タチ役の百合ボイスを投稿している彼女があなただけに見せる顔とは...

(扉を叩く)

レモンティー入れてきたよ。入ってもいいよね？
入るね。うわ、ちょっと暖房効きすぎじゃない？
いくら寒がりだからって…たまには換気しなよ。
あ、君のはこっちね。元気出るように蜂蜜入れておいたよ。
ううん、気にしないで。ここ、置いとくよ。
どう、イラストのお仕事進んだ？
どれどれ、ちょっと見せてみて。
うわ、すご。君って本当にイラスト上手だよね。
まあプロだし上手いのは当たり前だけどさ。
私、君のイラスト好き。色使いが丁寧だし、いい表情描くよね。
なんか、君のイラストからは好きって気持ちが溢れ出てる。
そういうイラストって魅力的だよねぇ。
ていうかこれって、もう完成？
あ、納品したの？すごい！お疲れ様。よく頑張ったね。
ここ最近はずっとお部屋に籠って作業してたもんね。
今回はソシャゲのお仕事だったっけ。すごいなぁ。
君のイラストに声優さんが声を当てるんでしょ？
そういうのって嬉しいよね。実装は来年の冬？楽しみだなー。

(彼女がもたれかかる)

おっとっと...大丈夫？ちょっと疲れちゃった？
うん、いいよ。こうしてよう。
君は私なんかよりもずっとちゃんとしてるし、今さら私が言えることなんてないって分かってるけど...
本当はもっと甘えてほしいって、思ってる。
君のことが大切だから...君の負担を半分こできたらいいのになって何回も考える。
ちゃんと君の支えになれてるかな？
いてくれるだけでいいって...それじゃ不安なんだよ。
してほしいこととかないの？私、君が望むならなんだってしてあげるよ。
愛してるから。
え？あっ...ひゃっ！なんで首...噛むの？
嬉しかったから？そ、そうなんだ。
え？そりゃドキドキするよ。大好きな彼女に首噛まれたら...色々思い出しちゃう。
むっつりって...そうなのかな。分かんないけど…だって今の君、そういうことしてる時の顔してるんだもん。
かっこよくて、意地悪な顔。
あっ、そこ鎖骨...っ。噛んじゃ...だめ...っ！

(噛むのをやめる主人公)

あっ...どうしたの？(名残惜しそうです)
私のチャンネル？ああ…百合ボイス投稿してたよ。最近はあんまりしてないけど…それがどうかした？
私のボイス聞きながら…したい？
は、はい？(困惑を多分に含んでます)ちょっと待ってよ。そんなの恥ずかしすぎて死んじゃうって…。
興奮するからじゃなくて、そんなの絶対無理！
そもそも、どんな音声投稿してるか知ってるよね？
うん、タチ役…だよ？そんなの聞いても君は楽しくないでしょ？
寝取ってるみたいで興奮する…？
そ、そうなんだ。(少し嬉しそうです)
からかってるわけじゃ…ないよね？だ、だよね～。
すごい恥ずかしいけど…君は私とこういうことしたいって思ってくれたんだよね。
じゃあ…頑張る。そりゃ恥ずかしいよ。自分の声聞きながらするなんて。
でも君に求めてもらえることが私の幸せだから。
うん、いいよ。それつけながら…しよ？
手繋いでくれるの？ありがとう。

(彼女にエスコートされてます)

ねえ、ここソファーだよ？ここでするの？
もう、ベッドの部屋までそんなに歩かないでしょ。

んっ…あっ(ソファーに押し倒されます)
もう、強引…。
あ…もうつけるんだ。うわー、やばい。めっちゃくちゃ恥ずかしい…。
しかもそれ…めっちゃかっこつけて録ったやつだぁ。(うわ～ってなります)
頑張って低音出してるの恥ずかしすぎる…。
そうなのって、その音声の内容知ってるでしょ。
知っててそれ選ぶとか…いじわる。
あっ、ん…。

(リップ音)

はあ…はあ…。
あ、ううん。視聴者さんにはちゃんとリバだって言ってるよ。
動画はタチのしか投稿してないけど…。
なんでかな、タチの方が演じやすいのかも。
でも君に愛されるの大好きだし、音声投稿は趣味だから。
趣味と嗜好は別だよ。だから気にしないでね。
それより、どうなの？…興奮する？(いじらしく)
ギャップがやばい？い、言わないで…本当に恥ずかしいんだからね。

(キスしながら服を脱がされてます)

…ふふ。あ、ごめん。そうじゃなくて。
動画では私が脱がす側なのに、今はこうやって君に脱がされてるなあって。
視聴者さんが知ったらどんな反応するだろうね。
いつもかっこいい○○さん(お好みの名前で)が本当は彼女に抱かれてるなんて。
そうかな、悲しまないと思うけど…だってちゃんと彼女いるって言ってるし、SNSとかもやってないし。
好いてくれてる人はいるみたいだけど、さっきも言ったけど音声投稿は趣味だから…。
私じゃなくてちゃんと作品を見てくれる人を大切にしたいって思ってるよ。
そういう人には申し訳ないけど…勘違いさせて、傷つけたくないから。
あ、ごめん！今は君との時間だもんね。
ごめんね、拗ねないで。

(彼女からのキス)

分かってると思うけど、一番大切なのは君だから。
君の一番も…私、だよね？
えへへ、知ってる。
うん、私も…愛してるよ。
動画の中の私じゃなくて、ちゃんと今の私を見ててね。

～fin～

・台本（ゆるボイ！）
タチ役の音声投稿者はバリタチ彼女に敵わない
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
野埜のん