長年孤独だった竜神さまの社から逃げられずに彼女の甘えを受け止め続ける地獄（天国）はここです

//竜神さまが社の奥からやってくる

うむ？

なんだ、お前は

……なんだなんだ、その慇懃な態度は

なに？　私への生贄だと？

……ふーむ？　なにかと勘違いしているのか？

私はここに住む……ああ、なんて言えばいいだろうか

ああ、あったぞ、お前たちが私を呼んでいた名が

竜神と呼んでいたな

ほら、この竜の角、牙、そして金よりも固い鱗の尻尾

これこそが私を竜神と呼ばせたのだろうな

多分、違う神と間違えたんだろう

それで、生贄よ

もういいので、さっさと帰るといい

……なに、帰る場所なんてないと

なんだ、家がないのか？　生贄にされたくらいなんだ、村くらいあるだろう

……なんだと、追放されたから帰れない、と

//少し同情
そうか……

帰る場所がないというのは、侘しいもの

ならばここにいればよい

ここならば雨風をしのげるだろうし、私がいる

なに、気にしなくていいぞ

私も、少しばかり独りをやめてみようと思っていてな

ちょうどよかったところだ

……ふふ、ただ少しばかり制約を設けるがいいか？

なに、簡単なこと

//右至近距離囁き
私のモノであると自覚するんだ

モノだと言ってもモノ扱いするわけではないぞ？

ただ、私と共に生きる覚悟をすればいい

もちろん、大事に大事にしてやる

わかってくれたか？

//２秒待ち

うむ、いい返事だ

それでは、寝床へ案内しよう

ああ、それに腹は減っていないか？

飯も食わせてやるからな

ふふ……これで互いに寂しくなくなるぞ

ふふ……

//数年後

おい

おい、どうしたんだ？

こんな夜更けに……小便なら、こっちだぞ？

……はは、どうして外へ出ようとするんだ？

お前はここでずっと住むんだろう？

だったら、外へ出る必要はないはず

それに、数年前に、お前がいた場所は他の化け物に滅ぼされたじゃないか

……いったい、どこへいこうとしていたんだ？

はぁ……お前をずっと見てきた私がわからないとでも？

まぁいい……まずは、逃げられないようにしないとな

//押し倒され

……なぁ、お前は私の生贄だろう？

なら、どう扱ってもいいはず……

//甘く右至近距離囁き
私の長年の孤独を、お前で癒したっていいはずだろう……？

なぁ……お前が来てから、毎日が楽しいんだぞ？

独りで寂しい……ああ、寂しい、寂しい、独りで、暖めてくれる者もいない……

そこに……ああ、暖かいお前が来てくれた

私の硬い鱗を、優しくなでてくれた……

//甘く右至近距離囁き
ああ、気持ちよかったのに……♡

なぁ、お前は私じゃいやか？

嫌じゃないよな？　私はお前たちのメスに近い体だ

もちろん、子も孕むことができるんだ

もっと、孤独を癒すことができるんだぞ

なら、ここから出る理由なんてないな？

……そうか、数年くらいじゃまだだめか？

私と、もっともっと共に時間を過ごさなければだめか？

……私は、お前を手放したくはない

絶対に手放さない、ここからは出さないからな

覚悟はできていただろう？　たった数年前に

忘れたとは言わせないからな……？

まぁ……忘れていても、私の力で無理やりにでも思い出させてやるが……ふ、ふふふ

それじゃあ……今日は存分に甘えさせてもらおうか？

//右至近距離囁き
お前は私だけのモノ……私の元で永遠に甘やかすんだ……♡
さぁ、私の愛を、全部、受け止めろ♡♡

・台本（ゆるボイ！）
気高く高身長で強いヤンデレ竜神さまに捧げられ「お前は私の生贄だろう？どこにも行くな、ただ私を受け止めろ」とヤンデレすぎる甘え方で愛が苦しい
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
空上新奇