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病に蝕まれた令嬢を助けた薬師の貴方は、病的に気に入られてしまい
written by れん
  • からかい
  • ファンタジー
  • お嬢様
  • ヤンデレ
公開日2023年10月26日 01:02 更新日2023年10月26日 01:02
文字数
1313文字(約 4分23秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
ご令嬢
視聴者役柄
医者(薬師)
場所
ご令嬢の屋敷
あらすじ
薬師を生業にしている貴方
ある日、瀕死の少女の治療に成功し
それから、その少女の元へ容体を見るために通いつめていた
本編
(扉の開く音)
あら、先生
おはようございます
ふふふ、そうですわね
もうこんにちわの時間でしたわね


えぇ、もう大分良くなりましたの
この間までのことがまるで夢のようですわ

通称、悪魔の呪い
この地域でのみ確認されてる謎の熱病
一切の薬や回復魔法が効かずにまるで呪いの様だと

発症したら100%命を落とすといわれておりました
……ですが、私はこうやって今も生きております
先生のおかげですわ

あの日、病が末期にさしかかり
残り僅かな命の炎を燃やしつくそうとしていた私の前に先生が現れたのは、神様のお導きだと思っておりますわ
先生の薬で病は嘘のように治まり、こうして起き上がれるまでに回復したのです

あら、いけませんわ
私ったら、お客様である先生にお茶も出してませんわね

申し訳ありません
少々失礼いたしますわ

きゃっ!?

んっ……せ、先生!?
も、申し訳ありません私……ちょっと足がもつれてしまいまして

……あ、あの……先生
もう大丈夫ですので
その……手を離していただけると

その……長い間床に伏してましたので
……他の子に比べると恥ずかしい体ですので

はぁ~
ふぅ~

先生、改めてありがとうございました
久しぶりに歩いたものでしたので

それでは先生
今度こそお茶の……えっ?

い、いけませんわ
お客様本人にお茶の準備をしていただくなんて

……確かに
今の私ではお茶を無事お持ちすることが出来ないかもしれませんわ

ですが……お客様にしていただくのは

そうですわ、先生

お手を貸してください

はい、では失礼いたします
これで大丈夫ですわ

また私が、倒れそうになりましたら支えてくださいな
ふふふ

(カップを置く音)
ふぅ~
なんとか大事無くすみましたね
先生のおかげですわ

さぁ先生
温かいうちにどうぞ

それで、先生
どうでしたか?
屋敷の中とはいえ、乙女をエスコートした感想は?

ふふふ
びっくりしてますか?
元々私はこのような性格でしたので
先生とはじめてあったときは、ほとんど意識も無かったと思います
朦朧とする意識の中
何か温かいものを感じたのは覚えているのですが
それ以外のことは覚えていませんの

ですので先生
私に何かしてたとしても、先生の胸に秘めてて大丈夫ですのよ
……ふふふ

ごめんなさい
先生が病人にそのような事しないと信じておりますので

実はですね、ころころと変わる先生の顔を見るのが最近の楽しみでして
色々と意地悪をしたくなるのですわ
性格の悪い女だと思うでしょ?
自分でもそう思いますわ

でも、殿方には先生だけですのよ
……どういう意味だと思いますか?

(扉の開く音)
あら、お母様が帰ってこられたみたいですわね
それでは、先生
ちょっと席を外させていただきますわね

(普通に歩く音)

※遠くから聞こえる声
おかえりなさいませ、お母様
それで、いかがでしたか?
神官長様は、私に呪いをかけてくださるのですか?
日々この体が回復していくほどに思うのです
もし、私の病が完全に治ったら……先生は私から離れていくのでは
他の子の元に行ってしまうのではないかと

だったら、この身を自ら痛めたとしても
先生には、私の元にいてほしいのです
ねぇ、お母様
もし神官長さまがダメでしたら、都の呪術師様を訪ねて来てくださりますよね

私が、今までの幸せと取り返すためですの
親不孝な娘だとは分かっていますわ
ですが……あの方だけは諦めたくないのですわ
ふふふ
ふふふふふふ
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
病に蝕まれた令嬢を助けた薬師の貴方は、病的に気に入られてしまい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
れん
ライター情報
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 主にpixivやTwitterで活動させていただいています
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