- お姉さん
- 清楚
- 切ない
- 癒し
公開日2021年07月10日 12:21
更新日2021年07月10日 12:21
文字数
981文字(約 3分17秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
不思議な雰囲気のお姉さん
視聴者役柄
生きることに絶望してしまった会社員
場所
駅のホーム~海が見える場所
あらすじ
生きることに絶望してしまった男性、早朝のホームで線路を見つめていた彼の前に現れたのは、どこか不思議な雰囲気を纏った女性で…
本編
ねぇ、それ以上進んだら死んじゃうよ。
(電車通過SE ※使用可能な場合)
……電車行っちゃったね。…もしかして、余計な事しちゃった?
こんな始発の時間なら人がいないと思ったのかな?
私? んー。今は私の事より、アナタのお話をしようよ。
――アナタ死にたいの?
見ればわかるだろって?
…そうだね。だから私は止めたの。
これ、私の手鏡、貸してあげる。自分の顔よく見て。
アナタの顔全然死にたそうな顔してないよ。
死んで楽になろうとしてるのに、すごく苦しそうな顔してる。
楽になるんだから、楽しそうな顔をするものなんじゃないの?
私は死にたいと思った事がないから分からないけど、死ぬ直前までそんなに苦しい顔で辛い思いをする必要があるのかな?
心残りがあるから、生きることへの執着が少しでもあるから、アナタは私の言葉に耳を傾けたんでしょ。
―――アナタいつも上りの電車に乗ってるよね?
だから今日はこっち。
…下りの電車に乗ってみよ。
なに?さっきまで死のうとしてたんだから、会社をさぼるくらい問題ないでしょ?
ほら、ちょうど電車が来たよ。乗ろ。
――不思議だね。いつもはアナタを辛い会社に連れていくアイアンメイデンのような電車が、今はアナタを会社から遠ざける救いの箱舟になってるんだよ。
ふふっ。なんだか笑っちゃう。
―ねぇ。自分の事ちゃんと認めてる?自分の事褒めてあげられてる?
生きてるとさ、辛いことってたくさんあるよね。苦しい思いってたくさんするよね。
世界はすごく残酷だけど…。
でもね…。
世界は思っているほど、アナタに対して厳しいわけじゃないよ。
アナタが少し行動するだけでいいの。
……もうすぐ見えてくるよ。
―ほらっ、見て。
朝日に照らされた綺麗な海。
こんなに綺麗な海が見られたのは、今日アナタが行動した結果だよ。
ふふっ…。
はい、ハンカチ。貸してあげるね。
涙、流れてるよ。
…私はね、アナタにもっと自分を認めて欲しいの。褒めてあげてほしいの。
アナタの頑張りや努力を本当に理解できるのはアナタ自身だけなんだよ。
だからね。もっとアナタがアナタを大切にしてあげて。
自分に優しくするところから、世界の優しさは始まるよ。
顔……なんだか楽しそうに見える。
もしかして、今度こそ死んで楽になろうとしてる?
ふふふっ。冗談だよ。
さぁ、行こうか。
どこにって?
だってもう死ぬつもりはないんでしょ。
なら、アナタは、始まったばかりの優しい世界に戻らないと。
―それじゃあ…いってらっしゃい。
(電車通過SE ※使用可能な場合)
……電車行っちゃったね。…もしかして、余計な事しちゃった?
こんな始発の時間なら人がいないと思ったのかな?
私? んー。今は私の事より、アナタのお話をしようよ。
――アナタ死にたいの?
見ればわかるだろって?
…そうだね。だから私は止めたの。
これ、私の手鏡、貸してあげる。自分の顔よく見て。
アナタの顔全然死にたそうな顔してないよ。
死んで楽になろうとしてるのに、すごく苦しそうな顔してる。
楽になるんだから、楽しそうな顔をするものなんじゃないの?
私は死にたいと思った事がないから分からないけど、死ぬ直前までそんなに苦しい顔で辛い思いをする必要があるのかな?
心残りがあるから、生きることへの執着が少しでもあるから、アナタは私の言葉に耳を傾けたんでしょ。
―――アナタいつも上りの電車に乗ってるよね?
だから今日はこっち。
…下りの電車に乗ってみよ。
なに?さっきまで死のうとしてたんだから、会社をさぼるくらい問題ないでしょ?
ほら、ちょうど電車が来たよ。乗ろ。
――不思議だね。いつもはアナタを辛い会社に連れていくアイアンメイデンのような電車が、今はアナタを会社から遠ざける救いの箱舟になってるんだよ。
ふふっ。なんだか笑っちゃう。
―ねぇ。自分の事ちゃんと認めてる?自分の事褒めてあげられてる?
生きてるとさ、辛いことってたくさんあるよね。苦しい思いってたくさんするよね。
世界はすごく残酷だけど…。
でもね…。
世界は思っているほど、アナタに対して厳しいわけじゃないよ。
アナタが少し行動するだけでいいの。
……もうすぐ見えてくるよ。
―ほらっ、見て。
朝日に照らされた綺麗な海。
こんなに綺麗な海が見られたのは、今日アナタが行動した結果だよ。
ふふっ…。
はい、ハンカチ。貸してあげるね。
涙、流れてるよ。
…私はね、アナタにもっと自分を認めて欲しいの。褒めてあげてほしいの。
アナタの頑張りや努力を本当に理解できるのはアナタ自身だけなんだよ。
だからね。もっとアナタがアナタを大切にしてあげて。
自分に優しくするところから、世界の優しさは始まるよ。
顔……なんだか楽しそうに見える。
もしかして、今度こそ死んで楽になろうとしてる?
ふふふっ。冗談だよ。
さぁ、行こうか。
どこにって?
だってもう死ぬつもりはないんでしょ。
なら、アナタは、始まったばかりの優しい世界に戻らないと。
―それじゃあ…いってらっしゃい。
クレジット
ライター情報
初めまして。
隠れオタクでおねショタ大好き男の娘の 椿ふゆか です。
ゲーム・朗読・フリーシチュボ台本の作成などしています。
「私の楽しい」を皆さんと「一緒に楽しめる」ような活動をしたいなと思っています。
一緒に楽しい時間を過ごしましょう!
YouTubeでも活動しているので、そちらにも遊びに来ていただけたら嬉しいです。
使用条件は「楽しんでいただくこと」のみ!
使用報告は任意ですが、していただけると励みになります!
そして、私が光の速さで聞きに行きます!
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