眠れない姉を寝かしつけてあげる弟
(一人称変更・一部アドリブ追加ＯＫ)

ＳＥ：ドアノック音

「うーん……なに？もう寝てま～す。
…うーるーさーいー」

ＳＥ：布団の衣擦れ音

「勝手に入ってくんなよっ。
ええ……早く寝なきゃいけないのに眠れないの？
今日あんまり運動してないからじゃない？
……でもさぁ、今からランニングとか
一緒に筋トレとか無理だよ。
姉ちゃんの部屋に移動するんのめんどいし、眠いしぃ……。
……じゃあ諦めて寝ることに専念したら？
仕方ないから布団入っていいよ」

ＳＥ：布団の衣擦れ音

「数でも数えようか？２０までね。
(気だるそうに・眠そうに数える)
いくよー。
いーち、にー、さーん、よーん
ごー、ろーく、しーち、はーち、きゅうー、じゅうー
じゅうーいち、じゅうに、じゅうさーん
じゅうよーん、じゅうご、じゅうろーく
じゅうしーち、じゅうはーち、じゅうきゅう、にじゅーう……

ちょっとは眠気が来たみたいだね。
……昔姉ちゃんがしてくれたヤツやってあげようか、そこそこ効くよ。
頭かして。
ん……もうちょいこっち。撫で撫で。
……はは、変な感じ？
……わっ、僕の髪は撫でなくていいんだよぉ……うう…
……やっぱりこれ好きかも……。
あ……気持ちよくて先に寝ちゃいそう……

……何か話してくれたら、眠くなるかもしれない？
仕方ないなあ、この借りは明日しっかり返してもらうからなー。
先に僕が夢の中に入っても
勝手に寝顔撮って姉ちゃんの友達に見せたりするなよ？
密かに隠し撮りしてるの、気づいてるんだからな。
……可愛い弟を自慢したいって……僕そんな可愛い系じゃないだろー。
……女子はそういうの好きなんだ。変なの……よく分からないよ。

うーん……どういう話が眠くなるかな……。
……僕も閉じるから、姉ちゃんも目閉じててね」

▲※(▲間はアドリブ話も可・囁くようにゆったりとお話し下さい)

「この間、下校途中に友達が無性にお腹が空いたらしくて
公園の中に咲いてる花の蜜を吸って食べてたんだ。
犬の散歩は禁止されてるし、車通りが少ない場所だから
衛生的に問題ない、はず。
僕もちょっとだけ吸ってみたら、甘くて美味しかったよ。
……小さい頃に、姉ちゃんともやったよね……ちょっぴり懐かしかったよ。

それで少しだけお腹を満たした後に、恋愛相談されたんだ。
別のクラスに気になる子ができて、告白したいんだって。
でも僕は恋したことないし、具体的な事が浮かばなくて……

とりあえず、放課後に呼び出して思いを伝えてみたら？ってアドバイスしたんだ。
連絡先の交換に成功しても、ＳＮＳで告白されたら、冷めちゃう子かもしれないし……
僕だったら、会って気持ちを伝えほしいかも……
姉ちゃんもきっと同じだよね。相手の顔を見て、好きって……
言って……ほしい、よ……ね……(眠りかける)

ふぁあ(あくび)
その後、友達とその子は付き合うことになりましたとさ……めでたしめでたし……
友達って言ってたけど、僕にとって親友だから、恋人を優先する事が増えて
ちょっぴり寂しいよ……
放課後話すことも減ったし、公園でやってるサッカーも野球も参加してくんなくてさ……
最近僕の帰りが早かったのは、一人でやる事が見つからなかったんだ。

でも、この話を聞いたからには……
今度から姉ちゃんが僕と遊んでくれるだろ……
たまにはゲームの相手して、よ……(眠りかける)」

▲※(▲の間はアドリブの話でも可)

「あ……雨が降ってきた…みたい……ふぁあ(あくび)
遠くで、雷の音も聞こえ、る………
姉、ちゃんが怖がらないなんて……
うぅ…ん……あれ……眠って、る……？
ん……すー……すー……僕も……すーすー……」

・台本（ゆるボイ！）
中学生の弟と添い寝
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
柊むーす