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死神に魂を(預け/お持ち帰りされ)たおはなし
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  • 死神
  • お持ち帰り
公開日2021年11月04日 21:54 更新日2021年11月04日 21:54
文字数
1891文字(約 6分19秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
死神 冥界タマシイカンパニー(株)の社員
視聴者役柄
あなた 本来はすでに死ぬべき運命である。
場所
あなたの家 寝室
あらすじ
突然目の前に現れた死神と名乗る人物。話を聞いてみるとあなたはもう現世にいてはいけないらしくて…
本編
こんばんはーこんばんはー起きてくださーい。
あ、起きてくださいましたか?おはようございます。
と言っても、今は深夜ですが(笑)初めまして。
私、冥界タマシイカンパニー(株)の魂回収課で働いております死神の(演者名)と申すものです。
こちらが名刺になります。
…ああっ、待ってください、怯えないでください。
別にあなたをこの鎌で切り裂いてしまおうとかそんな野蛮な事は決して考えておりませんから。
…落ち着いてくださいましたか?
ありがとうございます。ご理解頂けたようで何よりです。
それに…そもそもこの鎌に殺傷能力はありませんよ?
はい、鎌を持っている理由は単に雰囲気作りです。
被っているこの黒いボロボロのフードもただの趣味ですし、背中に浮かんでいる青白い鬼火も刈り取った魂などでは無くただの青色LEDなんです。
ほら。(スイッチ音2回)驚かれてしまいましたか?(笑)
それも雰囲気が出ていたと好意的に捉えておきましょう。
おっと、私としたことが。つい長々と話し込んでしまいましたね。失礼いたしました。
それでは私があなたのもとへ現れた要件をお伝えしましょう。

単刀直入に申し上げますと、私はあなたの魂を回収しに参りました。
…もう少し詳しく説明しましょう。
実は、あなたの魂は既に現世に存在していてはならないのです。
本来ですと、運命操作課の者達の手によってあなたは数日前に事故によって亡くなるはずでした。
しかし、運命操作に手違いがありあなたは未だに生きている。
そのため、魂回収課の私自らがあなたの魂を回収しに参った…と言うわけです。
私を×すのか…、ですか。
非常に申し上げづらいのですが、残念ながら魂を直接回収された場合、その魂を抜け殻となった肉体に戻す事は私の判断では出来ません。
ご希望に添う事ができず申し訳ありません。
まだ生きていたい…ですか。
困りましたねぇ。実は私も生きている人間から直接魂を抜き取った経験はまだ無いのですよ。
ほら、普段ならば運命操作課の作った予定表に従って動けば自然と魂が回収できますから、わざわざ生身の人間に手を出す必要も無いと言うわけです。
とは言え、今はイレギュラーな状況です。あなたを目の前にしてこのまま魂を回収しないまま帰るわけにもいきませんし…。
そうだ、それならば記憶を保ったまま転生する…。
と言うのはどうでしょう。出来るのか…ですか。
ええ、私の手にかかれば簡単です。
本来回収された魂は回収者によって魂データベースに書き込まれ、その次に浄化装置・輪廻によって魂が浄化されるんです。
この時に魂は生前の記憶を失ってしまうと言われています。
そして浄化された魂は無造作に仕分けられ、あるものは転生し、あるものは一度消失して新たな魂のもととなり、またあるものは死神としての体を得てここで働くことになります。
つまり、魂データベースに登録後、浄化装置・輪廻に行きになる前にこっそり仕分けられた魂にあなたの魂を混ぜれば、前世の記憶を保ったまま転生することができる…というわけです。
どうです?悪い話ではないでしょう?ええ、あなたならそう言ってくださると思っていましたよ。
それでは今から魂を回収させて頂きますね。
回収の方法ですか?別に難しくはありません。胸に手を当てるんです。
そしてそのまま体内の魂の流れをコントロールして一点に集め、抜き取るんです。いきますよ。
どうです、暖かいでしょう。
そのぬくもりと心地よさはあなたの魂の持っているエネルギーなのです。
…だんだんと眠くなってきましたか?ええ、そのまま目を閉じて、後は私に委ねてください。
…そろそろ終わりますよ。それでは、しばしおやすみなさい。


(以下は任意)

さて、これで魂の回収は終わったわけですが…私の声が聞こえますか?まぁ、たとえ聞こえたとしても反応する事はできないはずですけれどね。
………クッ…ふふふふふ…アハハハハハッ!
久々にいい魂が手に入りましたよ。
と、いってもあなたには理解の及ばないお話ですかね。
いいですよ。今となっては話してしまっても差し支えないでしょう。
私は別に冥界タマシイカンパニー(株)から使わされて参った訳では無いのですよ。
ただ単にあなたの魂が欲しい故の単独行動なのです。
ひとめ見た時からあなたの持つ上質な魂の輝きに思わず惹かれてしまいましてね。
この魂を野放しにしておくなんて勿体ない。
私のものにしたいと思ってしまったのです。
もちろんあなたの魂が現世に存在してはいけないなんて話は嘘ですし、運命操作課の方々がミスをするはずもありません。
当然魂データベースにあなたを送り込むはずもありません。
私が個人的に持ち帰るのですから。そして…一生をかけてたっぷり可愛がってあげます。
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
死神に魂を(預け/お持ち帰りされ)たおはなし
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
えとのわーる(Stella)
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