街を歩いていると女の子に声をかけられた。
振り向いてみるとそこには懐かしい姿があった。
学生の時、ずっと好きだった女の子。
告白をして返事をもらえないまま卒業をして、この恋は終わったと思ってた。

「せっかくだし、どっかのお店に入って話さない？」

止まっていた恋がいま動き出す

「あの…すみません！」
「待ってください！」
「やっぱりキミだ……」
「久しぶり……」

「私のこと覚えてる？」
「そうそう！同じ学校に通ってた」
「ほんと……久しぶり」

「せっかくだし、どっかのお店に入って話さない？」
「今、時間大丈夫？」

「カラオケかあ……懐かしいなあ」
「前にも２人で来たことあったよね」
「あの時のこと覚えてる？」
「ねえ……」
「ねえ、聞いてる？」
「さっきから１回も私と目を合わせてくれないね」
「やっぱり……怒ってる？」

（ちょっとだけ間）

「ごめんなさい！！」
「あの時の返事、できないまま卒業しちゃって」
「君が告白してくれてからずっと悩んでた」
「嬉しかったんだよ？」
「でも、私なんかでいいのかなって」
「キミに後悔させないかなって考えると返事ができなくて」
「結局、そのまま返事ができないまま卒業しちゃった」

「許してほしいなんて思ってないよ」
「ただ、キミに謝りたくて……」
「本当にごめんなさい」
「もし……」
「もし、キミがまだ私のことを好きでいてくれるなら、
　あの時の返事、今してもいいかな……？」

「私、キミのこと好きだった」
「ううん、今も好き。ずっと好きでした」

「なんて……都合よすぎだよね……」
「ごめんなさい、今の忘れて」
「……私行くね」
「ありがとう。こんな私の話を聞いてくれて」

「許して……くれるの？」
「こんなに酷いことをしたのに」
「やっぱりキミは優しいね」

「これから変なこと言うね」
「嫌だったら聞こえないフリしてくれていいから」

「ちょっとだけ」
「５分だけでもいいから、私をキミの彼女にしてください」
「キミはお人好しすぎだよ」
「心配になっちゃうなあ……」

「それじゃあ……失礼します」
「ぎゅーーーーーっっ」
「んんーーーっ」
「照れるね……」
「あったかい……」
「１つお願いがあるんだけどいい？」
「その…私のこともぎゅってしてほしい……です」

「んっ……ありがと」
「落ち着くなあ……」
「こうしてるとキミの心臓の音が聞こえてくる」
「トクトクトクトク……って」
「少し早いのかな？」
「私の事を意識してくれてるんだったら嬉しいな」

「幸せだなあ……」
「ねえねえ……」
「好きだよ」
「好き…大好き…すきすきすきすき……」
「私にも好きって言って？」
「えへへ……」

「よしっ」
「こっち向いて？」
「ちゅっ（キス音）」

「我儘聞いてくれてありがとう」
「このままだと止まらなくなっちゃう」
「これでキミのこと忘れるね」
「これでおしまい……」
「終わりかあ……」
「あれ……あれ……」
「涙が……止まらない……」
「ごめんね……」
「ごめんなさい……」

「……っん！？」
「っっっん……」

「どうしてキスしたの？」
「私、馬鹿だから期待しちゃうよ……？」
「キミのこと忘れられなくなっちゃうよ？」

（★小声）

「きゃっ！？」

（抱きつかれる）

「私のこと好きでいてくれたの？」
「ほんとに？嬉しい……」
「こんな私でよければ、キミの彼女にしてください」
★「よかった」

「ねえ、ちょっと腕……苦しいかも」
「離しちゃうんだ…っ…」
「このままキミにぎゅってされたままでもよかったのに」

「その、改めてになっちゃうけど……」
「本当にありがとう」

★「ずっとキミのことを探してた」
★「１日も忘れたことなかった」
★「キミの家も行動範囲も全部知ってる」
★「今日、キミがこの道を通ることも……」
★「声をかけた時、振り向いてくれてよかった」

「ううん、何でもないよ」
「これからはずっっっとキミの隣にいるね」
「大好きだよ」

・台本（ゆるボイ！）
久々に再開した、ずっと好きだった女の子がヤンデレだった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
花結もち(もT)@お仕事募集中