うーん。

実にここの料理は美味しかった。少し値は張るが、味はそれ相応に絶品だったね。

君は満足してくれたかい？

それは、それは。事前に調べておいた甲斐があったよ。
(右か左で囁き声)
君の為なら僕は苦労も厭わないさ。

ははは。顔を真っ赤にしちゃって。。。
(さっきと逆の耳で囁き声)
可愛いね

さて、次はどこに行こうか？行きたいところとかある？
(後ろから声を掛けられる)
はい？どちら様で。。。

え？なんで君がここに？

いや、その。。。これは違うんだ。。。僕は別に浮気なんて。。。
(沈黙して、突然キレる)
うるさい！うるさい！うるさい！

別に僕が誰と浮気しようが君には関係無いだろ?!僕は君とは違って、容姿も端麗で、文武両道なんだよ。だから、それらを使ってちやほやされても別にいいだろ？

ていうか、彼氏だからっていちいち僕のプライベートまで口を出して束縛しないでくれるかな？僕のプライベートは僕のものであって、君のものじゃないんだ。図に乗るなよ？

はぁ…。なんで、僕はこんな奴と付き合ったんだろ。。。もっといい人と付き合えば良かった。。。
(少し間)
あ、今のは。。。その、冗談だよ。。。いや、違う。。。本当にそう思ってないよ。。。ねぇ。。。ちょっと、待って。。。

あぁ、行っちゃった。。。
(少し間)
すまない。。、見苦しいところ見せてしまったね。。。
(5秒ぐらい沈黙)
あの。。。今日はもう解散してもいいかな？ちょっと気分が優れなくて。。。

ありがとう、助かるよ。。。
(間)
あ、あの。。。

前はその。。。ごめんなさい。。。

あの時君に色々と言われて、ちょっと頭に血が上っちゃって。。。心にない事を言ってしまった。。。

その。。。もう浮気も絶対にしないし、もう君を傷つける事もしない。。。だから、許してくれないか。。。？

ねぇ、ちょっと待ってよ。。。僕の事無視しないで。。。反省してるからさ。。。無視しないでよ。。。

あ、行っちゃった。。。
(少し間)
や、やぁ。。。仔猫ちゃん達。。。

いや、ちょっと喧嘩しただけだよ。。。

あはは。僕は大丈夫さ。。。うん、大丈夫。。。
(間)
(ドアが開く)
来てくれたんだ！てっきりもう来ないと思って。。。

え。。。どうしたの？その傷。。。誰にやられたの？

ねぇ。。。黙ってないで教えてよ。君が心配なんだ。。。
(少し間)
僕のファンの人達に僕を悲しませた報いと言われてやられた。。。？
(後悔してるように)
あぁ、あの時に。。。

本当にすまない。。。あの時に僕がちゃんと彼女らに説明しておけば。。。

今回の事はちゃんと彼女達を咎めておく。

それより。。。
(少し間)
え。。。別れる。。。？

な、なんで。。。？

もう愛想が尽きた。。。？、

いやだ。。。別れたくない。。。いや。。。いやだ。。。

本当にもう浮気もしない。。。君だけを見て、君だけを愛するようにする。。。

嘘じゃない！本当なんだ。。。信じてくれ。。。

これからは僕のことをおもちゃの様に扱ってくれてもいい。。。気に入らない事があったら僕に暴力を振るってもいい。。。いつでも君の欲を僕の体で満たしてもいい。。。

(彼に縋るように)(一回目の「お願いします」より二回目は気持ちを強く込める)
だから。。。だから別れることだけはやめてください。。。お願いします。。。お願いします。。。
(彼からのビンタ)
うぅ。。。(痛みで呻く)

えあ。。。やだ。。。やめて。。。僕のこと嫌いって言わないで。。。いやだ。。。聞きたくない、聞きたくない！
(少し間)
ねぇ。。。待って。。。行かないで。。。置いてかないで。。。僕には君が必要なんだ。。。また前のように好きって言って欲しい。。。愛してるって囁いて欲しい。。。

あ、いやだ。。。待って、待って。。。僕の事を見捨てな。。。
(ドアが閉まる音)
(少し間)
あ、ああ、うああああああああああああああああああ
(泣き声　最低10秒以上で)
(少し間)
あ。。。そうだ。。。

あはははははは

そうだ！そうだ！そうだ！そうだ！

彼に嫌われて愛されてないと言うならばまた僕の事を愛せるようにすればいいじゃないか！

あははははははは

我ながら素晴らしい案だ！

絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対に絶対にまた愛してるって言わせて見せる。。。♡

待っててね♡愛しの彼氏君♡

・台本（ゆるボイ！）
王子様系彼女が浮気をしていたので別れる事にした。
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
raimu