おはよー。ふぁ…よく寝た…
ってあれ？もう10時半…
それにどしたの？そんな外行きの服着て。
ふぇ？お外に行こう…？
やだ。私お外なんか行きたくない。
外は危険がいっぱいだよ？
直射日光強いよ？
人いっぱいいるよ？
歩くの疲れるよ？
それでも…外出るの？
あっ、やめて。お布団引っ張らないで。
無理矢理外出そうとしても出ないからね。
え…？外出ないと今日のおやつ抜き…？
やーだーよぉー！
おうちから出たくないよぉー！
おやつくらいなら通販でポチポチすればかえるでしょ〜ぉ〜。
一緒に引きこもっておやつを食べながらダラダラゴロゴロしようよー。
おやつじゃなくて、ゲームで遊ぶとか、映画見るとかでもいいよ？
とりあえず、私は永遠にこの部屋から出るつもりないからね。
この部屋は私の理想郷。
怠惰を貪って一生涯ここで過ごすくらいのつもりでいるよ？
なんでわざわざ危険と他人の欲望が渦巻く外の世界になんて飛び出さなきゃいけないのさ。
そんな危険な世界に飛び出そうなんて、どうかしてるよ。
無駄な事はやめて、私と2人でちっちゃな世界に閉じこもろう？
ふーん…それでも外に出ようとするんだ。
そんなに外に出ようとするなんて…
ひょっとして、私を捨てようとしてる？
そうだよね。こんなにめんどくさくて生産性の無い無能な引きこもり、捨てたくもなるよね。
私も自覚あるよ。自分の社会的な能力も、捨てられたら1人じゃ生きていけないことも。
だからこそ、見捨てられるわけにはいかない。
私のこの小さな世界を守るためにも、
深淵に引きずり込んで2度と出られないようにしてあげないとねぇ。
ほら、おいでおいで〜。
嫌な事もストレスも全て忘れて、無限の安心感と惰性を生み出すこの場所へ…
そうそう…そのままこっちへおいで…
はい、いらっしゃい。ようこそ我が魔窟へ…
このおふと…魔窟に体をうずめちゃったら、もうおしまい。
2度とここから出られないねぇ。
これでもう私から逃げられないね？堕ちちゃったね？
こうなったらお世話するしかないよね？
そう。君には一生、私のお世話がかりって重役を担ってもらうよ。
逃がすつもりは更々ないし、君に逃げようと思わせないほどの抱擁力で包んであげる。
そのためにここへと呼び込んだんだから。
さぁ、共に自堕落な時間を過ごそう？

・台本（ゆるボイ！）
引きこもり彼女に外出を阻止されて堕落する
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
えとのわーる(Stella)