- 告白
- 学校/学園
- 純愛
- 妹
- 後輩
- ヤンデレ
- 敬語
- 洗脳
公開日2021年06月22日 00:16
更新日2021年06月22日 13:14
文字数
4007文字(約 13分22秒)
推奨音声形式
バイノーラル
推奨演者性別
女性演者向け
演者人数
1 人
演者役柄
妹(後輩)
視聴者役柄
兄(先輩)
場所
家
あらすじ
敬語系妹の真実
あらすじ
あなたには常日頃から悩みが一つだけあった。
それは妹がブラコン過ぎること。
こんなことでは将来嫁入りも出来ないし、彼氏すら……なんて心配をしながらも、内心でちょっぴりは嬉しく思い悶々とする日々。
だが、妹はそんなあなたの気など知らずに
兄さん?
兄さん!
兄さんっ!
と、驚くほどにべったりとくっついてくる。
それに困りながらもまんざらではないあなたであったが……次第にその日常に違和感を感じ始める。
最初は小さなものだったが……それは次第に大きく。
しかし、それが何だか分からない。
そのことに頭を悩ませながらも過ごしていくことしばらく。
その答えが遂に彼女の口から明かされるのだった。
あらすじ
あなたには常日頃から悩みが一つだけあった。
それは妹がブラコン過ぎること。
こんなことでは将来嫁入りも出来ないし、彼氏すら……なんて心配をしながらも、内心でちょっぴりは嬉しく思い悶々とする日々。
だが、妹はそんなあなたの気など知らずに
兄さん?
兄さん!
兄さんっ!
と、驚くほどにべったりとくっついてくる。
それに困りながらもまんざらではないあなたであったが……次第にその日常に違和感を感じ始める。
最初は小さなものだったが……それは次第に大きく。
しかし、それが何だか分からない。
そのことに頭を悩ませながらも過ごしていくことしばらく。
その答えが遂に彼女の口から明かされるのだった。
本編
本編
「兄さん!早く起きないと遅刻してしまいますよ~?」
耳元で
「兄さん?起きてください。ご飯だってとっくに出来上がってるんですから……早くしないと冷めてしまいますよ?」
「食べる時間も、なくなってしまうかもしれないです……」
「兄さん……妹の手料理……食べてくれないんですか?」
不安そうに言ってから
離れて
「あ、起きた……兄さん?早く支度してくださいね?」
「もう、いっつもこうなんですから……こんなんじゃ将来が思いやられますね~?」
「はぁ……兄さん、ちょっと屈んで貰えますか? 寝癖を直しちゃいますから」
息を吹きかけるように
「は~……は~……ん……兄さんってば、昔から寝癖凄いですよね~」
髪を梳かす音
「は~……は~……ふぅ、髪の毛こんなに短いのに、どうしてこんなに頑固な寝癖なんですか?」
梳かす音
「……ん、これで何とか……出来ましたよ、兄さん?」
「それじゃ、早く支度して下に降りてきてくださいね?」
「ご飯が冷めてしまいますから」
「……はい? 私の髪の毛はサラサラで羨ましい、ですか?」
「ふふ、それはもう、毎日お手入れを欠かしてませんから。兄さんにいつ撫でられてもいいように準備してるんですよ?」
「どうです? 愛しい妹の髪、撫でてみませんか?」
「……ぁ、そういえば、時間が無いんでした……残念ですけど、それはまた今度にしましょう、兄さん」
「今日も一日頑張りましょうね?」
扉を閉める音
場面転換
「兄さんはどうしていつもそう行動が遅いんですか?」
「おかげで私まで学校に遅刻してしまったじゃないですか……んもう」
「そんなことで将来どうするのですか? 妻と子供を養っていかないといけないというのに……会社に遅刻してしまうではないですか」
「やっぱり、兄さんには私みたいなしっかりしたお嫁さんが必要だと私は思うんですよね」
「兄さんも、妹を一生養う生活とか興味はありませんか?」
「子供だって沢山生みますよ?」
