ハロウィンをテーマにしたフリー台本。二択と見せかけて一方には絶対選ばないような内容をあえて提示し、
相手の自発的な選択でハロウィンを一緒に過ごすことになったかのように誘導する高等な話術を駆使する女の子（なおバレバレ）

ねぇねぇ、もうすぐハロウィンじゃない？

せっかくだから、皆で盛り上がれるようなことをしようかなって思ってるんだけど、あなたも手伝ってくれないかな？

えっとね、今募集してる役割は二つあるの。どちらかか好きなほう選ばせてあげる。

一つはハロウィンの準備係。

主にカボチャのランタンを作ってもらうことかなー。

ノルマ？　えーっと…十…いや三百個くらい…かなぁ…。
（探るように十と言いかけてから、嘘を空々しく言うように三百と言い直す）

カボチャの皮は硬いからねー、きっと大変よぉ。腕がパンパンになっちゃうかもねー。
引き受けた以上は最後までやってもらわないといけないし、いやー、大変。本当に大変だよこれは。
（大袈裟に、大変さを煽るように）

で、もう一つは、ハロウィン当日、お菓子を配って歩く係。

待ってるだけじゃつまらないからね、こっちから配るんだよ。

で、どっちがいい？

あ、どっちも嫌だってのは無しね。必ず！　どちらかを選ぶこと！

当日係？　

そうだよねー。あの内容ならそっちを選ぶよね。

ヨシッ！（小声で）

あはは！　なんでもないよ！　じゃあよろしくね

ちなみに、当日係は私と二人で回ることになるからね。

正確には私がお菓子を配るから、その荷物持ちって感じかな。

ふふ、張り切ってコスプレしちゃうから、楽しみにしててね。

・台本（ゆるボイ！）
ハロウィンの二択
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
まこべ