1
断れないお姉さんが猫耳をつける話
written by 日月烏兎
  • ツンデレ
  • 癒し
  • 甘々
  • ラブラブ
  • お姉さん
  • ギャグ
  • 恋人同士
  • 年上
公開日2023年12月20日 17:57 更新日2023年12月20日 17:57
文字数
1145文字(約 3分49秒)
推奨音声形式
指定なし
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
アラサー彼女
視聴者役柄
年下彼氏
場所
部屋
あらすじ
頑張ったら甘やかしてほしい。
頑張ったご褒美が欲しい。
そして今回はとても頑張ったので、貴女には猫耳をつけてほしいです。
そんな彼氏の欲望に押し切られる貴女のお話。
本編
頑張ったから甘やかしてほしい、と。
うん、その気持ちは分かるよ。
私も頑張った時は誰かに褒めてほしいし、甘やかされたいし。それは良く分かるの。

……良く分かるんだけどね?
これは、何?

うん、要望書だね。頑張ったご褒美に対する、要望書。
意味は分からないけど理由は分かるしそれもまぁ良いよ。
問題は内容だよ、中身。

猫耳つけて、語尾にゃあで、一日甘やかして欲しい。

馬鹿じゃないのかな?
もう一回言うね?
馬鹿じゃないのかな?

『似合うから!』じゃ、ないの。似合うか似合わないかじゃないの、問題は。
『じゃあ何』って、何で私が君にそこまでしてあげなくちゃならないのって話だよ。
君が今回とっても頑張ったんだろうなってことはよく分かるけどね。
でも私が猫耳はおかしくない?
何でそこでそんな自信満々に『問題ない』って言いきれるの?
知ってる? 私アラサーだよ? 三十路目前だよ?
で、君の要求が?
猫耳?
本気で言ってる?
馬鹿じゃないの?
馬鹿だよね?
君は馬鹿だよ。だからその猫耳を片付けようね。
何ならゴミ箱に捨てたって良いよ、むしろそうしよう、そうするべきだよ、捨てちゃおう。
『折角買ってきたのに』じゃないよ、しないから。絶対つけない。ヤだったらヤだ。絶対の絶対にない。
ないったらないから。

あの……何でそんな悲しそうな顔するかなぁ。
絶対君がおかしいのに。私悪くないよ、これ。
絶対そう。私悪くない。
……悪くないよね……?
いや、悪くない! おかしいのは君! 正しいのが私!
絶対流されたりしないから!
そんな目で見ても駄目なものは駄目だからね。

……駄目だよ?
実はも本当もないよ
……うぅ……駄目だってば。
他に何かないの?
ほら、食べたいものとか。欲しいものとか……

……ねぇ、本気?
絶対似合わないよ?
考えなおそ?
この歳で猫耳コスプレは……ほら……ね?
ちょっといろいろアレでしょ?

何でそこで迷いなく否定できるの……!
『可愛いから!』じゃないよ、もう……

うぅー……あー……もう……!
一瞬だけ!
一瞬だけだからね!
一日は無理!
それで良いなら……君が頑張ったのは……分かってるし……似合わないと思うけど……
もう!
そんな嬉しそうな顔しないの!
ほら、早く私の気が変わらないうちにソレ渡して
良い? すぐ外すからね! 一瞬で終わりだから! それ以上は駄目だから!

……つけるから後ろ向いてて。
こっち向いたらすぐ外すから。

はぁー……ヤだ、何でこの歳でさー……うー……変態……変態だよ、事故だよ、こんなの……あぁー……あー……覚悟決めろ私……
はぁ……良いよ、こっち向いて。

えっと……お疲れ様、にゃ……

終わり! もう終わり! 駄目、これ以上はもう私の羞恥心が死ぬ。もう死んでるから駄目。はい終わり!
そんな満足した顔で可愛いとか言わない!
うるさい馬鹿!
知らない!
似合ってたとか知りません!
こっち見るな馬鹿!
可愛い連呼するな!
次とかない! ないったらないんだから! 絶対! 次なんてないんだからね、馬鹿!
クレジット
・台本(ゆるボイ!)
断れないお姉さんが猫耳をつける話
https://twitter.com/yuru_voi

・台本制作者
日月烏兎
ライター情報
平和で可愛いものが好き。
シンプルイチャイチャな全年齢台本をメインに、糖度摂取できるものを並べていきたい所存。
自分による自分のための自分満足を命題に書いていますので、ご使用の際は何かしらのご連絡、IDを入れてツイート等をいただけると(特に強制ではありません)喜び勇んで聴きに行かせていただきます。
是非に、皆様の良い声を摂取させていただければ幸いです。
有償販売利用の条件
当サイトの利用規約に準ずる
利用実績(最大10件)
日月烏兎 の投稿台本(最大10件)