「……ん?あぁ、そうでしたね。血の繋がった兄妹でそれは禁忌、でしたよね……ふふ。兄さんったら昔から言うことが一つも変わってないんだから」
「私がいくら好きだって言ってもお前は駄目だの一点張り……兄さんには私しか居ないっていうのに……本当、困った兄さん。美人で気立ても良くて、兄さんのことを誰よりも知っている……そんな妹になんの不満があるというのですか?」
「今だって、こうして一緒に歩いているのに……どの口が妹なんて恋愛対象じゃない、なんて言うのですかね? 不思議です」
クスリと笑うような感じで言ってから
不思議そうに
「……はい?前も、こんなことがありましたか?」
「……ん、私は、覚えがありませんけど。ええ、一応、聞いておきましょうか」
「……ふむふむ、その時の私の髪は茶色で癖っ毛だった、ですか? お兄ちゃん、抱っこ~と言われた気がする? ふ……ふふっ、何ですか?兄さん、それは?」
「私は昔っからサラサラのストレートだったじゃないですか? 髪の色も、茶色じゃありません。なにか、夢で見たものと記憶が混ざり合ってしまってるのではありませんか?」
「私は、妹として傍に居たその時から兄さんと呼んでましたし、そんなふうに甘えたことを言ったことは一度もありませんよ?」
「ええ、私は……出来た妹ですから」
「写真でも確認しますか?」
「私と兄さんの写真はずっとず~~~~っと前から私のスマホに保存されてますよ?」
「……ほら? これが、中学の時の私」
「で、これが……高校入学したときの私と兄さん……それからこっちはそれから一年経ったあとの兄さんと私で……これが、夏休みの……」
「……こうして見ると私と兄さんは随分と長い時を共に過ごしてきたのですね……何だか、感動です。昔は、兄さんったら私のことが大嫌いでよく邪険にしてたから」
「……おや?そんな覚えはありませんか?」
「ふふ……そうですか……それならそれでも良いのです……今の兄さんと私は、仲良しですから」
「けど……私には、そう思う時期があったのです」
「そして、それは……」
それから気を取り直して軽く息を吐くように
「ふぅ、止めておきましょう。あまり思い出話に浸って帰りを遅くすることはありませんからね。お夕飯が遅くなってしまいます」
「今日は兄さんの大好きな本格カレーを作る予定ですから、仕込みに時間がかかるんですよ」
「その分、味は期待してくれていいですけどね?ふふ」
「さぁ、それでは家へ急ぎましょう」
「先程の話は……そうですね。もう少しで、約束の日がやってきますから……その時に」
「兄さんが18歳の誕生日を迎える日に取っておきましょう」
場面転換
「兄さん? 何をしているんですか? そんなところを漁って……」
「はい? 昔のアルバム、ですか?」
「ありませんよ。火事で焼け落ちてしまったじゃないですか」
「忘れたんですか? だから、私たちの写真は私のスマホに残るものが全てなんです」
「その時に兄さんも言ったじゃないですか? 私がよく写真を撮ってて良かったって」
耳元で
「忘れたんですか?」
少しだけ低い声で言って
離れて
「はい、それでいいんです。兄さんとの思い出はこの中にしっかりと入ってますから」
「そんなものは探さずに勉学にでも勤しんでください。来週はいよいよ期末テストなんですから! 遊んでる暇はありませんよ?」
「あとで、兄さんの好きそうなものを夜食で持っていきますから。頑張ってくださいね?」
足音
少し間を空けて
「ふぅん……そろそろ、頃合いでしょうか? ある意味ではいいタイミング、かもしれませんね♪」
足音
場面転換
クラッカーの音
「兄さん、テスト終了とお誕生日おめでとう~~~!」
「今日はごちそうをたっくさん用意しましたから、心行くまでご堪能下さいね?」
「ふぅ、それにしても……今回はとても良かったのではないですか?」
