キャンプ中、夜中に目が覚めた貴方がテントから出ると、美人な先輩が一人でお酒を飲んでいて…？

ありゃ、後輩くん。


こんな夜更けに起き出してどーしたー？


あ、もしかしてトイレ？


そっかぁ…なんとなく目が覚めちゃったかぁ。なら仕方ないね。


あたし？あたしは見ての通り、一人晩酌中。


せっかく起きたんなら、後輩くんも付き合ってくれる？


にしし♪ 付き合いいいねぇ、後輩くん。そうこなくっちゃ。


はい、後輩くんの分の缶ビール。昼間みんなが飲んでた分の余りね。


開けた？はい、かんぱ〜い。


(手元の缶ビールを飲む)


ふぅ〜…やっぱ一人より二人で飲むお酒のが美味いねぇ。


あ、やっぱ後輩くんもそう思う？分かってるねぇ〜。


昼間、みんなでワイワイ盛り上がりながら飲むお酒は美味しかったでしょ？


そーそー。大自然に囲まれてね。キャンプ最高！って感じ？


ま、みんな昼間はしゃぎすぎて、今はぐっすりなんだけど。


あたしはねー…ちょっと飲み足りなくてさぁ。


一人でボーッと夜空見上げながら、チビチビ飲んでたわけ。


で、そこに後輩くんが起きてきたと。


うん。ナイスタイミングだよ〜。ちょうど誰かと飲みたいな〜って思ってたとこだし。


後輩くんは今日のキャンプ、楽しめた？


ふふっ、そっか。楽しめたんなら何より。


あ、全部飲み干した？


じゃあ、はい。もう一本どーぞ。


んふふ…いい飲みっぷり♪ いよっ、男前！


あらら〜？先輩のことをいい女だなんて、嬉しいことを言ってくれるじゃないか〜。こいつめ〜。


そーんな軽口が叩けるってことはぁ…後輩くんも結構酔っちゃった？


うんうん、分かるよ？お酒でも飲まないと、こんな減らず口叩けないもんねー。


後輩くんも普段からもうちょっと自分を出していけばいいのにーって思うよ？


そーそー。後輩くん、普段は無口だけど、実は結構喋れるでしょ？先輩はお見通しなんだから。


そーだよ！絶対他のみんなとももっと仲良くなれるって！自信持ってもろて！


ほぅほぅ…あたしとももっと仲良くなりたいと。


それは愛の告白と受け取っていいのかな？


あはは！言うねぇ〜！


やっぱかなり酔ってんでしょ〜？


普段の後輩くんは絶対そんなこと言わないし〜！


さぁて…お姉さんは年下の男の子から熱烈な愛の告白を受けちゃったわけですけど…こういう場合、どうしたらいいと思う？


そりゃそうだよね。フラれたくて告白する人なんていないもんね。


でもそうだなー…このまま普通にオッケーってしちゃうのもなんだか味気ないよねー。


そうだ！ここは後輩くんの男気を見せてもらおっかな〜？


そ。男気。後輩くんはお姉さんに何をしてくれるのかな？


はいはい。遠慮なくどーぞ。


…膝枕？ぶふっ、あはは…！


ごめんごめん！ある意味、後輩くんらしいなーって思っただけ！


それじゃあ、お言葉に甘えて、後輩くんのお膝に失礼しちゃうね〜…よい、しょっと…


(後輩の膝に寝転がる)


うんうん…悪くないじゃん。むしろ最高かも。


後輩くんのお顔が近いし…そのバックには満点の星空。完璧なシチュエーションだ。


そうだな〜…ま、合格ってことにしておいてあげる。


いや〜、お姉さん的にはもっとすごいことされるかもーって思ってたんだけど…


ま、今はそういう雰囲気でもないし、いっかなって。


(あくび)


眠たくなってきちゃったぁ…後輩くんの膝枕効果かも…


うん…このまま寝る…おやすみなさい…


ん…あたしも、大、好き、だよ…後輩、くn…


(寝息)


※このあと、後輩くんも寝落ちして、朝に膝枕してる現場を仲間たちにバッチリ目撃されて、二人とも散々冷やかされましたとさ。

・台本（ゆるボイ！）
キャンプ中に一人晩酌してた先輩に、ほろ酔い状態で告白してみた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