- 甘々
- 片思い
- 敬語
- 後輩
- 年下
- 相合傘
公開日2022年09月16日 08:46
更新日2022年09月16日 08:46
文字数
1697文字(約 5分40秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
後輩
視聴者役柄
先輩
場所
学校→通学路→後輩宅
あらすじ
放課後、雨が降っているにも関わらず、傘を忘れてしまったおかげで、貴方は学校から帰ることが出来なくなってしまった。
そんな時、ひょんなことがきっかけで知り合った後輩に声をかけられて、傘の中に入れてもらうことになるが…?
そんな時、ひょんなことがきっかけで知り合った後輩に声をかけられて、傘の中に入れてもらうことになるが…?
本編
…先輩、どうしたんですか?そんなところに突っ立って…
もしかして傘、忘れたんですか?
図星、ですか…仕方ありませんね。わたしの傘、入ります?ちょっと小さいですけど…
構いませんよ、わたしは。一緒に帰るのが一人増えたところで変わりませんし。どうぞ…
…先輩。もう少し傘の中に入ってください。肩、濡れてます。
いいです。気にしませんから。ちょっとくらいくっついても問題ありません。
別に優しいとかじゃなくて、本当のことを言っただけですから。
変なところで気を遣いますよね、先輩って。
ふーん…女の子になら誰彼構わず、優しくするってことですか?タラシですね。
それはまぁ、そうかもですけど。今の言い方だと、そういうふうに聞こえます。少なくともわたしには。
そうですね。たしかに先輩が女の子に言い寄られてるところは見たことがありません。ルックスも運動も普通ですし。
でも、敢えて普通じゃないところを挙げるとすれば…わたしに優しいところです。
はい。わたしは影みたいな存在ですから…
性格は暗いし、クラスでも全然目立たないし…存在すら認知されてるのか怪しいです。
なのに先輩は、そんなわたしによく話しかけてくる。どうしてですか?
委員会も部活も一緒になったことないし、家が近いわけでもないのに、どうして…
…? どうしたんですか?もしかして、そんなに言いづらいことですか?
まぁ無理に言わなくて結構です。わたしも、どうしても聞きたかったわけじゃありませんし。
…あ、はい。そんなこともありましたね。
はい…率直に言ってあの時の先輩はアホです。オオマヌケです。
だってそうじゃないですか。球技大会でクラスの女子が欠席してた穴を埋めるために、女装して代わりに出場するなんて、正気の沙汰じゃありません。
たしかに先輩は細身で童顔なので、ギリ出来なくはないですけど…それでも普通はやりませんよ。
そうですか…優しさのベクトルが捻じ曲がってる気がしなくもないですけど、まぁいいです。
結局、あの後カツラがズレてバレそうになったところをわたしが助けたんでしたよね。
いえ、別に。深い理由はありません。
ただ、なんとなく放っておけなかっただけです。遠目から見ても先輩、みっともないくらいあたふたしてましたし。
(ため息)
いえ…あの時のわたしは何やってんだろうなって思っただけです。
わたしが助けなくても、先輩と同じクラスの女子が助けたでしょうし…
いえ、まぁ、メイクとか髪の整え方とかは心得てます。一応、女子なんで。
…ッ、その、直球でそういうこと言われると困ります…自重してください。
いえ…わたしはその…先輩のこと、嫌いじゃありません…
今日だって午後から雨の予報なのに、傘を忘れるくらいおっちょこちょいな先輩は、なんか憎めませんし…
あっ…そう、ですか…先輩、帰り道そっちなんですね。
えっ…この土砂降りの中を走って帰るんですか?傘なしで?
あ、あのっ…もしよければ、うちにある傘貸しますけど…
はい。一旦家まで来て、そこから傘を差して帰った方がいいかと…
いえ…気にしないでください。わたしが勝手に提案したことですし…あとこのまま走って帰って、風邪をひかれても後味悪いですし…
はい。全然大丈夫です。このまま一緒に行きましょう。
はい…ここがわたしの家です。どうぞ…
タオル持ってきますので、少しだけ待っててください。
…お待たせしました。頭から拭きますので、じっとしててください。
(タオルで頭を拭く)
やっぱりあの土砂降りだと、傘はあんまり役に立たないですね…体も濡れてますし。
シャワー、浴びていきます?着替えはお父さんの物を貸しますので。
いえ、ですが…そのままだと風邪を…
…分かりました。先輩が大丈夫なら、わたしももう何も言いません。お気をつけて。
あっ…先輩!その…わたしと連絡先、交換しませんか?
はい。もし先輩が風邪を引いたら、わたしが看病にいきますので、その時の連絡用に。
それは…今回はわたしにも責任がないとは言えないからです。一緒に帰りましたし…
体調悪くなったら、すぐ連絡くださいね?約束ですよ?