「兄さんの部屋には度々行きましたけど、勉強にずっと集中していましたし……これは今までにない快挙ですよね? 結果も随分と期待できるのではないでしょうか? 兄さんも今回のテスト、これまでのものよりも手応えがあったでしょう?」
「あとは運を天に任せるばかり、ですね~……ふふっ♪ まぁ、運ではなく実力、かもしれませんがね♪」
「兄さんのテスト結果に関してはもう神のみぞ知るといったところですね……」
「結果を待つのみ、です」
「では……それとは別に今度は、すぐに結果が出せるものの話をしませんか?」
「私たち次第でどうとでもなる話です」
気を取り直して咳ばらいをするように
「コホン……兄さんはこの度、誕生日を迎えることで18歳となられました。婚姻可能な年齢となったわけですね。そして私は、17歳……この意味が分かりますか?」
「約束を果たす時が来たのです。お互い、婚姻可能な年齢になったら結婚しましょう、そう、約束しましたよね?」
「今がその時です」
「兄さん……私は健やかなるときも病めるときも一生兄さんを夫として愛して傍に居ることを誓います……兄さんは?」
「……結婚の誓い……この場でして頂けませんか?」
少し間を空けて
「…………そうですか、妹とは結婚、出来ませんか……血の繋がった、妹とは……また、そんなことを言うのですね? 兄さん」
「ふぅ……成程……そうですか?それが、兄さんの答えですか」
「それなら……ふふ、まったく、問題ありませんね」
耳元で
「先・輩」
離れて
「ふふ、ふふふふふふふっ!すっかりと忘れてしまっているようですが、私と先輩には血のつながりなど欠片もありません!まったく問題なく結婚することが可能ですよ?」
「……おや?真実を告げられてもまだそのような顔をなさるのですね?先輩」
「思い出しましょうよ、そろそろ」
「あなたの妹は……もうとっくに死んでいるということを」
「ええ、私から見ても嫉妬するほどに仲の良い兄妹でしたよ……本当に……このまま、危ない関係に進むんじゃないかと思うほどに」
「でも、一変したのはそれからすぐのことでした」
「交通事故です。先輩の妹さんはあっさりと亡くなってしまい……先輩は失意のどん底へと墜とされた……だから、でしょうね?」
「私のする簡単な暗示に引っかかった」
「私のことをあっさりと妹だと信じた」
「そして、そのまま……家を出て私の元に♪」
「それからは夢のような生活でした」
「先輩が……ストーカーなんてお断りだ、近寄るな、気持ち悪い、とまで言っていた先輩が私を愛しい家族のように接してくれるのです」
「ふふ、ふふふふふっ、あれは……甘美なものでした♡」
「しかし……それが、問題でもありましたね。先輩は家族想いの優しいお兄ちゃんでしたから、幾ら誘惑しても手を出してこないのです」
「夕飯にそういうものを仕込んでも……間違いを装ってお風呂に突撃しても……寝ている間にお傍に忍び込んで「兄さん、大好きぃ……」と言ってみても……優しい顔で髪を撫でるだけ、まるで欲情せず襲ってこず……こちらの方が生殺しでしたよ」
拗ねるように言ってから
普通の調子で
「ふふ、ですが!それも今日でおしまいです!」
「これからは夫婦になりましょう!」
「婚姻届けを提出してくれば、私たち、もう立派な夫婦ですよ?」
「先輩の書く欄以外はもうすでに埋まってますから!綺麗な字で頼みますね?」
「ほら?」
少しだけ間を空けて
「……おや?書いてはくださらないのですか? 愛しの愛しの妹の、頼みではないですか? 兄さんとしては何としても叶えなくてはいけないことではありませんか?」
「……おや?記憶が戻った途端にまたそのようなことを言うのですね?」
「私のようなストーカーはお断り、ですか……それを聞くのも何だか久しぶりですね♪」
