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修学旅行の夜にクラスメイトの女子から呼び出されたと思ったら、なぜか告られた
written by 松平蒼太郎
  • からかい
  • 告白
  • 学校/学園
  • 同級生
  • 陽キャ
  • 密会
  • お礼
  • 修学旅行
公開日2021年12月02日 21:31 更新日2021年12月02日 21:31
文字数
2198文字(約 7分20秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
クラスメイト
視聴者役柄
クラスメイト
場所
宿舎近く
本編
おっ、来た来た。

大丈夫?先生に見つからなかった?

あ、そりゃそっか。

見つかってたら、そもそもここに来れないもんね。

いや、ごめんねー。

こんなとこに、しかも夜遅くに呼び出して。

うん…まー、ちょっとね…

あはは。期待してたとこ悪いけど、残念ながら告白じゃないんだよね。

ちょっとお礼、言いたくてさ。

そ、お礼。友達、助けてくれたでしょ?

人助けした覚えはない?

え、ホントに覚えてない?つい最近のことだよ?

マジかー…ったく、仕方ないなー。

ほら…君、最近ペンダント拾ってクラスの女の子に渡したじゃん?覚えてない?

そそ。で、そのペンダントってのが、その子にとってすごく大事な物でさ…

うん。お母さんの形見だったらしくて…

無くした時、すごい落ち込んでた。

だからクラスの女子全員で、あちこち探したんだけど見つからなくて…

それを君があっさり見つけて渡してたじゃん?

別に大したことしてないし、偶然だって…

ホントに偶然?

あたしが見たアレは気のせいだったのかなー?

ふふ、とぼけなくていいじゃん。

どっかの狭い隙間に落ちてたのを、君が必死に拾おうとしてたの、見てたよ。

うん。だから君も実は気に留めないフリして、こっそり探してくれてたんじゃないかな〜って思ったんだけど。違う?

ふふっ、やっぱり。その顔は図星だ。

あの子に対して気があったの?

もしよかったら、付き合えるように協力したげてもいいけど。

そういうんじゃないって…どういう意味?

ぶふっ!あははっ!

あはは…めっちゃキザじゃん。ウケる…!

困ってる女の子を見たら助けるのが男の役目って…ふふっ!

あー、ごめんごめん!バカにしてるわけじゃなくて!

むしろめっちゃいい奴だね、君。

他の男子は見て見ぬフリしたっていうのにさ。

まー、分かるよ?

あからさまに探してるってみられたら、「アイツ、あの子に気があるんじゃね?」ってからかわれるもんね。

だから、クラスの女子代表してこっそりお礼しようと思って、わざわざこんな夜更けに呼び出したってわけ。

放課後?ダメだって。

意外と人の目あるし。誰に見られるか分かんないじゃん。

それとも表沙汰にしてよかったの?

君が周りに知られたくないと思って、このタイミングにしたんだけどなー。

え、他の女子?

うん、知ってるよ。あたしが言いふらしたし。

え、いいじゃん、別に。

事の顛末くらい、知らせてあげても。

みんな気にしてたんだから。

ふふ、気づいてた?

女子の君を見る目が生暖かいってことに。

よかったね。密かにモテて。

で、実際のとこどうなの?

いや、あの子のこと、どう思ってる?付き合いたい?

それはないって…思ったより真顔で否定するね…

タイプじゃないとか?結構可愛いじゃん、あの子。

へ?……あはっ、あははははは!

えー、嘘⁉︎マジで⁉︎面白すぎ!あはは!

ひーひー…あー、苦し…お腹痛い…!

ふふ…そっかそっか!

さっきからずっと渋い顔してたのはそういうこと!

ペンダント拾って届けたまではいいけど、下心ありきと見られてごめんなさいされちゃったんだ…!

告ってもいないのにフラれるとか、マジどんまいじゃん…!

せっかくカッコいいことしたのに報われないとか…流石に同情するわー…

え?うん、そこまでは知らなかったよ。

あたしが知ってんのは、君がペンダント必死に探して拾って渡したってことだけ。

その後、当事者同士でどういうやり取りしてたのかまでは知らなかったし。

え?もう戻っていいかって…ちょい待ち。

改めて確認するけど、あの子とはそういう関係にはなってないんだよね?

ふーん、そっか。

じゃあ、あたしと付き合わない?

てか、付き合って。

意味わからん?じゃ、分かるように言ってあげる。

あたしの彼氏になってください。お願いします。

そういうことじゃなくて?じゃあ何?

理由?え、君のことカッコいいって思ったから。

うん、カッコいいよ。

実際、あの子の探し物探してる姿見たから分かるんだけど…

すごく一生懸命だったじゃん。

ぶっちゃけ、クラスメイトとはいえ、他人の無くし物なんて普通そんな一生懸命探さんじゃん?

異性だったとしても、せいぜいお礼言われるくらいで、ラブコメに発展するとかないよ、ふつうは。

見返りとかあんま無さそうなのにさ…

あそこまで一生懸命他人のために頑張れるのってすごいと思う。

そりゃ、多少は下心くらいあったかもしれないけど…

別にそれはそれでいいじゃん。

君のそーいうとこは才能だと思うし、そういう才能持った優良物件には中々出会えないと思うんだよね。

っつーことで…

(キス)

先に唾つけとこうと思って、ね?

バーカ、恥ずかしがんなよ。

…あたしだって恥ずかしいんだから。

えー?告白しないなんて言ったっけなぁ?

ま、正直なところ、君があの子のこと好きなら、スパッと諦めようと思ってた。

けど結果はご覧の通り。

つまり、これはあたしにとってチャンス到来ってこと。

もうこうなったら、告白するしかないでしょ?

おっ、なになに〜?

それはOKの返事と捉えていいのかな?

やり〜!まさか成功するなんて思ってなかったから、余計嬉しい!

ほら、今度は君からしてよ。

キスに決まってんじゃん!はーやーくー!

(キスされる)

ふふっ、初めてにしてはいい感じ。悪くないね。

え?クラスのみんなには……内緒にしとこっか。

なんか色々面倒ごと起きそうだし。

いつ公(おおやけ)にするんだって…

んーと、まぁ適当でいいじゃん!機を見計らってさ!

あー、そうだね。長話しすぎた。

そろそろ戻んないと、巡回の先生にぶち当たるかも。

うん、おやすみ。これからよろしくね、彼氏くん♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
修学旅行の夜にクラスメイトの女子から呼び出されたと思ったら、なぜか告られた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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