ハロウィンの夜に訪ねて来たのは近所に住む少女。用意してたお菓子を渡すが二度目の要求をされて、、、

～ご使用される場合のお願い～

ご使用の際には、作者名の【羊ノ執事】か本作品のリンクを入れて頂けたら嬉しく思います。

この作品をベースに内容の変更&性別変更など、ＯＫです。

～最後に～

台本を読んで頂けると大変嬉しいです。その為、使用の際はTwitterにて、一言連絡頂けたら、喜んで聞きに行きます。

【インターホン音】
【ドアの音】

お兄さん、こんばんは、トリックオアトリート、お菓子をくれないとお兄さんの命を刈り取っちゃいますよ

あっ、ありがとうございます。やったー、チョコだぁ

もぐもぐ…ごくん…ごちそうさまでした

それじゃあ、もう一度、トリックオアトリート、お菓子をくれないとお兄さんの命を刈り取っちゃいますよ

あれ？どうしたんですか？もうお菓子が無いんですか？

それじゃあ、仕方ありませんね

私はまだ食べたりないのでお兄さんの命をいただくとしましょう

どうせ玩具だろ？

ふふふ、あははは、人間というのは本当に愚かですね。死神の鎌が本物だと分からないなんて…

まぁ、いいや、命を刈り取られるその瞬間まで、玩具だと思い込んでれば良いんです

さよなら、お兄さん

【衝撃音】

(少しの間を空けて)

お兄さん、お兄さんってば…

やっと起きた。ちょっと演技をして、脅かしただけなのに、気絶しちゃうなんて情けない

は？本当に身体に衝撃があった？

そんなわけ無いでしょう。これは玩具の鎌ですよ？ダンボールに銀紙を貼っただけの鎌にそんな力あるわけないんですから…

お兄さんの思い込みです。

なんですか、こっちを睨んで？

え？トリックオアトリート？あっ、いや、今はお菓子持ってないから、後で…

じゃあ、悪戯してやる？待って下さい。話せば分かります。だから、止めて…

いや…ちょっと…こちょこちょしないで…脇は駄目…くすぐったい…ってば…

私が悪かったから…やめ…あははは…そこは駄目…駄目ってばぁ…

(少しの間を空けて)

はぁ…はぁ…お兄さん酷いです…

お兄さんが遠慮無しにこちょこちょするから髪も服もぐちゃぐちゃになっちゃったじゃないですか！

せっかく気合いを入れてセットしたのに、これじゃあ、他のおうち回れないじゃないですか！

どうしてくれるんですか！！？

ごめん？そんな言葉じゃ許しません

許して欲しいなら私のお願いを聞いて下さい

何でも聞く？じゃあ、私がお兄さんと結婚出来る年齢になったら…

お兄さんのお嫁さんにして下さい

何を呆けた顔をしてるんですか？乙女の純情を汚い手で穢(けが)したんですよ。それくらいして当然でしょう

なんだか随分あっさりおーけーしましたね

どうせ大人になる頃には忘れてる？あー、なるほど、私の愛をその程度だと思ってるんですね

ねぇ、お兄さん、これなーんだ？

そうです。本物の包丁です

私はね、お兄さんとの結婚の約束を絶対に忘れません。でも、お兄さんは忘れそうなので忘れられないようにしてあげます

もしお兄さんが私との約束を忘れて他の女と付き合ったりしたら…

その女をこの包丁でグサッですよ、邪魔者は排除しなきゃね、ふふふ、それが嫌だったら、私以外の女を見ないように気を付けて下さいね？

私だけのお兄さん、いいえ、私の未来の旦那様(耳元で囁き)

・台本（ゆるボイ！）
ハロウィンの夜に訪ねて来たのは死神のコスプレをした少女でした
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
羊ノ執事