「ですが……忘れていませんか?」
「先輩は、今までそのストーカーに支えられていたのです」
「そのストーカーに、家族としての幸せを……失ってしまったはずの暖かい時間を貰っていたのです……」
耳元で
「愛おしくは、なりませんか?」
離れて
「ふふ、まぁ、どちらにしても答えは同じですけどね?」
「ご馳走をた~~ぷりと食べたのです。もう意識を保つのも難しいでしょう?」
「いいですよ?そのまま寝てしまって……あとは……」
耳元で
「私の方でやっておきますから♡」
「次に目覚めたときには、私の旦那様ですね? 先・輩♡」
最高に甘い声で言って終了
「兄さん!早く起きないと遅刻してしまいますよ~?」
耳元で
「兄さん?起きてください。ご飯だってとっくに出来上がってるんですから……早くしないと冷めてしまいますよ?」
「食べる時間も、なくなってしまうかもしれないです……」
「兄さん……妹の手料理……食べてくれないんですか?」
不安そうに言ってから
離れて
「あ、起きた……兄さん?早く支度してくださいね?」
「もう、いっつもこうなんですから……こんなんじゃ将来が思いやられますね~?」
「はぁ……兄さん、ちょっと屈んで貰えますか? 寝癖を直しちゃいますから」
息を吹きかけるように
「は~……は~……ん……兄さんってば、昔から寝癖凄いですよね~」
髪を梳かす音
「は~……は~……ふぅ、髪の毛こんなに短いのに、どうしてこんなに頑固な寝癖なんですか?」
梳かす音
「……ん、これで何とか……出来ましたよ、兄さん?」
「それじゃ、早く支度して下に降りてきてくださいね?」
「ご飯が冷めてしまいますから」
「……はい? 私の髪の毛はサラサラで羨ましい、ですか?」
「ふふ、それはもう、毎日お手入れを欠かしてませんから。兄さんにいつ撫でられてもいいように準備してるんですよ?」
「どうです? 愛しい妹の髪、撫でてみませんか?」
「……ぁ、そういえば、時間が無いんでした……残念ですけど、それはまた今度にしましょう、兄さん」
「今日も一日頑張りましょうね?」
扉を閉める音
場面転換
「兄さんはどうしていつもそう行動が遅いんですか?」
「おかげで私まで学校に遅刻してしまったじゃないですか……んもう」
「そんなことで将来どうするのですか? 妻と子供を養っていかないといけないというのに……会社に遅刻してしまうではないですか」
「やっぱり、兄さんには私みたいなしっかりしたお嫁さんが必要だと私は思うんですよね」
「兄さんも、妹を一生養う生活とか興味はありませんか?」
「子供だって沢山生みますよ?」
「……ん?あぁ、そうでしたね。血の繋がった兄妹でそれは禁忌、でしたよね……ふふ。兄さんったら昔から言うことが一つも変わってないんだから」
「私がいくら好きだって言ってもお前は駄目だの一点張り……兄さんには私しか居ないっていうのに……本当、困った兄さん。美人で気立ても良くて、兄さんのことを誰よりも知っている……そんな妹になんの不満があるというのですか?」
「今だって、こうして一緒に歩いているのに……どの口が妹なんて恋愛対象じゃない、なんて言うのですかね? 不思議です」
クスリと笑うような感じで言ってから
不思議そうに
「……はい?前も、こんなことがありましたか?」
「……ん、私は、覚えがありませんけど。ええ、一応、聞いておきましょうか」
「……ふむふむ、その時の私の髪は茶色で癖っ毛だった、ですか? お兄ちゃん、抱っこ~と言われた気がする? ふ……ふふっ、何ですか?兄さん、それは?」
「私は昔っからサラサラのストレートだったじゃないですか? 髪の色も、茶色じゃありません。なにか、夢で見たものと記憶が混ざり合ってしまってるのではありませんか?」
「私は、妹として傍に居たその時から兄さんと呼んでましたし、そんなふうに甘えたことを言ったことは一度もありませんよ?」
