小さいころに「可愛いなぁ、人間だったら美少女だろうなぁ」と言って育てた野良猫が、重たい愛を背負ってやってきた……♡

ねぇ

ねぇ、お久しぶり

ふふふ、やっと会えた

ずっと探していたんだから……

ああ、そっか、今は先輩だもんね

先輩って呼ぶね

……誰？

そんなことも覚えていないの？

ああ、でもそっか、変わりすぎたからわからないかな？

人間は雰囲気とか気配に疎いって、本当だったんだ

まぁ、いいよ、ちゃんと教えてあげる

私は、君が助けてくれた捨て猫だよ

ほら、小さいときに、段ボールで捨てられてた黒い子猫に、毎日ご飯をあげていたでしょう？

それが私

ほら、こんなにおっきくなったよ

……意味がわからない？

うーん、先輩ならすぐに理解できるかなって思ったけど……じゃあ、説明するね

私は、先輩からの愛情を受けて育ったの

だけど、飼い猫にはならなかったから、外でいることも多かった

そうしたら、自然と霊力を集めることができて、力をつけることができたってわけ

それで、ほら

尻尾が二本になった猫又になったの

すごい？　誉めてくれたら、嬉しい……にゃん

……今のは、冗談、男の人はこういうの好きだって聞いてたから

……それで、先輩

これで結婚できるよ

//右至近距離囁き
結婚して、いっぱい子ども作ろう？

言ってたよね

私が人間の女の子だったら、きっと美人だろうな、結婚したいなって

美人になったよ、先輩を支えられるように、いつも冷静でいられるように努力したよ

……それなら、さっきの否定の言葉、撤回してくれるよね？

……ふぅん

でも、年齢なんて関係ないよ

私は待ってたんだよ

先輩と結婚できること

//少し甘えるように右至近距離囁き
……ねぇ、結婚して、にゃ？　子猫……いっぱい欲しい、にゃ？

……でも、だめなんだ？

へぇ……どうしてなのかな

まぁでも、理由はひとつだよね……人間って、本当に面倒

//低音右至近距離囁き
他のメスがいいんだ？

あ、ほら、逃げようとしたらダメ

……私、力があるって言ったよね

先輩をぎゅってできるくらいには強いの

それで……お口も、塞いじゃうね

さぁ、咥えて？

//甘く右至近距離囁き
私のながぁい尻尾、喉奥までぐっぽり咥えて？

……苦しそうだね

つらい？　痛い？

でも、だめだよ、叫ぼうとしたんだから

先輩のこと、ずっと考えてたんだ

ずっとずっと、番になれることだけを考えていた

それで、やっとここに来ることができた

ああ、苦しそう……すこし、楽にしてあげようか

//以下尻尾で両耳を交互になでる

先輩、尻尾もいっぱい触りたがっていたよね

ほら、お耳をなでられたら、気持ちいい

先輩が毎日なでてくれた、私の毛だよ

お口ではむはむしていいし、お耳をいっぱい気持ちよくしてあげる

だから、私を選んで

先輩のお嫁さんに、私を選んで

今すぐ、子どもをいっぱい作ろうって言って？

……大丈夫、言うまで続けるよ

今までもずーっと待ってたんだ

これからも、待っててあげる

先輩が、また私だけを見てくれるまで、ずっと

//右至近距離囁き
今度は、私が先輩のこと、面倒見てあげる

先輩のこと、幸せにしてあげるから

先輩が咥えた尻尾と、先輩がなでてくれた頭と、私で

ふふ……大丈夫、すぐに気持ちも変わるから

んふふふ……♡

・台本（ゆるボイ！）
クールなヤンデレ猫又後輩に尻尾で口を塞がれ、耳を尻尾でもてあそばれて……♡
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
空上新奇