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優しいクール系メイドに罵って欲しいとお願いしてみたら……
written by コロメ
  • ヤンデレ
  • メイド
  • 甘々
  • 罵倒
  • 拘束
  • 純愛
  • 敬語
公開日2021年09月26日 19:05 更新日2021年09月26日 19:05
文字数
2308文字(約 7分42秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
メイド
視聴者役柄
主人
場所
大きな屋敷
あらすじ
裕福な家庭で育った主人は物心ついた時からメイドに献身的な世話をされてきた。普段は従順で優しいメイドだが、そんなメイドが反抗的になったらどうなるのか、知的好奇心には勝てなかった。
主人に汚い言葉を浴びせ、それに至極の笑みを浮かべるメイドが見たくて、主人はメイドの部屋へ訪れ、奇怪なお願いを口にするお話です。純愛モノが書きたくて投稿しました。よろしくお願いします。
本編
ご主人様、今すぐにこの場で首を切って死んでください。
……え?まさか聞こえなかったわけではないですよね?耳にゴミでも詰まってるんですか?
何度も言いますが、私はご主人様の事が死ぬほど嫌いなんです。
息をして、そこに存在している事自体、許しがたいんですよ。ご主人様が部屋でゴキブリを見たら何が何でも殺したくなるでしょう?それと同じ事です。
自分で首を切れないようなら私が介錯してあげますよ?さ、現世に別れを告げてそこの椅子に座ってください。

(優しい口調)
……あの、ご主人様。ちょっと聞きたいのですが、なんですかこれ?
こんなのを読ませてどういうつもりですか?
……一回私に滅茶苦茶嫌われてみたかった?
はあ。ご主人様の性癖は私の知る所ではありませんが、こんな事言わされても私はご主人様を嫌いになんてなりませんよ。
仕える主人を尊敬できなければもうそれはメイドとしては失格ではありませんか?
え?……まぁ、ご主人様の希望であれば演じますが、そこまで演技に期待しないでくださいね。こほん。

(厳しめの口調)
……はあ、少しは抵抗すると思いましたが、こんなに情けなくのこのこやって来て結局椅子に座るんですね。
こうまで言われて恥ずかしくないんですか?
家族、友達、地域住民の方々もとより全世界の人間に申し訳ないと思わないのですか?
みっともなく痴態を晒すご主人様は末代までの恥です。それを自覚してご主人様だなんて大層な呼び方をさせている事実に少しはご自身でも恥を覚えてください。
あ、すみません。豚以下の知能のご主人様には少し難しい内容でしたか。馬鹿みたいな顔をぶら下げて、惨めを通り越して哀れです。
ほら、そんな矮小な存在のご主人様でも、命は惜しいでしょう?
今すぐ私の足にすがりついて、頬を靴底に擦り付ければ寛大なご主人様のメイドは許してくれるかもしれませんよ?


(優しい口調)
……ええと、ご主人様。なんですかこれ?
何度も言いますがなんですかこれ?
そういった趣味があるのは何となく気付いていましたがこれほど滅茶苦茶に言ってしまうとなんだか申し訳ないんですが。
……いや褒めないでください。散々ののしっているのになんで褒められるんですか?
いいののしり具合だじゃないんですよ。
こういうセリフを言う度に改めて思うのですが、私はご主人様が嫌いになった事なんて一度もありません。
だから、なぜか嫌われたいみたいですけど、私にはあまり意味ないですよ。
……はぁ、そこまでおっしゃられるなら、全然やりますけど……。
でも今からは途中で辞めてくれって言わないでくださいね。
なんか、途中で辞めると調子が狂うんですよ。
緩急の付けすぎで酔いそうになるんです。いいですか?
わかりました、じゃあやりますよ。ご主人様にも困ったものです。

(優しめの口調で)
……あはは、本当に靴底に頬を擦り付け始めましたよこのご主人様は。
主人と従者という立場でありながら、従者に媚びへつらうその姿は無様で気持ち悪いですね。
いいですよ、そんなどうしようもないご主人様でも人の命を持った何かであることには変わりありません。
海よりも深く広い、慈悲の心で生かしておいてあげてもいいですよ。
ただし、今後私の言うことは絶対に聞く事。逆らったら……どうなるかわかりますよね?
あと、私の事は今後ご主人様とでも言ってもらいましょうか。ほら、試しに言ってみてください。薄汚い主人にそう呼ばれるのは身の毛もよだちますが、怖い物見たさで甘んじて受け入れてあげますよ。

……ふふ、なんだかご主人様って呼ばされて嬉しがってませんか?気持ち悪すぎて笑ってしまいます。
ほら、早く椅子に戻りなさい。……それとも、私の言う事が聞けないんですか?それならそれで楽しみが増えるんでいいですけど……
あ、急にいい子になりましたね。まあもう遅いんですけど。
では、そのまま絶対に動かないでくださいね。

カチッ(スイッチを押す音)
(機械音、駆動音)

……はい、スイッチひとつで両腕、両足、全て拘束出来ました。今、ネット通販って凄いですよね。こんな物が簡単に手に入るんですから。
こうなってしまえば、ご主人様はなんの抵抗もできません。
ただ私の気分の赴くままに自由にいじられます。
酷いことはしませんよ?口汚い事もいいません。
ただ、そうですね。
私から与えられる快感が強すぎて、重度の依存症にはなってしまうかもしれませんが。

え?こんなの台本にない?
ええ、無いですよ。この先は私のアドリブです。
ご主人様のお願いをたくさん聞いてあげたんですから、これぐらいはいいですよね。
ああ、暴れても無駄ですよ。
このスイッチを押さない限りは絶対に外れませんから。
それにしても、いつか使おうと思っていた椅子がこんな所で、役に立つなんて。やっぱりセールの時に買っておいて良かったです。

ん?そんな怯えた目をしてどうしましたか? こんな事をする理由ですか?
そうですね……ご主人様はいつもいつもあと少しってところで私から逃げますよね?
毎日もどかしく感じてたんですけど、そんな日々もいいかなって、最近は思ってたんですよ。
ご主人様のためなら我慢なんて全然できるって。
でもご主人様の茶番に付き合ってたらなんか胸が熱くなって来てですね。タガが外れちゃったんですよ。
だからこれは私を挑発したご主人様のせいなんです。私は悪くありません。全てご主人様が悪いんですよ?ふふふ。
あ、怖くて泣いちゃいます?
いいですよ泣いて。
そんなご主人様も大好きですから。
さ、まずは上から行きましょうか。
上を開発し終わったら下までいって、散々焦らして終わらせてあげます。
その頃にはもうよだれを垂らしながら私に懇願してるでしょうけど。
……あはは、さ、これからたくさんアドリブしてあげますから、一緒に楽しみましょう、ご主人様。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
優しいクール系メイドに罵って欲しいとお願いしてみたら……
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
コロメ
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