「ええ、私は……出来た妹ですから」
「写真でも確認しますか?」
「私と兄さんの写真はずっとず~~~~っと前から私のスマホに保存されてますよ?」
「……ほら? これが、中学の時の私」
「で、これが……高校入学したときの私と兄さん……それからこっちはそれから一年経ったあとの兄さんと私で……これが、夏休みの……」
「……こうして見ると私と兄さんは随分と長い時を共に過ごしてきたのですね……何だか、感動です。昔は、兄さんったら私のことが大嫌いでよく邪険にしてたから」
「……おや?そんな覚えはありませんか?」
「ふふ……そうですか……それならそれでも良いのです……今の兄さんと私は、仲良しですから」
「けど……私には、そう思う時期があったのです」
「そして、それは……」
それから気を取り直して軽く息を吐くように
「ふぅ、止めておきましょう。あまり思い出話に浸って帰りを遅くすることはありませんからね。お夕飯が遅くなってしまいます」
「今日は兄さんの大好きな本格カレーを作る予定ですから、仕込みに時間がかかるんですよ」
「その分、味は期待してくれていいですけどね?ふふ」
「さぁ、それでは家へ急ぎましょう」
「先程の話は……そうですね。もう少しで、約束の日がやってきますから……その時に」
「兄さんが18歳の誕生日を迎える日に取っておきましょう」
場面転換
「兄さん? 何をしているんですか? そんなところを漁って……」
「はい? 昔のアルバム、ですか?」
「ありませんよ。火事で焼け落ちてしまったじゃないですか」
「忘れたんですか? だから、私たちの写真は私のスマホに残るものが全てなんです」
「その時に兄さんも言ったじゃないですか? 私がよく写真を撮ってて良かったって」
耳元で
「忘れたんですか?」
少しだけ低い声で言って
離れて
「はい、それでいいんです。兄さんとの思い出はこの中にしっかりと入ってますから」
「そんなものは探さずに勉学にでも勤しんでください。来週はいよいよ期末テストなんですから! 遊んでる暇はありませんよ?」
「あとで、兄さんの好きそうなものを夜食で持っていきますから。頑張ってくださいね?」
足音
少し間を空けて
「ふぅん……そろそろ、頃合いでしょうか? ある意味ではいいタイミング、かもしれませんね♪」
足音
場面転換
クラッカーの音
「兄さん、テスト終了とお誕生日おめでとう~~~!」
「今日はごちそうをたっくさん用意しましたから、心行くまでご堪能下さいね?」
「ふぅ、それにしても……今回はとても良かったのではないですか?」
「兄さんの部屋には度々行きましたけど、勉強にずっと集中していましたし……これは今までにない快挙ですよね? 結果も随分と期待できるのではないでしょうか? 兄さんも今回のテスト、これまでのものよりも手応えがあったでしょう?」
「あとは運を天に任せるばかり、ですね~……ふふっ♪ まぁ、運ではなく実力、かもしれませんがね♪」
「兄さんのテスト結果に関してはもう神のみぞ知るといったところですね……」
「結果を待つのみ、です」
「では……それとは別に今度は、すぐに結果が出せるものの話をしませんか?」
「私たち次第でどうとでもなる話です」
気を取り直して咳ばらいをするように
「コホン……兄さんはこの度、誕生日を迎えることで18歳となられました。婚姻可能な年齢となったわけですね。そして私は、17歳……この意味が分かりますか?」
「約束を果たす時が来たのです。お互い、婚姻可能な年齢になったら結婚しましょう、そう、約束しましたよね?」
「今がその時です」
「兄さん……私は健やかなるときも病めるときも一生兄さんを夫として愛して傍に居ることを誓います……兄さんは?」
「……結婚の誓い……この場でして頂けませんか?」
少し間を空けて
