【あなたのことが心配で仕方ないメイド。】
住み込みのメイドが、ご主人様が帰ってきてしばらくした途端、疲労で倒れたので、死ぬほど心配する。

おかえりなさいませ。ご主人さま。


本日は、お外が大変暑くございましたので
十分に冷えたスープを夕食にご用意いたしました。


ご主人様、上着をこちらに.....。
（お相手の着替えを手伝う。）


本日はとてもお忙しい日だったと伺っております。
この上着もこんなにしわが入って.....

あ、ここ、糸がほつれていますね。後で私が直しておきます。
大丈夫ですよ。
これくらいは、5分もあれば直りますから。

明日には直っていますよ～。
明日には、大事なお客様との対談がありますもんね。
この紺のスーツを着ていかれるのでしょう？
紺は目の前の相手に信頼感を与える色だからって、いつもおっしゃってますしね。



................今日のお夕食ですか？
今日はご主人様の疲れがとれるよう、豚肉とお野菜をたっぷり入れた、豚しゃぶをメインとしています。
豚肉を多めに入れたので、ビタミンがたくさん取れて疲労回復効果が期待できますよ。




（お相手が、疲れの為身体をよろける。）
................っあ！　........ご主人様！
大丈夫ですか........？
身体がよろけて........



................すこしめまいがする........？



ああ、お仕事が大変だったのですね。



（ベッドに連れていく。）
ここに寝転がってください。
少し休みましょう。


お夕食は後にいたしましょう、今はなにも考えずに目を閉じてください。





(お相手の肩をさすって、落ち着かせながら語り掛ける。）
今日、何かあったのですか........



........あ。
余計なことは、メイドである私が口をはさんではいけないこと、出しゃばってはいけないこと、よく分かっております。


でも......でも........

今日のご主人様は、帰ってからとても顔色が優れないように見えましたので........

わたくしご主人様のことがとても心配で........。
今こうやって倒れて、いてもたってもいられなくなりました。

私事で良ければ、お聞きしてもいいですか......。



........っあ！でもっ！
お仕事のことは外部に漏らすものではありませんし、無理に話していただかなくても......。


（お相手の汗を拭いてあげる。）
申し訳ありません。私がもっとご主人様の体調管理をうまくしていればこんなことには......。


................え........
................お客様先の少し上のポジションに位置する方に、無神経なことを言われた........？


（お相手の話を、それから静かに聞いてあげる。）

はい........

はい........

なるほど.......。


.......なんてひどいお方なんでしょうね。
.......いや、ご主人様の大事な客様なので、否定的なことを言うつもりはありませんが、でもいくらなんでも、その良い方はひどすぎると思います。



その方は、ご主人様がこんなに素敵な方だっていうこと、知らないんですよ。

絶対そうです。
じゃないとそんなことがいえるはずがありません.......！


（お相手がベッドから起き上がろうとする。）
................もう大丈夫って
だめです。また気分が悪くなったらどうするんですか。


（お相手が膝枕を要求する。）
.......え？
................膝枕してくれないかって........





え、ひ、膝枕なんてそんな........！
あ、明らかにベッドの枕のほうが楽でしょう........！



（お相手はそれでも膝枕がいいと言ってくる。）
................それでもわたくしの膝で寝たいって...。



（動揺しながら。）
ひ、膝枕ですよね........！
わ、分かりました。
私はご主人様のメイド.......！
ご主人様の言うことは、何でも
い、致します........！



（お相手の寝ているベッドに座って、膝枕をする。）
ど、どうですか？寝心地は........



................なんでそんなに動揺しているのかって........


ご、ご主人様を、私の膝にのせてるからですよ......！
あ、あまりしたことがないので、緊張してしまって........！



（お相手が「なんで君の顔赤くなってんの？」と、言ってくる。）
................え？
..............あ、赤くなってなんか、ないです！



出来ればこちらを見ないでいただけるとありがたいです....。
目、閉じていただけますか...。


（お相手が拒否する。）
................やだ。って........
もう.....わ、わたくしを困らせないでくださいよ..！




（自分の手で、あおむけのお相手の目を覆い被す。）
ほら、私の手で、ご主人様の目をふさぎましたから、これで何も見えないでしょ？
そのままじっとしててください。





（相手の頭を撫でながら。）
........大変、でしたね。
.......今日もお疲れさまです。よく頑張りましたね。




（小声で、お相手に近づいて、ささやくように。）
あ。
この後、夕食をお召し上がりいただいた後
お風呂、どうされます？




................分かりました。
今日も私がご主人様のお背中を流して差し上げますね。


........この間、とても気持ちいいとおっしゃってくれたので
私はすごく嬉しいのです。


何回でも、してあげたくなりました。



（お相手に変態扱いされたので、素直に謝る。）
................変態。って........
すみません........。反省しています........。





お風呂から上がったら、耳かきもしましょうかね。

いつもベッドに転がっている状態でするので、私はそれが慣れていますけど、

今日は、膝枕、でしてもいいかもですね。
たまには........はい。



でも、ご主人様はいつも耳かきが終わらないうちに寝てしまいますので、
ベッドの上だったらいいですけど、
私の膝の上で寝られてしまうと、私は、いろんな意味で困ってしまいますよ？


........もう丈夫そうですかね。
あと10分ほどしたら、お夕食にいたしましょうか。

冷めてしまう前に、お召し上がりください。

（END）

・台本（ゆるボイ！）
可愛いメイドに出迎えられる。
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・台本制作者
つぶらなブドウ