幼馴染に呼び出され、その先で幼馴染に一杯脅されながらのゾクゾク耳かきを体験します。

……ん？

なにか、用？
（ぶっきらぼうに）

この後、来てくれだって？

いやよ。
（吐き捨てるように）

この後、私も用事があって忙しいから、

残念ながら、君にはかまってあげられないの。

ってか、かまってあげたところで、

君、期待通りの顔、しないじゃん？

もう少し、話題に花を咲かせる手伝いをしてくれるとか、

楽しいことでも面倒なことでも、なんでもいいから一緒に考えるとか、

お・も・に、私のことをもっと見てくれるとか、ないの？

……はぁ。
（深めのため息）

いつも見てるだろーって、それは私の求めるものじゃないの。

だから、却下。

……いいから来い？

ずいぶん強引になったね。
（見直した、という感じ）

明日じゃダメなことなの？

どーーーーーしても、すぐに話したいこと？

ふむふむ、たとえばー？

……なるほどぉー。

最近、身の回りの女子がケガしてることね～。
（特に興味がなさそうに）

で、場所はどこでもいいの？

うんうん、なるほどね。

そんな人気のない所で、二人っきりでおしゃべりしたいんだね。

……いいよ！

なんだか久しぶりだね、君からそんなお誘いが来るなんて。

じゃあ、あとでそこに待ち合わせね。

君から誘ってきたんだから、

遅れてきたりしたら嫌だからね？
（囁き・低音）

（場面転換）

おっ、いたいた。

待った？

って、いやいや、そこは「待ってないよ」でしょ。

こーんな幼馴染を持っておいて、そーゆー気遣いもしてくれないんだー。

ま、いいや。

で、話って？

告白かな？　私と正式に恋人になりたいのかな？

んふふ……

それとも、何か分かっちゃった、とか？
（囁き）

っだめ、逃げないで。
（優しくも逃がさない感じ。手だけを握られている）

こういういい機会だから、ちゃんと君にだけは話しておこうかなと思って。

まぁ、君が知ったところで、なぁんにもできることはないけどね。

君が話したいこと、私がしゃべってあげよっか。

「お前は一体何人の女の子を傷つければ気が済むんだ」
（棒読み）

ね、当たってるでしょ。

状況的にも、あなたには心当たりがありすぎるもんねー。

目を逸らせないでしょ？
（囁き、低音）

んふふ……

いいよ、その目……

怯えてるけど、ちょっとは怒りもあるみたいかな？

なんでこんなことをするのか？

わからない？

わからないかなぁ？

……はぁ、失格。
（怖い感じ）

自分で分かるくらいになったら、やめてあげようかなって思ったんだけど。

でもー……ふふっ、そーだなぁ。

お話は長くなるから、耳かきしながら教えてあげる。

嫌、かな？

……嫌って言ったら、他の女の子に耳かきしようかな……
（低音・ぼそぼそと）

ふふっ、よしよし、幼馴染の耳かきを受ける気になったね。

さ、耳かきといえば定番の膝枕、してあげる。

え？　他の子にはしないよぉ～！

適当な子には、適当な台で十分なんだから。

さ、どうでもいいことは放っておいて、頭、のせて？

ん、ふふ。可愛い。なでなで。

ぁっ、だめだよ動いちゃ。危ないんだから。

じゃあ、耳かきいくよ～……

（適宜・右耳かき）

んー、あんまり溜まってないね～。

でも、知ってる？

耳かきって、実は綺麗にするのより、

気持ちいいから、やるんだって。

んふふ、嘘だろって？

どーなんでしょーか？

だから、君は耳かきをしてほしいんじゃなくて、

（囁き）気持ちよく、してほしいんだよ。

んふふふっ、まぁ、否定しても別にいいけど。

身体はやめてほしそうにないから、続けてあげるね。

（しばらく）

あっ、そういえばそういえば。

なんで私があなたの周りの女の子に手を出すか、だっけ。

想像してみて？

結果的に、あなたの周りに女の子が近づかなくなってるよね。

んふふ……

あ、もう綺麗になったかな。

じゃあ、あとは梵天で～……

（しばらく梵天）

ん、綺麗だね。

で、仕上げするから、ちょっとまってねー……

（長めに吹きかけ）ふぅー……

さて、気持ちよかった？

んふふ、こんなことしてあげるの、私くらいしかいないもんね。

でも、だめだよ。

私を普通に好きになるなんて、ダメ。

なんで？

君は質問しかできないのかしら？

そんな空っぽの頭は、私がちゃんと見てあげなきゃね。

さ、もう片方の耳からも覗いてあげるから、左耳を上にして。

そう。言うことが聞けて、いい子だね。

でも、そういう君が好きなわけじゃないの。

さ、左耳を掃除しながら、またお話してあげる。

（適宜・左耳かき）

ねね、私の欲しい愛って、何か分かる？

ここまで来たら、もうわかるよね？

いくら鈍感でも、今まで私と長く過ごしたんだから分かるよね。

……ずっと、消えない感情で愛してほしいんだよね。

それは好きって感情？　楽しいってこと？　気持ちいいのも離れられなくなる理由なのかな。

ううん、全部違うと思うんだ。

私は、君が私に怖いって思ってほしいの。

従わないとだめだ、身を捧げないとおかしくなる。
（可愛い男っぽい声で主人公の代弁）

（囁き）何もかも、投げ出しちゃえ

そう思えるまで、終わらないよ。

さ、梵天で仕上げ、しようね。

（梵天）

怖いって感情じゃなくてもいいんだよ。

私が憎い？　私が目障り？　

私に、いなくなってほしい？

んふふ、そうやって意識から排除しようとすればするほど、私を意識しなくちゃでしょ？

いいよ……。

そうやって、私だけを考えて……私だけを意識して……私だけで頭をいっぱいにして……

（長めに吹きかけ）ふぅー……ふぅーー……。

分かった？

ね、君の瞳を見せて……

とっても怯え切ってる……

耳かきの間とか、ずっとドキドキしてたのかな。

逃げたい？

でも、私が怖い感情は、もう二度と消えないよね。

んふふふ……君の言う通り、来てよかった。

こんなに、君の心に私を刻み付けられたんだもん。

これからも、わたしは君を逃がさないから。

たっくさん、私に怯えてね……♡

・台本（ゆるボイ！）
ヤンデレ幼馴染「いっぱい、私に怯えてね♡」
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
空上新奇