「…………そうですか、妹とは結婚、出来ませんか……血の繋がった、妹とは……また、そんなことを言うのですね? 兄さん」
「ふぅ……成程……そうですか?それが、兄さんの答えですか」
「それなら……ふふ、まったく、問題ありませんね」
耳元で
「先・輩」
離れて
「ふふ、ふふふふふふふっ!すっかりと忘れてしまっているようですが、私と先輩には血のつながりなど欠片もありません!まったく問題なく結婚することが可能ですよ?」
「……おや?真実を告げられてもまだそのような顔をなさるのですね?先輩」
「思い出しましょうよ、そろそろ」
「あなたの妹は……もうとっくに死んでいるということを」
「ええ、私から見ても嫉妬するほどに仲の良い兄妹でしたよ……本当に……このまま、危ない関係に進むんじゃないかと思うほどに」
「でも、一変したのはそれからすぐのことでした」
「交通事故です。先輩の妹さんはあっさりと亡くなってしまい……先輩は失意のどん底へと墜とされた……だから、でしょうね?」
「私のする簡単な暗示に引っかかった」
「私のことをあっさりと妹だと信じた」
「そして、そのまま……家を出て私の元に♪」
「それからは夢のような生活でした」
「先輩が……ストーカーなんてお断りだ、近寄るな、気持ち悪い、とまで言っていた先輩が私を愛しい家族のように接してくれるのです」
「ふふ、ふふふふふっ、あれは……甘美なものでした♡」
「しかし……それが、問題でもありましたね。先輩は家族想いの優しいお兄ちゃんでしたから、幾ら誘惑しても手を出してこないのです」
「夕飯にそういうものを仕込んでも……間違いを装ってお風呂に突撃しても……寝ている間にお傍に忍び込んで「兄さん、大好きぃ……」と言ってみても……優しい顔で髪を撫でるだけ、まるで欲情せず襲ってこず……こちらの方が生殺しでしたよ」
拗ねるように言ってから
普通の調子で
「ふふ、ですが!それも今日でおしまいです!」
「これからは夫婦になりましょう!」
「婚姻届けを提出してくれば、私たち、もう立派な夫婦ですよ?」
「先輩の書く欄以外はもうすでに埋まってますから!綺麗な字で頼みますね?」
「ほら?」
少しだけ間を空けて
「……おや?書いてはくださらないのですか? 愛しの愛しの妹の、頼みではないですか? 兄さんとしては何としても叶えなくてはいけないことではありませんか?」
「……おや?記憶が戻った途端にまたそのようなことを言うのですね?」
「私のようなストーカーはお断り、ですか……それを聞くのも何だか久しぶりですね♪」
「ですが……忘れていませんか?」
「先輩は、今までそのストーカーに支えられていたのです」
「そのストーカーに、家族としての幸せを……失ってしまったはずの暖かい時間を貰っていたのです……」
耳元で
「愛おしくは、なりませんか?」
離れて
「ふふ、まぁ、どちらにしても答えは同じですけどね?」
「ご馳走をた~~ぷりと食べたのです。もう意識を保つのも難しいでしょう?」
「いいですよ?そのまま寝てしまって……あとは……」
耳元で
「私の方でやっておきますから♡」
「次に目覚めたときには、私の旦那様ですね? 先・輩♡」
最高に甘い声で言って終了
クレジット
ライター情報
ASMR、シチュボ台本を主に書いています。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
細かい指定や、指示が書いてあることがありますが、不可能な場合や不明瞭なことがあれば代替あるいは無視してもらっても結構です。
また勢いのまま書き連ねているため誤字や脱字が見られる場合がありますのでご使用の際はお気をつけ下さいますようお頼み申し上げます。
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