貴方は龍人の嫁が怖くて脱走し、脱走した先でその辺の不良に絡まれてボコボコにされてしまった。そこへ貴方を追ってやってきた嫁が乱入してきて…？

楽しそうだねぇ、小僧ども。
アタシも混ぜてくれない？


そこに転がってるの、
うちの旦那なんだけど。
旦那が何かしでかした？


へぇ…肩がぶつかっただけで
寄ってたかってボコボコにしたと。


そりゃあ悪かったね。
旦那の不始末はアタシの不始末だ。


だからその喧嘩、アタシが買うよ。
かかってきな。


どうした？さっきまであんなに
威勢よかったのに、急に
ビビり出すって、どういう了見だ？あ？


(舌打ち)


ったく、これだから
人間のガキどもは…


アンタもほら…いい加減立ちな。
とっとと帰るよ。


なんだ…まだアタシを拒否するつもりかい？


アンタはアタシの旦那なんだ。
結婚式だって済ませただろ？


(ため息)


無理やり連れて行った
覚えはないんだけどねぇ…


アタシに龍の血が流れてるってことを
言いそびれたのは謝るけどさ。


人間じゃないからって理由だけで
逃げるのは酷いんじゃないか？


監禁？バカ言わないでおくれよ。
アンタが執拗に逃げ出そうとするから
やむなく捕まえておいてるだけだろ？


大人しくしてくれりゃあ、
アタシも手荒な真似はしないのにさ…


ま、いいけど。アンタのその
アタシへの恐怖心、今から
じっくり取り除いてやるよ。


(耳吹き)


ふふっ…いい反応するじゃん。
アンタ、とことん受けが似合う
男だねぇ。


耳に息を吹きかけられただけで
顔赤らめるなんてさ。
可愛いとこあるじゃないか。


どうした？まさか興奮してる？


仕方ないねぇ…旦那を
可愛がってやるのも嫁の役目だ。
じっとしてな…


(甘噛み)


どうだい？甘噛みの仕方、アタシも
ずいぶん上手くなっただろう？


かなり緩めにやってるからねぇ。
ちょっとでも本気を出したら
アンタの首が千切れちまう。


少し血が出てるのは仕方ないさ。
龍と人じゃ、顎の力に差が
ありすぎるから。


安心しな…それもきっちり
舐め取ってやるよ。ンッ…


(傷口を舐める)


滲みるかもしれないけど我慢しな。
これくらいの痛み、どうってことないだろう？


まぁね。アタシも加減ってのを覚えたから。


アタシ、基本バカだけどさ、
愛する旦那のためなら、いくらでも
学習してやるさ。


さ、続きは家でヤろうか。
ここじゃ、邪魔が入るかも
しれないからね。


また逃げ出そうとしないように
今度はたっぷり調教してやるからね。


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なんだ、もうへばってんのかい？
相変わらず軟弱だねぇ、アンタは。


そう？まぁ龍と人じゃ、
体力の基準も違うだろうし…


たしかに一概にアンタが
軟弱とは言えないかもしれないけど…


あはは、アタシが強すぎるって？
アンタからしたらそうかもしれないね。


けどいいじゃないか。
アンタの弱い分は全部アタシが
補ってやれるしさ。


構わないよ、全然。
男だから強くなければとか、
そんなのは人の価値観だろ？


嫁が旦那の全てを守ったって
いいじゃないか。ましてや
アタシは龍なんだからさ。


ふふ、わかってきたかい？いい子だ。


ここできっちり守ってやるからさ…
もう逃げようとすんなよ。な？


やっと見つけたアタシの宝物なんだ…
お金じゃ絶対に買えない、アタシの
大切な宝物さ。


あぁ、もちろん。
どんな高価な宝石だって
アンタと比べりゃ、ゴミ同然さ。


次、逃げたら…腕や足の一、二本くらい
持っていかないとダメかもね。


嫌なら逃げなきゃいいのさ。
簡単な話だろ？


アタシも気はあまり長い方じゃ
ないからさ…あまり怒らせないでくれよ。


ったく…ビビりのくせに、アタシに
逆らうようなことするからだよ、このバカ旦那。


次からは脱走しないって約束できる？


ん、そっか。なら今回は許す。
次はないからね？


じゃあ約束の口づけということで…
アンタから来て。


(キスされる)


これで約束は完全成立だね。
またよろしく頼むよ、アタシだけの旦那様。

・台本（ゆるボイ！）
旦那を尻に敷く龍嫁は独占欲の強いヤンデレな女傑だった
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