ギャルで家庭的なお姉ちゃんは、オタクなボクに対してヤンデレです。

あー、おかえり。
早かったね。もっと遅くなるかと思ってたわ。
はあ？　うるさいなあ。
靴くらい散らかっててもいいだろ。
ったく、いつもいつも細かいな。
それだから女にもてないんだよ。

……へーえ。彼女が出来たんだ？
あっは。お前がぁ？
彼女も趣味悪いな。
お前みたいなどんくさい奴、どうやったら好きになれるんだよ。
はいはい。何だっけ。
割れ鍋に綴じ蓋～とか言うやつだろ。

彼女のことを悪く言うなんて許さないぃ？
ウケる。なにかっこいいこと言ってんの。
それで彼女守ってるつもりなんだ？
あはは。マジでダサいし。

はいはーい。玄関で騒いでないであがってこい。
夕飯の準備手伝え。
手はちゃんと洗えよ。うがいもな。
うちんなかにばい菌持ち込むなよ。
お前自体がばい菌みたいなもんだけど。
だーから、唾とばすなっつってんだろ。
キモいんだよ。

はーあ。もっと可愛い弟が良かったなあ。
あ？　お前可愛くねえよ。どっからどう見てもキモオタ。
萎えるわあ～。
並んで飯作っててもマジ楽しくない。
ほら、お玉とって。
気が利かないな。

こーんなにお姉は可愛いのに…。
自分で言うな？　お前が言ったら犯罪だけど、ウチはまともだし。
お前、ウチの顔は嫌いじゃないだろ～？
ほら、近くで見て良いんだぞ。（囁き）

……く、ははは！　なーに反応してんだよ。
そ～んなにお姉のこと好きかぁ？
これだけ馬鹿にしてんのに、顔近づけられただけで、照れちゃうんだな。
……そういうとこ、可愛いぞ。
ぷぷぷ。マジにすんなって。
キモ。マジキモーい。

よし、良い感じになってきた。ちょっと火を止めてっと…。
ほら、ちっさい皿とって。
ん。味見するだろ？
あー馬鹿。熱いからちょっと待てって。
今冷ましてやる。…ふー……ふー。
これで大丈夫だ。

……どう？
美味いか。そっか、よかったな。
まーお前は、お姉の作ったモンなら、なんでも美味いんだろうけど。
昔から食わせてるからなあ。
むしろ、舌がウチの味に慣れてんだろな。
はーむかつくな、その顔。不満なのか？
お前の胃は、ウチにつかまれてんだよ。
どーせ他のモン食ってもまずいだろ。
……ほらみろ。
ざまあ。

じゃあさー。
お前の鞄の中に入ってるクッキー、捨てて良いよね？
あ？　馬鹿にしてんのか。
ごまかしても無駄だし。もう知ってっし。
彼女にもらったやつ、入ってんだろ。
今日調理実習だったもんなー。

素人が騒ぎながら作ったクッキー、まずいに決まってんだろ。
お姉のクッキーとは比べらんねーよ。
そのクソまずクッキー、捨てろ。ゴミだ。
ほら捨てろ。
捨てろって。
捨てろよ！　お前の手で！！

……よーし。いいこだ。
実際まずかったんだろ～？
一口食って、すぐ鞄にしまったもんな。
お前のお口は正直だよ。
お前自身と違ってな。
クッキーなら、さっき焼いたのがあるから、後で食べような。

なに？　お姉……張り合ってんの、って？
ばっかじゃねーの？
お前の彼女なんかに張り合うわけねーだろ。
そもそも勝ってんだよ。
お前にも、ね。

（押し倒す。声が近くなる）
ほーら。押し倒しちゃったぞ。
お前相変わらずクソザコだよな。
もっと筋肉つけろよ～。胸もぷにぷにしてんぞ。

お前……お姉の顔、好きだろ。
あはっ。声もか？
たくさん堪能しろよ。

お前はお姉に勝てねぇんだよ。
お姉の所有物なん。
なのに何？　外でテキトーな女とデートして…
今日もだろ？　デート。
知ってんだよ。だから早かったなって言ったんだし。

ボクちゃんは健全な交際してんでちゅか～？
信じらんねー。
あ？　お前じゃねえよ。お前の彼女だよ。
彼女になっといて、やることやってねえとかダセーし。
それともお前がビビりだったのか。
はーん。そっかあ。
今度からお前のこと、チェリーちゃん、って呼んでやんよ。

チェリーちゃん。
くふふ。可愛いねえ～。
……はー。クソッ。ムカつくわ。

お姉はお前が生まれた頃から知ってんだよ。
一緒にお風呂入ってっし。
飯も作って食わせてた。
お前の体はぜーんぶ、全部お姉が作ったんだ。

でもお前はそんなこと、全部忘れてんだろ。
お姉がどれだけ、お前のことだけ見てんのか、気づかずに…。
クソ彼女と楽しくデートして…。
お前がお姉のことなんか忘れて、好き勝手なことしてんの見ると、気ぃ狂うんだわ。
なにやってんのって。
マジウゼーし。
お前の周りに居る奴、全部しばき倒したくなる。

くせぇオタクどももムカつくし、ゴミみたいな女も蹴散らしたい。
お前が汚れんだろーが。近づくんじゃねえよ、カス。
お前はお姉のものなんだよ！
わかんねーのか？！

はークソ！　クソザコ童貞！
お前さー。部屋にあるだっせえシャツ着てデート行けよ。
それがお似合いだろ、オタク。
あの趣味のわりー彼女なら喜んでくれるだろ。
キモオタ同士お似合いだよ。ゴミにまみれてこい。
そうしたら、いっそ、ウチの気もすっきりするかもしんねー…。

あ？　お姉がお前のこと好き？
んなわけあるかボケ。
それで足りると思ってんのか？

友だちにさー、ちょっと相談したら、気が狂ってるって言われたよ。
弟に執着しすぎって。
っはー！　馬鹿みてぇ。
普通だろこんなん。

お前の体も、食うものも、全部管理してぇんだよ。
お姉だけのお前だってわからせてえ。
わからせてぇな。
なあ、なにしたらわかる？
お姉がどんだけお前のこと大切にしてるかさあ。
愛してるとかじゃたんねぇんだわ。
殺したい。……いっそ殺してぇな。
お前がウチと関係なく生きてくのを見るくらいなら、今殺してぇ。
あー、はは。冗談だよ。
そのドン引き、マジウケるんだけど。
でも、それ位本気だって、わかったよな。
……よしよし、良い子だ。

殺すのはなしだけど、代わりに…。
百回ぐらいボコっとくか？
あるいは監禁…いやでも、やっぱ学校には行かせたいな。
将来のことは考えないと。
これからずっと、ウチはお前のそばにいるんだし。
なあ。

お前、お姉のことはお姉としか考えてねーだろ。
それでいいよ。
お姉はずっと、お前のことしか考えないから。
あー……クソ彼女とは別れろ。
お前にまずいモン食わせたやつなんか、許せるかよ。
わかったな。

よし、じゃあ飯にすっぞ。
食わないなんて選択肢はないからな。
お前はこれからも、お姉の飯に生かされてくんだよ。

・台本（ゆるボイ！）
【男性向け】ギャルお姉ちゃんはボクにだけヤンデレ。台本
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・台本制作者
雅王とらい