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幼馴染の座敷童子は美しい花魁へと成長を遂げていた
written by 松平蒼太郎
  • ファンタジー
  • 嫉妬
  • 寝落ち
  • 片思い
  • 寝かしつけ
  • 膝枕
  • 花魁
  • ヤンデレ
  • 幼なじみ
  • 座敷童子
  • 和風
  • 独占欲
公開日2023年06月07日 01:54 更新日2023年06月07日 01:54
文字数
1051文字(約 3分31秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
花魁
視聴者役柄
商人
場所
遊郭
あらすじ
商人の男は遊郭へ遊びに行き、そこでたまたま指名したのが、かつて自身の屋敷にいた座敷童子であった。その美しさに見惚れ、男は彼女と夢のようなひと時を過ごす。しかし、男は気づいていなかった。自身の恋愛が成就しないのは、彼女のせいだということに…
本編
(襖を開く)


こんばんはぁ。この度はご指名いただき、誠にありがとうござりんす。


うふふっ♪ わっちのこと、覚えててくれんしたか?


はい。かつて、主さんのお屋敷に住まわせていただいていた座敷童子にござりんす。


えぇ。もっとも今は童子ではございんせんが。


さぁ、主さん?今宵は昔話に花を咲かせつつ、わっちとたくさん遊びんしょう?お酒もたくさんご用意してやすので。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


あらあら…主さん、もうこんなに酔っ払っちまって…


はいはい…膝枕、してあげんすから。こっちおいで?


(男を膝枕する)


うふふ…甘えん坊なんは、昔と変わりんせんねぇ。


えぇ。主さんがこーんなに小さい時も、同じように膝枕したのを今もはっきり、昨日のことのように覚えておりんす。


うふふ♪ たしかにそうでありんしたね。


わっちもあの頃は主さんと同じくらいの背丈でござりんした。


主さんが屋敷を出て、一人前の商人として独り立ちして…わっちも主さんと同じように、屋敷の外に出てみようかなって思いんした。


えぇ。わっちも座敷童子でありながら、外の世界が知りとうなって…


こうして再会したのも、何かの縁でござりんしょう。


はい…わっちと主さんは運命の赤い糸で結ばれてるのかもしれんせんね。


はい、なんでござりんしょう?わっちに答えられることなら、何でも。


あぁ、この口調はその…この仕事を始めてから身についたものでして…


…もしよろしければ、昔の口調に戻しんしょうか?


かしこまりんした。ではそのように…


(咳払い)


こうして二人きりになるのも久しぶりじゃなぁ…


うち、君にもう一度会えてほんまに嬉しい。


おまけにこんなところで指名してくれて…やっぱりうち、君のこと好きじゃあ。


もし君さえよければ、このままうちが君の女房になってもええで?


ふふふっ…かわええなぁ、君は…


可愛いついでに頭、撫でちゃるわ。よしよーし…


(頭を撫でる)


うちの幸運分けちゃるけぇ、今はゆっくり休みんしゃい。


ん?最近は不幸続きやった?


そっかぁ…好きんなったおなごにことごとく逃げられて、ねぇ…


大丈夫、大丈夫…これからはうちがそばにおる。なーんも心配せんでええ。


これからはうちが君に大量の幸運分け与えるから…安心しておやすみ。


(男が静かに寝息を立て始める)


んふふ…主さんってば、可愛い顔して寝ちゃって…無防備でありんすね。


主さぁん…これからはわっち以外のおなご好きになったらあかんよ?


主さんの恋愛運だけは、絶対上げてあげんせん。


だって主さんの結ばれるべき相手は今目の前におりんすもんね?


可愛いわっちだけの主さん…これから改めてよろしゅうお願いしんすね?うふふっ♪
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
幼馴染の座敷童子は美しい花魁へと成長を遂げていた
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
松平蒼太郎
ライター情報
マツダイラソウタロウ
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