サキュバスのお姉さんがあなたを攻略しようと耳かきをしに来る話です。

こんばんはー　また来ちゃいましたー

えへへーっ……って
……もぉ……つれないなぁ……まだ怒ってるの？

そうって……
むぅ……

ごめんなさい……
わたし男の人って、サキュバスに夜這いされるのを心待ちにしてるってずっと思ってたから、まさかそんなに嫌だったなんて知らなかったの……
本当にごめんなさい……

えっと、それでね、今日はああいう過激なのじゃなくて、もう少し段階をふんであなたと親しくなりたいなって思って来たの
だから少しだけ私に時間をくれない？

本当に少しでいいの
ほんのすこーしだけ時間をくれたら、私の誠意も伝えられると思うし、それにあなたの気分もすっきりさせられると思う……ね？
いいでしょ？


（右耳から囁き）ねえ
悪いようにしないよ？

ほんと……

気に入らなかったらすぐ帰るし、二度とここには来ないからさ……ね？
おねがい

（囁き解除）

どんなのって？
あっ、興味持ってくれた？　嬉しいなぁ……
ありがとう

えっとね、今日は耳かきしようと思うの
耳かき

とっても良いアイディアだと思わない？
どうかな？　わたし結構うまいけどだめ？

えーっ！　いい！？　いいの？　やったぁ　ありがとー

やっぱり思った通りだね
あなたって本当に優しい……


あのね、わたし、もしかしたら追い返されちゃうかもって心配してたんだよね

え？　なんで心配してたのかって？　そんなのあなたと仲悪い状態で終わりたくないからにきまってるでしょ……

ほら、これ見て

この服ねあなたの好みに合わせて落ち着いた感じのやつ探してきたの。

それからこれ、膝枕することも考えて柔らかい生地のスカートも穿いてきたよ？
うん、触ってもいいよ
あなたのために用意したんだから

これで少しは私の気持ち伝わったかな……？

うふふっ、そっか、それならよかった

じゃあ、多少私の気持ちも伝わったことだし、耳かきやっちゃおっか

うふふっ

ごめん、ちょっとここ、横になれる？

ああっ！　だーめ！
さっき言ったでしょ！
ここ！　膝枕だよ！

もお……

そのためにコーディネートしてきたんだから、使わないなんてもったいないでしょ？

ほら、恥ずかしがらないで

そうそう、その調子
流れに身を任せることも重要なのよ
さすがに今日は何にもしないしさ

よし　じゃあ気を取り直して　耳かきしていくね！

（耳かき開始）

痛くはない？

そう、わかった
ここからだと表情ほとんどわからないから、今みたいに教えてくれるとすごく助かるよ
ありがとうねー

んぅ？　気持ち良いって？
もし、わたしをお兄さんのお嫁さんにしてくれるなら、毎日してあげる
それだけじゃないよ？　お家のことも全部やってあげるし、耳かき以外のことだって……

どう？　良いと思わない？
うん……まあ多少あなたの精気はもらわないといけないけど、それはもちろん負担にならない程度にやるからさ
考えておいてほしいな！　えへへ……

ごめん、続きやっていくね

ん……ん……ん……ん……

はいおっけー、次は左ね

（左耳開始）

ねえ、お兄さんは私のこと嫌い？
ちゃんと答えてほしいな
私はお兄さんのこと好きだけど、もしお兄さんが嫌いなんだったらもう来ないようにしないといけないから


ふーん、そっか……別にか……
だったらまた明日も来るね！

なんでじゃないでしょー？
わたしちゃんと答えてって言ったじゃん！
なのに別にって……それは多少好きってことでしょ？

あの、でもさ、これだけ色々あってもはっきり嫌いってわけじゃないんだったら、これからもっと仲良くなれる伸びしろはあると思うんだよね
だからもうちょっとだけ私と一緒にいてほしいな……

あ、あと一応言っておくけど、私はお兄さんのこと大好きだよ！

それから、お兄さんの味もね......クフッ

ううん、別にこっちのこと

ほらほら、そのまま甘えていいよ
私がいくらでも受け止めてあげる

よしよし……　よしよし……　よしよし……　よしよし……　よしよし……　よしよし……　よしよし……　よしよし……


よし……よし……　よし……よし……　よし……よし……　よし……よし……

いいこ……いいこ……
かわいいかわいいお兄さん

私はどこにもいかないし、あなたさえよければずっと一緒にいてあげる

恥ずかしがらないで、好きなだけ私に感情ぶつけていいよ
わたしはあなたの見方だから……

ん？　今さ、ここにいてほしいって言ってくれたの？
ねえ、言ったよね？
うふふっ　やっとその気になってくれたんだ　ありがとうね
きっと力になれると思う。
だからこれからよろしくね
あ・な・た　うふふふふふふっ

・台本（ゆるボイ！）
おしかけサキュバスに耳かきされた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
三上能夢