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始まりは指先から
written by 黒根 ユウ
  • シリアス
公開日2021年08月01日 05:12 更新日2021年08月01日 05:12
文字数
1053文字(約 3分31秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
本屋で同じ本を取ろうとして指先が触れ合う2人・・
同じ本を手に取ろうとしたのには理由があるようです。
本編
(本屋さんの中、同じ本をとろうとした男の子と指が接触)
あ、ごめんなさい。キミのこの本を?
いえ、いいんですよ。私は今度で。
これ最後の1冊みたいだし、キミに譲るよ。
キミの方が早かったし。
え、いいの?
他の本屋さんを見に行くの?
あ、待って。そこまでしなくても、私は注文でいいから。
あーあ、行っちゃった。

この前の彼。欲しい本買ったのかなぁ。
驚かせちゃったのかな。
顔真っ赤にして、ちょっとかわいかったかな。
あったあった。
あ!またキミ。
すっごい偶然だね。
また同じ本手に取ろうとしちゃったね。
運命感じちゃう。キミもそう思うでしょ?

そうそう!この前はありがとう。
キミは他の本屋さんであの本買ったの?
もう読んだ?まだなんだ。
じゃあネタバレな事は言っちゃだめだよね(笑)

今日はこの本を探しにきたの?
この本面白いよね。このシリーズ、私も大好き。
主人公がかっこいいんだよねぇ。

こういう本も読むんだね。他にはどんなの読むの?
このタイプが好きなら、ちょっと待ってね。ええっとー。
これこれ!この本、読んだことある?
ん?まだ無いの?
けっこうおすすめ!この本も気に入ると思うよ!

あ、ごめんね。なんか勝手に喋っちゃって。
とりあえず、今回はラス1でもないし、仲良く一緒に買っちゃおうか?
あ、あれ?
買わないの?
また真っ赤になって出て行っちゃった。
うーん、ちょっと喋りすぎちゃったかなぁ。

今日も彼来てるかな。
こうやって、私が本屋さんをぶらぶらしていると・・・
また出会ったりしてね。
って、また会ったね。
今度も同じ本手に取っちゃったね。
もう3回目、ここまで来ると必然だね。
そう、必然。
この本欲しいの?
じゃあこの本を買って連れて帰ってあげて?
その時は、レジに行くのを忘れたらダメだからね。

びっくりしてるね。驚かせちゃったらごめん。
実はね、私はこの本屋さんの保安員なんだ。
少し、話を聞いてくれる?
前、ある男の子が本をレジを通さずに持って帰ってしまったの。
きっと考え事でもしていて、忘れてちゃったんだね。
その時は追いかけても見失って、気が付かせることができなかった。
だから、次にその子が来た時には、忘れないようにしてあげようって決めたの。
そしてその子はまたお店にやって来た…。
ってお話。
どう?キミはレジに行くのを忘れないよね?
良かった、ありがとう。

キミは本が好き?
そうか。好きなんだね。
ありがとう。本もね、きっとキミの事が好きだよ。
それなら、ちゃんと胸を張って持って帰ってあげてね。
あと、この前オススメした本、
あれはほんっとにオススメだから。
いつか読んでみてね。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
始まりは指先から
https://x.com/yuru_voi

・台本制作者
黒根 ユウ
ライター情報
主に男性向けボイスシナリオを作成しています。全てフリー台本です。
R15内容を含む作品がありますので閲覧の際はご注意ください。

何かれば連絡先までお願いいたします。
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