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好きな人にラインを送りたい女子
written by OS
  • 同級生
  • 片思い
公開日2021年06月05日 18:00 更新日2021年06月05日 18:00
文字数
1190文字(約 3分58秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
指定なし
視聴者役柄
指定なし
場所
指定なし
あらすじ
好きな人にラインを送ろうと悶える女の子のひとりごとです。
本編
(○○には、ご自分の名前などを入れてください)


あーーーーーーーー…ついに追加してしまった…

な、何か送ろう。とりあえず『同じクラスの○○です。よろしく!』

って送ればいいかな?

いやでも、それだと『よろしく!』って返されて終わっちゃうじゃん!

どうしよう…何か共通の話題…

あるわけない!全然喋ったこと無いもん!

既読スルーされたらヤバいよ…明日学校で、どう接すればいいのかわかんなくなっちゃう!

だったらそもそもライン送んなきゃいいじゃんって話だけど、仲良くなりたいし…

もっと色々知りたいし…

と、とりあえず送ろう。

『突然追加ごめんね、同じクラスの○○です』…よし、送信!

あぁぁ…送っちゃった…

誤字とか無いよね…!?

はっっっ!『突然』じゃなくて『突如』になってるーーーーーー!!!

やばいやばいやばい!おかしいよ、『突如追加ごめんね』なんて!ヘンな奴って思われちゃう!

どうする?送信取り消ししよっかな?でも取り消したら『取り消しました』ってなっちゃうから怪しまれちゃうじゃん!

もーー、ばかばかばか。こういう見切り発車なところがいけないんだよ私は…

気づかれないことを願うしかない…うん、それしかない。

と、とりあえずラインは閉じよう。ずっと返信待ってるとか、ストーカーみたいだし。

さて、そのうち返信来るだろうし、勉強、勉強!

国語の、小説文の予習をしないと…

読むのめんどくさいなあ、4ページもあるし…

えぇと…3段落まで読んでたんだっけ。

なになに?『娘の話を黙って聞いていた男は、突如笑い出した』…

うわ…教科書まで私のミスを責めてくるよ…

って、うわっ!今、通知音が!!

な、な、なんだろ~、まさかもう返信来てるわけないし~

チ、チラ…

あっ!!きた!返信きた!やったぁ!え、嬉しい、マジで嬉しい。早く返信しないと…

って、ダメだ!危ない!10分くらい後にしないと怪しまれるよ!

でも通知画面からなら内容は見れるはず…

えぇと…『こちらこそよろしく!席近いし、良かったら絡んでね!』

……わーーーー!!好き!!!優しい!

わっ!もう1通きたみたい…

えっと…『明日、突如話しかけても大丈夫?(笑)』

うわーーーーー!!もう、笑われてんじゃん!

でも嬉しい。

私がドジって誤字ったってわかってるんだ、だからこうやってネタにしてくれてるんだ…超優しい。

し、し、しかも、『話しかけても大丈夫?』って…

大歓迎だよーーーっ!!!話しかけてくださいいいーー!

やばいやばい、顔が熱いなぁ。

よし。焦らずに、もうちょっと経ってから返信するぞ。そうしよう。

今何してるのかなぁ。

勉強してるのかな。テレビ見てるのかな。

何気なく返信したのかな。それとも…ちょっとはドキドキしてくれたかな?

も~、そんなことないないない!何考えてんだ私!

調子のんな!ほんとに!魅力ないくせに!

…そろそろ返信していいかなぁ…どうしよう、まだ早いかな…


(お母さんが晩御飯ができたと部屋の外から声をかける)

…え?なにー、お母さん?

ごはん?はーい!今いきまーーーーす!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
好きな人にラインを送りたい女子
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
OS
ライター情報
 OSと申します。同人音声サークルに所属し、シナリオライターとして活動しています(2020年3月~)。
 本業は大学生で、趣味はお絵描きです。
 いつか自分が主宰の同人音声サークルを作るのが夢です。
有償販売利用の条件
台本の有償(販売作品)利用は可能です。使用料金が発生することはございませんし、僕に使用許可を取る必要もございません。
利用実績(最大10件)
OS の投稿台本(最大10件)