですか?
私と若様が両思いだったのは里のみんなが知っていた!?
早く夫婦になれと誰しもが思っていたと…。
そんなに分かりやすかったですか?
ああ…恥ずかしい…。
今日の夜は祝いの宴会?
ちょっとみんな落ち着いてください!
気が早いですよ。
御屋形様も止めて下さい。
なぜあなたが一番乗り気なのですか!
ちょっと皆さん!
(その日の夜 若様の寝室にて)
若様起きてますか?
お話ししたいのですがよろしいでしょうか?
失礼いたします。
SE:障子の開閉音
今日の宴会は楽しかったですね。
特に、御屋形様にお酒が入るとあんなに饒舌になるんですね。
みんな驚いてました。
(諦め)
その後、奥様に連れてましたが、
たしか奥様って暗殺術の達人でしたよね…。
…。
考えるのを辞めましょう。
それにしても
こんなに多くの方に祝福されるとは思ってもおりませんでした。
本当に夢のようです。
まあ、私たちの恋仲がみんなに知られていたのは驚きでしたが。
…。
若様。
この先、多くの困難があると思います。
今の世の中、何が起きるか分かりません。
戦乱の世が再び訪れ、われら忍びも巻き込まれるのは必定。
苦しい選択も強いられるでしょう。
ですが、私はあなたのそばに居ります。
たとえあなたが修羅の道を進もうとしても、
私は絶対あなたの御そばを離れません。
私だけはあなたの味方です。
ですから、
若様が良いと思った道をお進みください。
この里を、みんなを、家族を守って下さい。
私も力になります。
(脅すように)
あ、でも。
浮気したら私の剣の錆にしますのでお気を付けください。
冗談ですよ。冗談。
目が笑ってない?
ふふ、ふふふ…。
(脅すように)
若様はそんなことしません。
そうですよね。
はい、
よろしい。
この話はここまでにしましょう。
今は二人で寄り添い合いながら外の景色も眺めましょう。
お互いの体温を感じながら。
本当によろしいのでしょうか?
私は若様の一家臣にすぎません。
なのに、若様と二人きりでお出かけだなんて…。
いえ、嫌ではありません!
むしろ嬉しいです。
昔のようにこうして二人で一緒に居られるなんて、
最近は任務でお忙しそうで中々そういう機会はありませんでした。
聞いてますよ、
相当ご活躍されてるようですね。
ほんと、立派になられました。
え?
私を守るために強くなった…。
そう言っていただけて嬉しいですよ。
(諭しつつ少し悲しそうに)
でも若様、
先ほども言いましたが私はあなたの家臣です。
私達が添い遂げるなんてことはありません。
側室にでもなれれば奇跡でしょう。
こんなこと言うのはなんですが、
諦めてたほうがよろしいかと。
私は若様の剣としていつまでも御そばに仕えますから。
どうしたのですか?
急に立ち止まって…。
私が良ければ正妻になって欲しいと?
そんな、無理です。
先ほども言いましたが身分が違います。
第一に若様の御父上、つまり御屋形様が許すはずがありません!
なんと、既に御屋形様を説得して
私を正妻にしても良いと…。
(本気で怒る)
嘘を仰らないでください!
御屋形様はそんなこと許すはずがございません!
一体、どの様な手を使ったのですか。
(数分後)
最近の若様の活躍に対する報償とくノ一の地位向上のため、
許可を出したと。
信じられません。
あんなに厳格なお方がそんなことを…。
人見知りで口数が少ないから厳格に見えるだけ?
確かに、寡黙な印象はございましたが…
ですが、理由は納得いたしました。
若様のような身分は、
今までは外からの姫と嫁ぐのが当たり前でした。
ですが私達のような前例が出来れば、
里に居るくノ一たちも己を磨き、男たちは無碍に扱うものが少なくなる。
そこまでのことを考えたのでしょう。
…。
本当に若様には構いませんね。
剣の腕なら私が上ですが、
計略では若様に遠く及びません。
御屋形様を説得するために
いろいろと考え、動かれたのでしょう。
頑張りましたね。
(笑いながら)
若様と初めて会う前、
生き残るために多くの人を殺めていました。
初めて会ったときは若様を本気で殺そうとしてましたよ。
そんなところを若様に拾ってもらい、今があります。
…。
若様の優しさ、勇気にいつの間にか惚れておりました。
ですが身分の違いもあり叶わぬ夢だと悟り、
せめてお力になれればいいと
里のものに負けぬよう剣の道を究め、
一家臣として成り上りました。、
若様の隣に入れることが何よりの喜びだったのに…。
(泣きながら)
まさか…こんなことが…。
諦めてたのに、若様は諦めてなかったのですね!
ありがとうございます…若様。
私今、とても幸せです!
答えがまだでしたね。
私は正式に若様の正妻として嫁ぎます。
末永くお願いいたします。
(茂みから人が出てくる音)
…!何奴!
って里のみんな!
それに御屋形様まで…。
全て聞いてたのですか。
若様の反応を見るに
このことは知らなかったのですね。
皆さんお聞きください。
私は若様の正妻になります。
若様の為ひいては里の為、精一杯努めてまいります。
ですのでどうかこの婚姻、許していただけないでしょうか。
お願いいたします。
(驚き)
やっと嫁いだか?
そ、それはいったいどういう事ですか?
私と若様が両思いだったのは里のみんなが知っていた!?
早く夫婦になれと誰しもが思っていたと…。
そんなに分かりやすかったですか?
ああ…恥ずかしい…。
今日の夜は祝いの宴会?
ちょっとみんな落ち着いてください!
気が早いですよ。
御屋形様も止めて下さい。
なぜあなたが一番乗り気なのですか!
ちょっと皆さん!
(その日の夜 若様の寝室にて)
若様起きてますか?
お話ししたいのですがよろしいでしょうか?
失礼いたします。
SE:障子の開閉音
今日の宴会は楽しかったですね。
特に、御屋形様にお酒が入るとあんなに饒舌になるんですね。
みんな驚いてました。
(諦め)
その後、奥様に連れてましたが、
たしか奥様って暗殺術の達人でしたよね…。
…。
考えるのを辞めましょう。
それにしても
こんなに多くの方に祝福されるとは思ってもおりませんでした。
本当に夢のようです。
まあ、私たちの恋仲がみんなに知られていたのは驚きでしたが。
…。
若様。
この先、多くの困難があると思います。
今の世の中、何が起きるか分かりません。
戦乱の世が再び訪れ、われら忍びも巻き込まれるのは必定。
苦しい選択も強いられるでしょう。
ですが、私はあなたのそばに居ります。
たとえあなたが修羅の道を進もうとしても、
私は絶対あなたの御そばを離れません。
私だけはあなたの味方です。
ですから、
若様が良いと思った道をお進みください。
この里を、みんなを、家族を守って下さい。
私も力になります。
(脅すように)
あ、でも。
浮気したら私の剣の錆にしますのでお気を付けください。
冗談ですよ。冗談。
目が笑ってない?
ふふ、ふふふ…。
(脅すように)
若様はそんなことしません。
そうですよね。
はい、
よろしい。
この話はここまでにしましょう。
今は二人で寄り添い合いながら外の景色も眺めましょう。
お互いの体温を感じながら。
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