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秘密の想い、乙女の園にて
written by 暇崎ルア
  • 耳かき
  • 学校/学園
  • 甘々
  • 告白
  • 百合
  • 少女
  • 先輩
  • 学生
  • 清楚
公開日2026年04月14日 16:10 更新日2026年04月14日 16:10
文字数
2251文字(約 7分31秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
女学校の先輩女子生徒
視聴者役柄
女学校の女子生徒
場所
女学校中庭
あらすじ
あらすじ
 女学校。そこは無垢な少女たちのために開かれた学び舎、そして乙女たちの園。
 私立女学校に通う主人公は、急いでいた。一学年上の先輩である女生徒から「放課後、中庭に来てほしい」という手紙をもらったから。
 たどり着いた中庭のベンチには、すでに先輩の姿があった。
本編
時と場所 午後の時間/女学校の中庭(ベンチあり)

()内 ト書き・SE

(主人公、速足で中庭に向かっている)
(SE:速足で動いている足音、数回)
(中庭では、鳥が鳴いている)
(SE:小鳥の鳴き声、数秒)
(主人公、ベンチにいる先輩に近づく)
(SE:ゆっくりとした足音、数秒)
(はっとして)……あら、ごきげんよう
まあまあ、そんなに息を切らして……。急いでいらしたのね
ごめんなさい、「急がなくって大丈夫よ」と手紙に書けば良かったわね
(優しく)だけど嬉しいわ、私のために駆け付けてくださったのね
ありがとう。貴方は本当にお優しいわね
……今日、ここに貴方をお呼びした理由?
(おかしそうに)ふふっ、お知りになりたい?
(声を潜めて)貴方とゆっくりお話をしたかったからよ
お嫌だったかしら? 私と二人きりになるのは……
(嬉しそうに)嬉しいわ、貴方にそんなことを言っていただけるなんて
(声を潜めて)それなら、私のお願いにもつきあってくださるわね?
(苦笑して)あら、そんなに身構えないでちょうだい。怖いことなんかしないわ
私にね、貴方の耳かきをさせてほしいの。ほら、ちゃんと耳かき棒も持ってきたわ
え? どうして耳かきなんかって?
(おかしそうに)ふふっ、ちょっとした好奇心よ
ありがとう、貴方は本当にお優しい方ね
さあ、私の隣にお座りになって
(主人公、ベンチに座る)
(SE:木製のベンチに座る音) 
せっかくだから、私の膝の上に頭を載せてちょうだい
誰かに見られないか心配?
ふふっ、大丈夫よ。この時間なら、ここには誰もこないから
(主人公、先輩の膝の上に頭を載せる)
(SE:横たわる音)
そう、それでいいわ
危ないから動かないでちょうだいね
(左、耳かき開始)

慎重にやっているのだけど、痛みはないかしら?
とってもくつろげる? じゃあ、このまま続けるわね
……ふふっ
ごめんなさい。一人で笑ったりして、不気味よね
貴方の気持ちよさそうなお顔を見ていたら、可笑しくなってしまって
(甘く)貴方はそんなお顔ができるのね、とっても可愛らしいわ
……って、私ったら失礼なことを言ってしまったわね。許してちょうだい
(左、耳かき継続)

あら、今何かおっしゃった?
ごめんなさい、もう一度言ってくださる?
どうして、こんなにも気にかけてくれるのかですって?
……うーん、そうね。貴方のお友達でいたいからかしら? ただ、それだけよ
学年の違いなんて関係ないわ。どうせ一つしか違わないのだから
貴方と私はお友達。それじゃいけないかしら?
(はっとして)……ああ、いけないわね
これじゃあ私が一方的な感情を押し付けているだけよね。ごめんなさい
(しゅんとして)私がうっとうしければ、いつでも教えてね
……お耳をかくのはここまでにしましょうか
次は梵天にしましょうね
(左、梵天開始)

心地よくって、お耳がとろけてなくなってしまう?
(おかしそうに)ふふふ、素敵な表現ね。とっても文学的だわ
ええ。私、小説を読むのが好きなの
「小説を読む女学生は不良だ」だなんて、大人は言うけれど
そんなの言いがかりよね。小説を読むことは心を豊かにするわ
何でもかんでも頭ごなしに否定する大人は大嫌いよ
……いやだ、私ったら。つい、荒っぽく……
(苦笑して)今言ったことは忘れてちょうだいね。約束よ
(左、梵天継続)

はい、左のお耳はここまでね
反対を向いてくださる?
(主人公、寝返りを打つ)
(SE:寝返りを打つ音)
ありがとう
(右、耳かき開始)

どうして耳かきなんかしたかったのか、ですって?
(じらすように)……ふふっ、どうしてもお知りになりたいのね
だけど、私が何を言っても怒らないで聞いてくださる?
いいお返事ね。ありがとう
私ね、自分が気になっている方のことを深く知りたい性分なの
だから貴方のそばに身を寄せて、耳かきをしてさしあげたら
どんな反応をされるのか、知りたかったのよ
ええ、誰に対してもこんなことするわけじゃあないわ
お友達の貴方にだけ、特別よ
(右、耳かき継続)

そろそろ、右のお耳も梵天で仕上げにしましょうか
(右、梵天開始)

今度はなあに?
貴方のことが好きかって?
もちろん、大好きなお友達よ
だけど、どうしてそんなことを聞くの?
……まあ、そうなの
貴方のご学友に、仲の良い女性同士に対して酷いことを言う方がいるのね
(悲しそうに)そうよね、この学校だけでもこれだけ人がいるんだもの
一人、二人ぐらいはそんな人がいるのかもしれないわね
……ねえ、これは私の考えなのだけれど
貴方にそんなことを言った人たちはきっと、羨ましがっているんじゃないかしら
大切なお友達がいないから、酷いことを言って自分を慰めているんだわ
だから、そんなこと気にする必要はないわよ
そう言ってもらえてほっとした? なら、良かったわ
これからも私と仲良くしてちょうだいね
(右、梵天継続)

お耳のお手入れはここまでにしようかしら
あんまり長いこと続けていても、貴方も疲れてしまうわよね
(主人公、起き上がる)
(SE:起き上がる音)
そうね、もうこんな時間。楽しい時間はあっという間よね
……ねえ、何だか暗い顔をなさっているわ。どうかしたの?
私に言いたいことがあるなら遠慮なく言ってちょうだい
お友達に隠し事はいけないのよ
え? お友達ではなく、「お姉さま」になってほしい?
……そう。私のことをそんな風に思ってくださっていたの……
(少し間を置いて)……ああ、ごめんなさい
貴方にそんなことを言っていただけるとは思わなくて、少しぼうっとしてしまったわ
……そうね。実は私も、貴方のような妹がいたらいいなと思ったことがあるの
ええ。貴方のお願い、喜んで受け入れるわ
(右耳に囁く)今日から私と貴女は秘密の姉妹。ふふふっ

クレジット
・台本(ゆるボイ!)
秘密の想い、乙女の園にて
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
暇崎ルア
ライター情報
小説執筆の傍ら、「安心して眠りたい」と言う欲望から主に睡眠導入シチュエーションボイスのフリー台本を書いている台本師です。
Youtube等、基本無料配信でのご使用であればご自由にお使いください。
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