すみません、長々と引き止めて…どうかお気をつけて。
…っ、はい。また学校で…
はぁ…ズルいです、先輩は…
どれだけ人の心を掻き乱せば気が済むんですか…
悪いのは先輩です…わたしなんかに構うから…先輩のバカ。
もしかして傘、忘れたんですか?
図星、ですか…仕方ありませんね。わたしの傘、入ります?ちょっと小さいですけど…
構いませんよ、わたしは。一緒に帰るのが一人増えたところで変わりませんし。どうぞ…
…先輩。もう少し傘の中に入ってください。肩、濡れてます。
いいです。気にしませんから。ちょっとくらいくっついても問題ありません。
別に優しいとかじゃなくて、本当のことを言っただけですから。
変なところで気を遣いますよね、先輩って。
ふーん…女の子になら誰彼構わず、優しくするってことですか?タラシですね。
それはまぁ、そうかもですけど。今の言い方だと、そういうふうに聞こえます。少なくともわたしには。
そうですね。たしかに先輩が女の子に言い寄られてるところは見たことがありません。ルックスも運動も普通ですし。
でも、敢えて普通じゃないところを挙げるとすれば…わたしに優しいところです。
はい。わたしは影みたいな存在ですから…
性格は暗いし、クラスでも全然目立たないし…存在すら認知されてるのか怪しいです。
なのに先輩は、そんなわたしによく話しかけてくる。どうしてですか?
委員会も部活も一緒になったことないし、家が近いわけでもないのに、どうして…
…? どうしたんですか?もしかして、そんなに言いづらいことですか?
まぁ無理に言わなくて結構です。わたしも、どうしても聞きたかったわけじゃありませんし。
…あ、はい。そんなこともありましたね。
はい…率直に言ってあの時の先輩はアホです。オオマヌケです。
だってそうじゃないですか。球技大会でクラスの女子が欠席してた穴を埋めるために、女装して代わりに出場するなんて、正気の沙汰じゃありません。
たしかに先輩は細身で童顔なので、ギリ出来なくはないですけど…それでも普通はやりませんよ。
そうですか…優しさのベクトルが捻じ曲がってる気がしなくもないですけど、まぁいいです。
結局、あの後カツラがズレてバレそうになったところをわたしが助けたんでしたよね。
いえ、別に。深い理由はありません。
ただ、なんとなく放っておけなかっただけです。遠目から見ても先輩、みっともないくらいあたふたしてましたし。
(ため息)
いえ…あの時のわたしは何やってんだろうなって思っただけです。
わたしが助けなくても、先輩と同じクラスの女子が助けたでしょうし…
いえ、まぁ、メイクとか髪の整え方とかは心得てます。一応、女子なんで。
…ッ、その、直球でそういうこと言われると困ります…自重してください。
いえ…わたしはその…先輩のこと、嫌いじゃありません…
今日だって午後から雨の予報なのに、傘を忘れるくらいおっちょこちょいな先輩は、なんか憎めませんし…
あっ…そう、ですか…先輩、帰り道そっちなんですね。
えっ…この土砂降りの中を走って帰るんですか?傘なしで?
あ、あのっ…もしよければ、うちにある傘貸しますけど…
はい。一旦家まで来て、そこから傘を差して帰った方がいいかと…
いえ…気にしないでください。わたしが勝手に提案したことですし…あとこのまま走って帰って、風邪をひかれても後味悪いですし…
はい。全然大丈夫です。このまま一緒に行きましょう。
はい…ここがわたしの家です。どうぞ…
タオル持ってきますので、少しだけ待っててください。
…お待たせしました。頭から拭きますので、じっとしててください。
(タオルで頭を拭く)
やっぱりあの土砂降りだと、傘はあんまり役に立たないですね…体も濡れてますし。
シャワー、浴びていきます?着替えはお父さんの物を貸しますので。
いえ、ですが…そのままだと風邪を…
…分かりました。先輩が大丈夫なら、わたしももう何も言いません。お気をつけて。
あっ…先輩!その…わたしと連絡先、交換しませんか?
はい。もし先輩が風邪を引いたら、わたしが看病にいきますので、その時の連絡用に。
それは…今回はわたしにも責任がないとは言えないからです。一緒に帰りましたし…
体調悪くなったら、すぐ連絡くださいね?約束ですよ?
すみません、長々と引き止めて…どうかお気をつけて。
…っ、はい。また学校で…
はぁ…ズルいです、先輩は…
どれだけ人の心を掻き乱せば気が済むんですか…
悪いのは先輩です…わたしなんかに構うから…先輩のバカ。
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